日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

バイオマス発電の欠点

2015-02-18 02:22:35 | Weblog
里山資本主義は本当に素晴らしいと思うのですが、昨日のクローズアップ現代は、バイオマス発電の欠点として、燃料にする間伐材などの原木が供給不足になっているという話になっていました。それで資材調達が1.5倍の価格になっているということ。

理由は全国で一気に、70箇所もバイオマス発電所が出来てしまったという理由です。その為に、製紙工場の原料としての間伐材も供給不足で、輸入に頼らざるを得なくなったとのこと。そして、間伐材を回収するにも、重機などを操作する手法や人材が不足しており、予想外に、コストがかかるようになっていること。

ドイツでも同じ問題が起きたそうで、大規模バイオマス発電の倒産が初期あったと。そのため国が売電価格を改定して、小規模の発電所と、大規模の発電所の買取価格で小規模発電の価格を高くして価格差を付けた。すると小規模発電の数が95%以上になって、持続可能な事業を続けることができるようになったそうです。

これは国が与えるインセンティブの成功例なのですが、行政はそこまで考えなくてはなりません。

日本はどうかといえば、電力会社を気遣って、売電価格を引き下げるなど、意味のない方向性に進んでいます。発送電分離が進まず、充分自由化されていないことと、電力会社が自前で用意したコストの高い原子力と共存させようとしているからです。

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