日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

大阪人は終わったではなく、だいぶん前から終わっています

2008-02-03 10:47:58 | Weblog
皆さんご存じの通り、橋下徹弁護士が当選したわけですが、立候補を表明した当初、「なんで自民なん?」てゆうのが最初の感想でした。

彼が野党公認で出てくるのであれば、応援しないこともありませんでしたが、彼は打算家のようですし、当初から当選確率の高い選挙手段を考えていたのでしょう。

タレント候補と揶揄されていますが、彼がレギュラーになり関西で放送されている「やしきたかじんのそこまで言って委員会」や、全国区で放送されている「行列のできる法律相談所」などは、とても人気の高い人気番組ですし、最近のポピュリズムの蔓延を考えると知事選に立候補することのできる土壌が、しっかり固まっていたということでしょう。

政治という真面目な舞台に、横山ノックを何度も当選させる大阪府民の政治モラルを考えれば、大阪を選挙の舞台として選ぶのは、常套手段であると言えなくもありません。

ただ、彼が自公公認である以上、自民党に解散総選挙の追い風の時期をつくってしまったのではないかと心配です。

さて、日本の将来は、佐賀県では島田洋七が知事になったり、北海道ではタカ&トシが知事になったり、総理大臣が明石家さんまになったり、そんな未来を想像してしまいます。なんだか、楽しそうだ。

タレントとしては終わっていた宮崎県の東国原知事があれほど、メディアでの取り上げられ、目立つ扱われ方をしていることを考えると、知事職というのは一国一城の主ですから、一年生扱いされるだけの国会議員よりも、ずっと短期勝負で、知名度を安定させられる選択であるものと思われます。

不況になると、お笑いが流行るといいますが、日本全国お笑いになりそうな空気になりました。

でも、ほんとうに大阪は終わっていますね。

バブル崩壊後に、大阪商人を見習えという特集の本を読んだことがありますが、結果として、大阪人の値切りの厳しさが、デフレを加速させて地域全体を真っ先に不況の海にしてしまったことを忘れてはいけません。

役所の無駄遣いを批判などしたところで、大阪の支出が、多くの民業も食わせてきたわけですから、逆に、中央からどんどん利益誘導できる政治家が出てこなくてはなりません。

しかし、大阪本社の会社にいましたからからねえ。大阪の会社は、社長業に無駄に権威が強すぎたり、なぜか東京人に敵対意識を持っていたり、そのくせ東京進出をたくらんでうまくいかなかったり。お給料はびっくりするくらい安かったです。今考えると、大阪はとてもユニークなものだらけです。

不況とお笑いのセット商法。日本全国、吉本化が進んでいるなと思う昨今です。

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