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2014年11月26日

2014-12-01 23:19:14 | 癌の治療法

ありふれた制酸薬は、安価な抗癌剤となる可能性がある
How a common antacid could lead to cheaper anti-cancer drugs



ecancer medicalscienceで発表される研究によると、広く使われている消化不良の薬であるシメチジンは結腸直腸癌での生存を増加させる。

「シメチジンは興味深い薬である。きわめて安全で、きわめてよく知られていて、そして癌に対する臨床的な結果がある。それは多くの試験で確認されてきた」、論文の筆頭著者であり、腫瘍学における薬再利用プロジェクト(Repurposing Drugs in Oncology; ReDO)のメンバーでもあるPan Pantziarkaは言う。

シメチジンは腸のヒスタミン受容体を阻害することによって胃酸の産生を減少させて消化不良を治療するが、シメチジンは癌細胞のヒスタミン受容体も阻害するようだ。さらに、癌に対する免疫システムの防衛を支援する。

シメチジンは、結腸直腸癌、胃癌、メラノーマ、そして腎細胞癌でポジティブな作用を持つことが示された。



世界中の癌研究者の国際共同研究であるReDOプロジェクトの主な活動は、癌の全く新しい治療法だが手付かず(untapped)となっている薬の源を示す、ありふれた薬剤の根拠を推進することである。

ecancer medicalscienceで発表された以前の論文で、ReDOの研究者はメベンダゾールという薬の抗癌特性を調べた。メベンダゾールは医師の処方なしで買うことができる線虫の治療薬である。今回、ReDOプロジェクトはecancerと協力して、十分なエビデンスがあり臨床試験に到達した薬に関する一連の論文を発表する予定である。

今後の論文は、ニトログリセリン(狭心症を治療するのに用いられる)、イトラコナゾール(ありふれた抗真菌薬)、ジクロフェナク(医師の処方なしで売れる鎮痛剤)、クラリスロマイシン(抗生物質)の潜在的な抗癌剤としての作用についてである。



「開発資金と適切な臨床試験を実施するための特別手当(financial incentives)が出ないそのような有望な治療法を、製薬会社はしばしば無視する」、抗がんファンド(Anticancer Fund)の医学ディレクターであるGauthier Boucheは言う。

「ReDOプロジェクトはそのような可能性を見つけて実証するために設立された。」

ReDOプロジェクトのリーダーによると、アスピリンや制酸薬の抗癌剤としての再利用(Repurposed anticancer drugs)は癌治療薬の研究の未来を示すかもしれない。安価で手に入れやすくほとんど副作用がないこれらのソリューションは、低所得国から中所得国のヘルスケア専門家にとってきわめて魅力的である。再利用薬は先進諸国での経済的負担を低下させる可能性もある。

記事出典:
上記の記事は、ecancerによって提供される素材に基づく。

学術誌参照:
1.腫瘍学における薬の再利用(Repurposing drugs in oncology; ReDO)。抗癌剤としてのシメチジン。

ecancermedicalscience、2014;

http://www.sciencedaily.com/releases/2014/11/141126111118.htm

<コメント>
古い薬を抗癌剤として再利用しようというプロジェクトが進行中という記事です。

記事中のメベンダゾール(Mebendazole)は鞭虫に対する唯一の駆虫剤で、寄生虫のグルコース取り込みを阻害するといういかにも「効きそう」な薬です。海外のWikipediaの方には抗癌作用についての記述もあります。

>Several studies show mebendazole exhibits potent antitumor properties.

最近はこのような記事が多い印象です(ベラパミルダントロレンテプレノン)。