さんぽみちプロジェクト

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1200年燃え続ける空海の「きえずの火」

2011-06-04 19:24:49 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

浅野長晟による和歌山城と広島城にまつわる歴史に続き、今回は空海(弘法大師)宮島の関係を紹介したい。

広島の観光地として有名な「宮島」は、和歌山市の加太・友ヶ島、新和歌浦・雑賀崎と同じ、瀬戸内海国立公園に指定されている。

宮島といえば、世界文化遺産として登録されている厳島神社が有名。

同神社を裾野に持ち、宮島の中央にそびえる弥山(みせん)は、古くから信仰の山で参拝者が絶えない。

 

弥山の山麓に大聖院(だいしょういん)という真言宗御室派大本山の寺院がある。

伝承によると、806年(大同元年)空海が宮島に渡り、弥山の上で100日間の修行した際に開基したという。

霊火堂にある「きえずの火」は、空海が修行を行って以来、1200年間消えることなく燃え続けており、平和記念公園の「ともしびの火」の元火のひとつとなっている。

和歌山県が誇る世界文化遺産・高野山の金剛峯寺を開基した空海は、広島の地でも皆に信仰されると共に、平和のともしびとして戦没者を慰めている。

(次田尚弘/広島)

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