日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

出社が楽しい経済学(2)

2009-01-22 18:50:14 | Weblog
山寺の和尚さんオススメのNHK教育テレビ「出社が楽しい経済学」ですが、今週は「機会費用」をテーマにしていました。

機会費用について、番組のHPにこう説明があります。
http://www.nhk.or.jp/shussya/word/index.html

 →「機会費用」とは、いくつかの選択肢から一つを選ぶ時、選ばれなかった他の選択肢から得られたはずの満足や利益をコストとして捉える考え方。
 例えば、残業をサボって彼女とデートした場合。その時のデートには残業で得られたはずの給料もコストとしてかかっているということになる。小山内君の場合も、バスとタクシーのどちらが得かと考える前に、その時の自分の機会費用について考えるべき。小山内君が、1時間に何件も得意先を回り確実に成果をあげる社員なら、1時間あたりの機会費用はタクシー代よりも高い(タクシーに乗った方が得!)。逆に1時間では大した仕事ができない社員なら機会費用は安く、バスに乗って経費を節減した方が合理的。同じ様に機会費用を考えれば、合コンをドタキャンしてついていった飲み会もけっして「タダ酒」ではないことがわかるはず。

(引用終わり)

できの悪い社員がタクシーを利用しても、「機会費用」は高く付いてしまいますし、反対に、同じ時間で何件もの仕事を獲得できる人間が、バスを利用してしまっても、「機会費用」は高くついてしまいます。

話しは、自分の分量を量りながら、コストをしっかり計算して、意志決定していけということなのでしょう。

遊んでいる設備や、備品、人の時間を最大限に有効利用していくというのも、「機会費用」の考え方と関連しているそうで、番組に出てくるように、会社の備品である自転車を宅配便の代わりに使用し、暇そうにしている社員に荷物を持って行かせるというのは、「機会費用」ゼロからスタートでできるので、いくらかのコスト改善の効果はあるのかも知れません。

そういう意味で、お弁当を作る時間があれば作った方がいいですし、もっと時間があるなら短時間バイト専門のショットワークを始めてみるのもいいでしょう。自宅でいらないものがあれば、ネットオークションに出してもいいですし、遊んでいる土地があるなら駐車場にして人に貸してもいいでしょう。

ともかく自分の周辺にあるもののすべてを、しっかり見つめなおしてみましょう。

インターネットにつないだパソコンは、接続料の元が取れていない人も多いのですが、考え方次第で無限の使い方ができるはずです。

又、お金を銀行口座に遊ばせてあるのなら、これから底値までいって上昇するであろう建築株や銀行株を購入しておくのもいいでしょうし、お友達の遊んでいる機会費用を利用して、連携して生活コストを改善させていくというのもいいでしょう。カーシェアリングや、乗り合い自動車などが良い例ですが、それらは、これからまだまだ広まっていくアイディアなのでしょう。

会社で人を使うのがうまい人間は、機会費用のことをよく考えているのだと思います。隅々にまで目が届いている上司の下には、遊んでいる人は、ほとんどいないでしょう。

逆に、一番下手なのが自民党の政治家なワケで、役に立たない経済政策の連続で、工業メーカーや、建築メーカーの生産設備、技術などを遊ばせ過ぎてしまいました。これが一番もったいなかったです。

人事についても、野中広務さんは高村政彦さんが次の総裁候補に相応しいと仰っていましたが、積極財政の高村さんや、亀井静香さんを有効利用できなかったこと自体、まったくもったいない限りだと思われます。

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