日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

オバマという傀儡

2009-07-19 14:08:07 | Weblog
ビル・トッテン氏アシストコラムより
http://www.ashisuto.co.jp/corporate/totten/column/1190268_629.html
オバマ政権は、GM破綻の一つの理由が、従業員の年金債務と医療保険給付金だとして、GMの労働者から年金を奪おうとしている。それを使って金融機関への借金を返済するためだ。資本主義で会社が破綻すれば、労働者は職や賃金を失い、株主は株が紙切れになり、債権者は貸したお金を回収できなくなる。法律が労働者に唯一保証しているのは、年金であり、積み立ててきた年金を破綻企業が取り上げることは違法とされている。しかしそれをいま、オバマ政権は法律を曲げて行おうとしている。

破綻したGMに国民の税金が投入され、労働者が職も年金を失い、それでもウォール街の金融機関だけは損をしないのはオバマ政権に企業献金をしているからで、それがアメリカ式資本主義の仕組みなのである。

つぶすには影響が大きすぎると、アメリカ政府は500億ドルをだしてGMを国有化したがGMに未来があるとすれば、マイケル・ムーアがブログで書いたように、石油に依存する環境破壊の自動車の生産を止め、かつてその手で滅ぼされた路面電車の車両を作ることだと私も思う。

(引用終わり)


オバマは、戦争に積極的ではない分、道徳的にはブッシュより少しだけ上なのでしょうが、GM従業員の年金を負担としているところは、金持ちたちの味方なのだなあと思います。

アメリカの鉄道はGMが買収して廃線にし、自動車を売りやすくしていきましたが、日本の国鉄は国が潰して、自動車社会に切り替えてしまいました。

学校でも消防でも警察でも、必要な公共機関は収支が赤字であっても、運営するのが国家の仕事として当たり前なのですが、中曽根康弘はどうしても国鉄を潰したいために、赤字をクローズアップしすぎました。

結果として国鉄を廃止にしても、黒字が出ているのはJR東日本だけで、国鉄時代の借金は現在でも減っていません。恐らくアメリカの傀儡である中曽根康弘は、GMの夢をもう一度と日本国内でやろうとしたのでしょうが、品質の悪さに、アメリカ自動車のシェアは伸びませんでした。

日本の内需も、結果としてトヨタやホンダを儲けさせても、従業員や下請け会社の財布が潤うというわけではありませんでした。

ちまたは昨日から三連休ということですが、多くの人は千円高速道路の渋滞を見て、でかける気はしないでしょう。その代わりに、電車の方をよく利用する僕としては、いささか空いているので良いと言えば良いのですが。

マイケル・ムーアじゃないけど、各地で廃線にされた線路を復活させて欲しいです。もしくは、国が過疎化された地域のバス路線を地方への再分配として、赤字を気にせずに運営させなさいって。

小泉純一郎以上に日本を大きく破壊した男、中曽根康弘は、朝の時事放談にも元気で出ていましたが、悪い奴ほど長生きするものです。かつて日和見主義で「風見鶏」と馬鹿にされた男が、年を取るだけであんなに威張ってられるのですから、困ったものです。

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