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水溶性食物繊維のない食事は体重増加を促進する

2015-11-02 06:06:47 | 代謝
Diet lacking soluble fiber promotes weight gain, mouse study suggests

October 30, 2015

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/10/151030111740.htm

高脂肪で高カロリーな食品の食べ過ぎは、肥満とそれに伴う病気/糖尿病などの主な原因であると考えられている
過剰なカロリーが脂肪蓄積の直接の原因である一方、科学者は腸の微生物叢の変化による軽度の炎症も関与するかもしれないと考えている

アメリカ生理学会のAmerican Journal of Physiology, Gastrointestinal and Liver Physiology誌に発表された研究によると、
水溶性solubleの食物繊維を与えられていないマウスでは腸での炎症が促進されて腸の健康が損なわれ、それが体重の増加につながることを発見したという
さらに、水溶性食物繊維を食事に組み入れると腸の健康は回復できることもわかった


細菌や他の微生物から構成される腸の微生物叢microbiotaは腸の健康と機能の維持に重要であり、それは例えば食物の消化やビタミンの生成、外敵の微生物と戦うことなどによる
微生物叢の変化は、炎症性腸疾患やメタボリック疾患、2型糖尿病や肥満などの消化管疾患の発症と関連がある

ジョージア州立大学の研究チームは、食事中の水溶性と非水溶性の食物繊維の量、タンパク質や脂肪の量を様々に変えて、それがマウスの腸の構造や脂肪の蓄積、体重の増加に及ぼす効果を調べた

重要な発見は以下の通りである


・水溶性の食物繊維を欠くエサのマウスは、水溶性食物繊維を含むエサのマウスよりも体重が増加し、より多くの脂肪が蓄積した
また、水溶性の食物繊維を欠くエサのマウスの腸は短く、腸の壁が薄かった
これらの構造変化は食餌の開始から2日後には観察された

・水溶性の食物繊維をエサに入れると腸の構造は回復した
水溶性の食物繊維のイヌリンは、水溶性の食物繊維を欠くエサのマウスの腸の構造を回復した
不溶性の食物繊維のセルロースでは、そのような改善を示さなかった
さらに、高脂肪食を与えられたマウスで不溶性から水溶性の食物繊維に切り替えることで、過剰な脂肪消費によって起きる脂肪の蓄積ならびに腸の衰えから保護された
このデータは水溶性と不溶性との間の健康的な利益の違いを示唆するものだと研究者は述べたstate

※イヌリンは主に果糖からなる多糖類

・水溶性食物繊維による腸の構造の改善は、腸の微生物叢の変化ならびに腸の微生物叢が作る短鎖脂肪酸によるものだった
短鎖脂肪酸は腸の細胞によって燃料として使われ、抗炎症的な性質も持つ
水溶性食物繊維のないエサのマウスは短鎖脂肪酸が少なく、水溶性食物繊維を加えるとそのレベルは上昇した
水溶性食物繊維のないエサに短鎖脂肪酸をサプリメントとして加えると、その程度は低いもののイヌリンを加えたのと同様の効果が見られた

イヌリンを加えると通常のマウスの腸のサイズは増したが、微生物叢を持たないマウスの腸では変化はなかった
これは微生物叢が水溶性食物繊維による腸の健康への影響に関与することを支持する

研究者によると、水溶性食物繊維は微生物叢が短鎖脂肪酸を作るのを促すことにより腸の健康を促進するという

「我々の観察がヒトにも当てはまるなら、それは水溶性食物繊維量の多い食品の消費を推進することがメタボリック疾患の蔓延と戦うための手段になるかもしれないことを示唆する
さらに、イヌリンとおそらくは他の水溶性繊維を、加工食品、つまりカロリー的に肥満を促進する食品などに加えることが有害な影響を改善する手段になるかもしれない」


http://dx.doi.org/10.1152/ajpgi.00172.2015
Lack of soluble fiber drives diet-induced adiposity in mice.



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http://blog.goo.ne.jp/news-t/e/88c66252f05b801628f65dd48393ab6f
アジア系のアメリカ人は伝統的な食事によりインスリン抵抗性が下がる



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http://blog.goo.ne.jp/news-t/e/6994714477f2af1b5261eeacfb9bc598/
微生物と遺伝と食事の相互作用が肥満につながる



関連サイト
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/column/14/091100004/110400006/?P=2
食事を肉や卵、チーズなどから、穀物、レンズ豆、野菜や果物などに変えると、腸内細菌叢は1日足らずで変化する
 

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