雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺の日記「今年もとうとう‥」

2016-12-31 | 日記
 大晦日を迎えてしまった。元旦は、妻の手作り「お節料理」に舌鼓を打ってお屠蘇を祝うなんてことは、もう百年近く味わっていない。
 自分が見様見真似の不器用な手で「お節料理らしきもの」を作って、なんとかそれらしく勤めてきたが、やはり下手なものは下手、不味い物は不味い。
 妻は諦めていたようであり、子供たちもこの不味いものが「お節料理」だと思ってきたので、特に不満もなく食べてくれていたようである。
 一度、サボりたくて、スーパーのお節を注文したことがあるのだが、届いたものはポリ袋に真空パックしたレトルトと、組み立て式の重箱で、「勝手に盛り付けしてくれ」というしろものであった。味もただ甘くて、結局は味付をし直して食べた記憶がある。

   ◇初雪や 六甲山の 御裾分け

 こんな積雪を喜ぶような句を作ったが、北国に住まれる方々にとっては、大変迷惑でご苦労な御裾分けであろうと察する。時には、命がけで屋根の雪おろしをなさっておられる姿を見ると、御裾分けなんかと言えないのだが、当方が住むところでは、年寄りにとっては夏が命がけである。

 いま、キーボードを叩く指は、氷のように冷たくなっている。だが、寝床に入ったときの至福感はなにものにも代え難い。当方愛用のベビーアンカが迎えてくれるからである。夏には、こんな喜びは味わえない。クーラーを点けると、たちまち体調を壊す体質だから。