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2014年12月5日

2014-12-10 15:19:56 | 癌の治療法

前立腺癌の成長と浸潤を阻止する治療薬が、動物で実験される
Agent prevents prostate cancer growth, spread in animal studies



ジョージタウン・ロンバルディ総合がんセンターの研究者は、研究室の基礎科学から臨床的な応用に向けた行程における重要なステップを完了した。

実験的治療薬YK-4-279は、前立腺癌で一般的な染色体異常を持つマウスにおいて腫瘍の増殖と浸潤を阻止することを示した。12月5日にPLoS ONEで発表された研究によれば、YK-4-279は前立腺癌細胞のおよそ半分で見られる染色体転座を標的にする初めての薬である。

転座は2つの正常な遺伝子が染色体から切断される時に生じ、それらは新しい位置で互いに融合する。このいわゆる「ETS融合」は、タンパク質を製造する新しい遺伝子を生み出して、前立腺癌の悪性化と転移を促進する。

「マウス・モデルで作用する化合物の存在により、我々はヒトの臨床試験に近づく」、ジョージタウン・ロンバルディのリード研究員、Aykut Uren医学博士は言う。

Urenたちは2つの前立腺癌の細胞株を免疫不全マウスで増殖させた。

「YK-4-279はETS融合があるマウスに対してはきわめて効果があったが、融合のないマウスに対しては効果がなかった。この結果は薬の選択制を証明するものであり、今後のヒトでの臨床試験でも類似した応答が起きると予想できる十分な理由になる。」

マウスは長期の治療(6-12週)にも耐え、YK-4-279は一次性腫瘍の成長ならびに肺に対する癌の浸潤を阻害した。

学術誌参照:
1.ETV1の小分子阻害剤YK-4-279は、マウス異種移植(Xenograft)モデルにおける前立腺癌成長と転移を阻止する。

PLoS ONE、2014;

http://www.sciencedaily.com/releases/2014/12/141205142422.htm

<コメント>
前立腺癌でよく見られるETSファミリー転写因子の転座に対して、それを阻害する実験薬のYK-4-279が動物実験で効果を示したという記事です。

本文によれば、ETSファミリー転写因子のERGとETV1がTMPRSS2SLC45A3のようなアンドロゲン応答遺伝子のプロモーターに転座することで生まれる融合タンパク質は、非常に悪性度が高い前立腺癌を生じます。

ETSファミリーの活性を阻害することは前立腺癌の新しい治療法になるだろう、とのことです。