さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

何度来ても変わらない印象 豊かな自然が残る和歌山県

2011-06-12 15:53:15 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
宮崎県で生まれ育って現在は東京でウェブデザイナーをなさっている清楚な女性にマッサージを施す機会がありました。
和歌山には数度目の出張だとか。さっそく和歌山の印象をお尋ねしました。

「何度来ても変わらない印象」 とのお答え。それは、「発展性がない」ということでしょうか、とおそるおそるお聞きしますと、こんな解説が返ってきました。

「全国あちらこちらを仕事で訪問していると、開発が進んで自然がすっかりなくなっているようなところも少なくないのです。 和歌山は自然がたくさん残されていて、山歩き大好き派の私にはうれしい土地です」

昭和40年代前半、高度成長に伴う鉄の需要増加に応えるため住友金属は埋め立てによる工場拡張を計画しました。
しかし住民が反対運動を繰り広げ、その結果、計画を断念。鹿島に建設していた新工場に生産の重心を移したのは周知の通りです。

和歌山は経済発展の絶好の機会を逃してしまったのかもしれません。
でも、そのおかげで自然は守られました。

あの時が和歌山のターニング・ポイントであったと思います。

(宮本年起/和歌山)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする