日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

あなたは、一生非正規労働者でいいのですか?

2014-10-30 06:55:45 | Weblog
自公政権は、パソナ会長の竹中平蔵を政府産業競争力会議(民間)議員に取り込んだと思いきや、こともあろうに派遣法改正に情熱を燃やしています。

私にも非正規労働者の時期が、トータル5年ほどありましたが(苦労したんです)、正社員の時期と比較して、年収で60~80万円、有給休暇で7日間くらいの開きがあったように思います。それなのに仕事内容は、多少の責任感の違いはありますが殆ど変わらなかったと思います。

現在の会社で正規雇用になるまで4年の歳月がかかりましたが、40代になっての転職は、自分より若い先輩たちに習いながら、辛い下積みの時期を甘受しなければなりませんし、貯金はなくなるので、大凡人生の損失期間になります。真っ当な生活を取り戻すには、自分で起業して奇跡的な成功をおさめるか、やはり何とかして正規雇用に戻るしかありません。

このように、ただでさえ安定した職業に就職することは難しいのです。今回の法改正は、更に一歩踏み込んで、日本人を一生涯非正規労働者にしようとする恐ろしい法案です。

そうした場合、今後どうなるかは自明です。

ドイツでは派遣の期間制限をなくして、派遣労働者は10年で30万人から70万人に倍増し、ワーキングプアが社会問題化しました。

竹中平蔵は、労働需要の確保であるとか、多様な労働の確保であるとか、正社員の既得権益であるとか、人をだまくらかそうと言葉巧みなロジックを使いますが、要は使う側が使いたいときには使いやすく、切りたいときには切りやすい体制を作ろうとしているだけです。

労働者側にとって、いつクビが切られてもおかしくない非正規雇用というのは、失業した時の貯蓄も用意しなければならないし、その分思い切った消費もできないので、マクロ経済でも良い影響にはならないです。竹中平蔵は経済学者を名乗る資格すらないのかも知れません。

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