ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

おやぢ マンガ制作への道 第一章 「見知らぬ、白紙」(承前)

2007-08-15 08:16:00 | 制作日記
西暦2007年8月15日。
第3の使徒、ネームとの戦いは続いている。
というか、戦いすら始まっていない。

バルディオスDVDは1クール分13本を視聴完了。
ううむ、予想をしていたといえ酷い作画レベルだ。
余程の好き者でない限り、3クール分を通しで見る気力は
続かないかも知れない。

結構、本放送の時に見逃していたエピソードがあったのに
驚く。

第3話「スパイの烙印 」
どひぇー!
アフロディア様の髪型が変!
軍帽を脱いでも短いまま。
おまけに、変なオバサン風ヘアースタイル。
初期設定がこうだったのか、それともこの回だけの
設定破りか。心臓に悪い・・・。

第8話「ヒマラー山脈の決闘」
やはり、第8話の絵はキレイだ。1クール随一ですね。
アンデスの移動要塞を破壊するエピソードだが、
ペルー風民族衣装を着た女の子(名前なし)がカワイイ。

全体としては、
第1話「孤独の追跡者」 で、マリンがアフロディアの弟を、アフロディアの弟がマリンの父を殺してしまい、お互い仇同士になってしまう。
その後は、地球攻撃メカの応酬でこれといった進展なし。退屈。

第11話「情無用の戒律」で、マリンとアフロディアの、
敵味方に分かれて以来、初めての直接対決。
崖から転落しそうになったアフロディアを何故か助けてしまうマリン。

ほほう、ここでマリンくんはすでに気持ちが傾いていますな。
美人は、誰であっても放っておけない。
えらい!アンタはオトコの鑑です!!

だがアフロディアは、「寄るな、汚らわしい!」と唾棄するような反応。
彼女の潔癖症的性格が現れてますな。ムフフフ(いやらしい笑い)。

この「汚らわしい!」がどう変わっていくか、これが工夫のし所、見せ所ですね。
エピソード、要チェック!と

けっこういいエピソードなのに、絵の拙さで大減点。惜しいなあ。
(おいおい!まだ1枚も書いていないぞ!大丈夫なのかよ!!)

おやぢ マンガ制作への道 第一章 「見知らぬ、白紙」

2007-08-14 08:55:43 | 制作日記
西暦2007年8月14日。
第3の使徒、ネーム 襲来。

まず、作品のあらすじを書いてみる。
マンガ製作上ではネームという工程だ。

小生は、ネームの工程が下手糞で、よく絵をいれ始めてから
お話がイヤになってしまうことがあった。
今回は、じっくり作りこむことにする。

幸いアニパロ(オマージュ)作品なので、元ネタはある。
ただ、未製作エピソードなので脚本などは、ない。
ということで、現存する資料から作品世界・あらすじなどを再確認する
作業からはじめることとする。

ラッキーなことに、今日はネット・オークションというものが発達しており
古い素材でも、比較的簡単に入手可能だ。
いい時代だなあ。昔だったら、神田の古本屋街を、足を棒にして探し回ったところだ。
某オークションで、バルディオスDVD上・下巻、「ジ・アニメ」別冊バルディオス特集号、葦プロ発行「バルディオス」豪華本、映画版パンフレット、
ノベライゼーション等々が入手できた。

しばらくは、じっくりと鑑賞することとする。
(おいおい!制作は大丈夫なのかよ!)

おやぢ マンガ制作への道 序章「号砲一発!制作始動!!」

2007-08-13 00:00:23 | 制作日記
数年ぶりに制作意欲が盛り上がっている。
但し、アニパロだ。
しかも、20数年前の作品「バルディオス」ネタである。
未制作エピソード「アフロディアに花束を」に、
自分なりに区切りをつけないと、どうにも悔いを残しそうだ、という想いから。

気分の盛り上がりからも、たぶん小生が生きている間でも
最後のバルディオス熱であろう。

描いたところで、世の中で興味を持って読んでくださりそうな方は
ほとんどいないかもしれない。あの巨大な何でもあり空間・コミケットですら
'07夏コミのカタログでは、バルディオス・サークルは1サークルのみ。
ええい、完成したら2サークル目になっちゃるわい!

ということで、制作スタートぢゃ!
時に西暦2007年8月13日のことであった。

おやぢ マンガ制作への道 「揃える」

2007-08-12 10:55:12 | 制作日記
「マンガを描くには、ペンと墨と紙があればよい」
というのが、故石ノ森章太郎先生の名著「マンガ家入門」にあった記憶があります。

「確かに!」っていうのと
「現実問題、そんなに時間ないし」という、二律背反・・・。

アナログでやるか、今流行りのデジタル・コミックをやってみるか。

まあ、試行錯誤でやってみましょ。
基本は、アナログでデジタルを併用してみるという基本方針で。

筆と紙があれば、あとは資料です。

トルNEKOの大冒険、のおかげで
某Yahooオークションにて、バルディオス関係の紙物資料を
大量ゲット!

まずは、じっくり読み下しぢゃ!(おいおい、いつ始まるんじゃ?



おやぢ マンガ制作への道 「思い立つ」

2007-08-09 23:32:29 | 制作日記
「宇宙戦士バルディオス」の未製作エピソード
「アフロディアに花束を」をマンガ作品化してみようと
思い付く。

過去、大嵌りした作品には、オマージュを捧げるという意味で
サイドストーリーを描いてきました。

「めぞん一刻」「セーラームーンS」「GS美神」等々・・・
いずれも百ページを超えてしまい、「セーラー」を描いた時は
体まで壊しました。

社会人やりながら、趣味で長編漫画を描くってのは大変なのです。

「セーラー」の時は4月に思いつき、数ヶ月で百ぺージを仕上げ、
夏コミに間に合わせるという無茶な計画が祟り、
仕事の忙しさも重なり、24時頃帰宅し、4時頃まで執筆し、
7時に家を出る、という生活を3ヶ月続けたら、
さすがに入稿後ぶっ倒れて、救急車で病院に運ばれました。

さすがに、親兄弟に迷惑かけたので
「社会人やりながらの長編漫画は、慎もう・・・」
と心に決めた次第。

「GS美神」という作品に嵌った時も、「描きたい!」という衝動は
押さえ切れませんでしたが、さすがに怖いので
ゆっくり、ゆっくりペースで描いたものです。
やはり合計百ページは超えましたが、コミケには4シーズンに分けて
持ち込みました。

「宇宙戦士バルディオス」
この作品は、一度大学時代に嵌ったのですが、
当時は、全く技術がなく、意欲はあっても筆が動かないという状態でしたので
断念した経緯があります。

二十数年を経過して、再度同じ作品に嵌ってしまい、
未公開エピソード「アフロディアに花束を」を
自分なりにケリをつけたい、という想いが強くなり、
作品化を進めてみることにしました。

諸先輩方が、既に幾度も作品化されてきたであろう、同エピソードを
どのように料理するか。

体力も、気力もなえつつある中年同人屋が
如何にしてマンガ作品を描き続けられるか。

日記を書いている本人なのですが、結構興味深いテーマです。
自分にエール。
「おいお前、面白いぞ!
 どんどん、書け!」

今後の進展に、乞うご期待。

おやぢ マンガ制作への道 「振り返る」

2007-08-04 23:52:35 | 制作日記
マンガを描くのが好きです。
下手の横好きのレベルですが・・・。

小学校時代からの悪友が、これまた上手い絵を描く奴で
そいつに感化されたのですね。

そいつと悪友もう一人とで、大学時代には同人誌のまねごとをやって、
大学では別に学校の漫研に所属という、いっぱしのマンガ青年をやってました。
初コミケットの参加が東京都立産業会館台東館という、
ボヤ出しのため1回で追い出されたという伝説の会場でした。
年齢がバレるなぁ~。

初コミケは緊張しまくりでした。
気負いまくって、パネルやら何やらを山ほど持ち込んだのも
若さゆえの過ちというやつでしょうか。

最初のコミケということで、違和感バリバリだったことしか
記憶にありません。

「僕はこんな所に、居てはいけないのではないか?」
「こんな所に入り浸っていると、人間が駄目になるのではないか?」
「なぜ、あそこのサークルの女性は、全員黒い服を着ているのだろうか?」
「なぜ、その黒服サークルの女性は、皆けだるくカレーを食べているのであろうか?」

等々

でも、数冊といえども目の前で本が売れるという快感と、
小生が描いたパネルを見て、女性が首を捻りながら、自分の手首を
クルクル返しているのを見た屈辱(要は手首のデッサンが狂っている、という事を言いたかったのでしょう)。

この2大衝撃が、その後20年間に亘ってマンガを描き続けるはめになる、
原体験というか、原動力になったのであります。

ちなみに、この女性の手首を返す様があまりに印象的だったので
参加していた悪友2人より
「デッサン音頭」と命名され、

その日の打ち上げの飲み会は言うに及ばず、それから以降もずっと
酔うたびに
「あ、ほれ、デッサン、デッサン」
と馬鹿にされ続けております。

NEKOの少女マンガの日々 思い出した!

2007-08-03 00:02:37 | マンガ・アニメ
森脇真末味、堀 泉下、あともう一人・・・・・。

思い出しましたですよ、ダンナ!

その名も

重富 奎子センセ!

高校生の男の子と、年上の女性と、「室堂」っていうちょいワルの高校生が、
っていう話・・・は

「あくたれエッセイ」

あと「やって野郎じゃん!」という作品もある!


某Yahoo!オークションを彷徨っていたら、なんか見た事のある扉絵、というところから
判明!!

矢も楯もたまらず応札してしまいました!

来るのが楽しみ!

NEKOのバルディオスな日々(そもそも編2)史上最悪の打ち切り

2007-08-02 00:00:18 | バルディオス
「宇宙戦士バルディオス」は、異星人の侵略者S-1星人と、
地球防衛軍ブルーフィクサーとの戦いをメインのストーリーとし、敵味方に別れ、
お互いに仇として憎しみ合いながら次第に惹かれ合っていく
アフロディアとマリンの悲恋譚を横糸として織り込むというストーリー構成を取っております。

毎回エンディングロールで、二人が手に手を取って・・・という絵が流れるので、
「ああ、この二人は恋人同士になるのだな」と早々に予想はついたのですが、
お互い肉親の仇同士で、敵同士。おまけに女性の方が五歳も年上(笑)。
こんな悪条件の下、どういう流れでくっついて行くのだろう、
てな興味が単純な地球侵略巨大ロボット物に、物語の深みを与えてくれます。

あとは、兎に角人が死ぬ、死ぬ、死ぬ。いっぱい死ぬ。
それも善人が、容赦なく殺されていく。
ヒーローサイドの身内は、全員死んでいきます。

殺しに殺して、なんと人類側被害合計30億人!!
宇宙全体が吹っ飛ぶ「イデオン」を除くと、人類被害最多作品ではないかと思う次第です。

こんだけ殺したら、なんぼなんでも人類皆殺しの張本人・アフロディアは
断罪されないと収まらないだろうなぁ、などとと思っていると、
アレヨアレヨと言う間に主人公マリンと親睦を深めていく。
それも、年齢設定を反映してか、結構Hっぽいエピソードの積み重ねです。
ムフフフ・・・。

さてさて、最終クールの3クール目から物語は加速度を増し、
地球が敵の母星で死の星であるS-1星に変わっていくというタイムパラドクスが判明、
そしてアフロディアの死、
主要メンバーの死、
地球の崩壊・S-1星への変貌
という怒涛のエピソードの積上げを展開する予定でありました。

ところが、視聴率の低下に苦しみ3クールの途中で打ち切りが決定。
あろうことか、人類30億人溺死となるエピソード、
「第32話.破滅への序曲・前編」のラストで「完」の文字が出るという、
今やったらファン暴動モノの事態が発生!

「前編」で「完」ですよ、「前編」で!

あきらかに「後編」用の、救いの伏線と思われるエピソードもうっちゃっておいて
「両極冠の氷が溶かされ、人類は皆、溺死しました」
「人類はS-1星に負けました」
「完」
と来たものです。

結局、ファンが本来見たかったエピソードが全く見られないまま、TV放映は
完結してしまいました。

特に、アフロディア・マリンの愛の完結を描く予定であった、
「アフロディアに花束を 前・後編」が未製作のまま製作終了となり、
フィルム自体も存在しておりません。
更には、作画として「地球氷河期作戦」でファンを唸らせたスタジオZ5が
四たび登用の予定であったとの情報が流され、ファンは歯軋りして悔しがったものです。

こうして、史上最大のフラストレーション・TVアニメ
「宇宙戦士バルディオス」はヤケクソのように、いや見事に完結したのでありました。

NEKOのバルディオスな日々(そもそも編)

2007-08-01 00:07:01 | バルディオス
「宇宙戦士バルディオス」とは、1980年(昭和55年)6月30日から1981年(昭和56年)1月25日まで東京12チャンネル系で放映されたロボットアニメです。
制作は葦プロダクションとJ9シリーズで知られる国際映画社。
監督は当時若手の広川和之。メイン作画監督は「女王陛下のプティアンジェ」の田中保。
作画レベルは、正直言って一部のエピソードを除き、今見直すのは苦痛なくらい下手です(ゴメンなさい・・・)。
ただ時々、本作品が実質デビューのいのまたむつみ(猪又むつみ名義)の原画と思しき、流れを無視したハッとするほど上手なカットが登場するので、あなどれません。
作画全体の雰囲気は旧「タイガーマスク」を彷彿とさせるアクの強い描線で、なんとも古めかしい感じです。

只、本橋秀之、平山智らスタジオZ5が作画を担当した8話・16話Bパート・29話だけは出色の出来です。
特に、「六神合体ゴッドマーズ」でシリーズ作監に出世する本橋秀之が作監を担当した29話は絶品で、男子生徒と美しい女教師の結ばれぬ恋物語という少女マンガ風ストーリーと相まって、数多くの「バルディオス者」を生み出した名編であります。今見ても全く古さを感じさせません。

この一話限りのキャラクター・デビット青年が後の映画化で重要な役どころを与えられる等、このエピソードの人気は絶大で、後に「バルディオスと言えば29話」という風に言われるようになります。
美形の中年女性、クインシュタイン博士のシャワーシーンが見られることより、
男性ファンにも人気が高いですが、小生的にはこの作画クオリティでのアフロディア様が見られなかったのが心残りでなりません(ほんの数カットありましたが、16話Bパートの原画再利用でした)。

古めかしい絵柄と、突然変異のような美しい作画の二編と半分。
なぜこんないびつな作品が、私のようなマニアの心を捉えて離さないのでしょうか。

それは、当時アニメ史上最悪と言われた、無残な中途打ち切りにあります。
そこらへんの詳細は、次回に。

マカロニ千一夜 2「その音楽の素晴らしきこと」

2007-08-01 00:02:47 | マカロニ
マカロニ・ウェスタンとはイタリア製西部劇であることをお話しました。
イタリア製なので、スタッフは当然ながらイタリア勢が占めております。
濃い話になりますと、スペインでのロケーション撮影の場合は、
現場スペインの撮影クルーを雇っていたという事実もあるのですが、
それはさて置いて・・・。

イタリアの音楽と言えば思い出すのは、カンツォーネ、オペラ。
映画音楽家もその流れを汲んで、メロディアスかつ情感たっぷりの作風の
人が多いのです。ニーノ・ロータがその代表格。

マカロニ・ウェスタンもその恩恵を受け、音楽面では本場ハリウッド西部劇を
上回る充実したスコアが提供されました。

ハリウッド西部劇では、どうしてもカントリー音楽やマーチ風という呪縛から
逃れられませんでしたが、その縛りがないイタリア製西部劇では、自由な楽風が
発明されました。

哀愁の口笛、パワフルでかつ動物の鳴き声のような奇妙なコーラス、
高圧的に鳴り響くトランペット、血沸き肉踊るハイテンポなリズム等々。

これらは、マカロニウェスタンで発明され、世界中に輸出されました。
日本でも、幼心に「ああ、これは格好のいい曲だ!」と感動した曲には、
後になって大なり小なりマカロニウェスタンのスコアの影響を受けているのを
知り、驚くことがあります。

トランペットが高らかに鳴り響く「必殺シリーズ」の殺しのテーマ曲は、「5匹の用心棒」のスコアとそっくりですし、幼心に胸躍らせた「海のトリトン」のテーマ曲のリズムリズムセクションは、マカロニウェスタンで追跡のシーンのスコアでよく使われる曲と同じです。

マカロニウェスタンのスコアと言えば、今や大家となったエンニオ・モリコーネが有名です。彼のマカロニ作品はどれも外れがありませんが、出世作の「荒野の用心棒」、油が乗り切った「続・夕陽のガンマン」、リリカル路線にややシフトした「夕陽のギャングたち」がお勧めです。
これらの作品が気に入られたら、他のマカロニ作曲家たちのスコアにも手を広げられることをお勧めします。
今度日本でリメイクされるルイス・エンリケス・バカロフの「続・荒野の用心棒」、さわやかさではマカロニ随一のフランチェスコ・デ・マージの「南から来た用心棒」、男臭さムンムンの曲調が泣かせるノラ・オルランディ(美形の女流作曲家!)の「皆殺し無頼」等々。

もし、これらも気に入られて「もっと教えろ!」と思われた方、
あなたも立派なマカロニ者の一員です。

早速メールください!