日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

日本は、ハイパーインフレにはならない。

2014-11-29 03:34:47 | Weblog
しかし、朝まで生テレビで、維新の藤巻さんハイパーインフレを振りまいていますが、本当に気が狂っているとしか言いようがありません。

昔は1兆円日銀が国債を買っただけでハイパーインフレになるといっていた東大教授がいましたが、インフレにはまったくなりませんでした。実際は何十兆円買ってもインフレにならなかった。これは、どうしてなのか説明できないと。

日本経済は長い間、「総需要<総供給」で品余りの状態にありましたが、需要と、工場などが生産できる供給力には、巨大な乖離があります。それをデフレギャップといいます。

供給に余力があるうちはインフレにならない。だから日銀が何十兆円国債を買い取っても、ハイパーインフレにならないのです。

インフレにするには、財政出動額を増やし続けて、50兆円あると言われているデフレギャップを少し超えて、ようやく1~4%のマイルドインフレーションになる、それを超えると少し困る高インフレになる。その次はスーパーインフレがあり、コントロールできなくなると、ジンバブエみたいなハイパーインフレになる。

日本は、工場に生産能力があり、工場を立て増しできる技術力があるので、ちょっとやそっとじゃ高インフレにはなりません。

現在、輸入物価が上がっていますが、コスト・プッシュ・インフレであり為替で上がっているのです。海外に供給力が無くなったわけでも、国内需要が高まりすぎたわけでもありません。

為替があまりにも円安になりすぎれば、国内生産が復活してきます。それには企業が工場を作ることを決断しなければならないし、国内生産へ切り替えるにもタイムラグが必要になるので、消費税減税を行うなどの、所得へのケアが必要になるのです。

それができれば、マイルドインフレーションの好循環になるのであり、それはデマンド・プル型のインフレーションというのです。

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