日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

あえて辛い世の中を分析してみる

2008-07-05 18:57:53 | Weblog
今日会社の人と話をしていて、ガソリンや小麦の物価高、増税や社会保障費の増加、所得の減少、電気代もガス代も上がって、そろそろ生存最低ラインの生活すらできない人が大量に出てくるのではないかという話題になりました。

昨年から倒産件数も増え始めましたし、大企業も不況が再開し、非正規社員から先に躊躇無くリストラしています。小泉政権時代の超金融緩和と住宅減税で住居を買った人が、倍に上がった金利を払いきれずに、ローン破綻しています。首都圏のマンションの売れ残りや、冬柴不況による建築業界の打撃も相当なものです。

大企業に転職することで僕の所得も安定してきましたが、それでも入社したてなので年収400万円に満たない生活は楽とは言えないです。給与明細に目を通してみると、何ですかこの住民税、厚生年金、社会保険の控除額の高さは(笑) 国にこんなに金を取られていては、GDPの半数が期待される個人消費など、伸びるわけがないではないですか。

現在、非正規雇用者の割合は33.7%、若年層では48%もいるそうですが、このまま行くと2015年には、正社員が50%を割り込むそうです。

正規社員といっても中小零細企業の正社員はワーキングプアーが多いのですが、今回は非正規社員の所得をクローズアップしてみると平均年収で最も多いのは、150万円~300万円の間になります。そのうち上の300万円という金額は、平均時給1200円で2500時間という過酷な労働をしていることになるので、そうとう大変です。

少々安心できるレベルの年収500万円の正規社員になるには、全労働者の17%という狭き門ですから、これはかなり酷い世の中でしょう。新聞で発表されている平均所得は、一部の金持ち達の所得が混じって、そうとうかさ上げされているようです。

現在リストラの不遇に遭った人たちにとって、それを受け入れる場所というのは、中小零細企業と、派遣会社といって間違いないのですが、そのどちらも厳しい待遇が予想されるので、就職しても年収200万円台からのスタートが相場ということになります。文脈では7年後に、この年収を日本人の過半数が受け入れなくてはならなくなるわけです。

若い人は不況慣れしていて結婚や車をあきらめるなど意外と適応できるのですが、その活力の無さは国家社会としてどうでしょう。更に、経済成長期やバブル時代に安定した収入を得ていた人にとって、この金額はどうでしょう?

皆さんにとって、社会モラルを守りながら、どうにかこうにか生存できる金額でしょうか?

バブル破綻後20年近くもの間、自殺をせずに、人様に迷惑もかけずに、良識派の国民として生き残ることができた強靱な精神力を持つ皆さんですが、今までより、更に苦しい不況の到来を乗り越えることができているでしょうか?

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