ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

おやぢ マンガ制作への道 第四章 「DVD、魂の座」

2007-08-20 23:35:46 | 制作日記
時に、西暦2007年8月20日、
第三の使徒、ネームとの戦いに疲弊していた。

バルディオスDVD第3クール分を見ました。
いわくつきの第3クールです。
本放送では
27.私が信じたスパイ
28.決死のランデブー飛行
29.地球氷河期作戦
30.地球不毛の日
31.破滅への序曲 (最終回)
と、たったの5回しかありません。

実際は、
27.私が信じたスパイ
28.決死のランデブー飛行
29.地球氷河期作戦
30.地球不毛の日
31.失われた惑星(制作済・未放映)
32.破滅への序曲・前編  最終回
33.破滅への序曲・後編(制作済・未放映)
34.地球の長い午後(制作済・未放映)
35.アフロディアに花束を・前編(未制作)
36.アフロディアに花束を・後編(未制作)
37.亜空間要塞最後の日(未制作)
38.雷太よ 明日を救え(未制作)
39.永遠への旅立ち(未制作・本当の最終回)

と丸々1クール分ありますんで、8回分飛んでいます。
未放映8回のうち、制作済3本は、なんとDVDで見ることができます。

31.失われた惑星
33.破滅への序曲・後編
34.地球の長い午後

の3本です。
マリンとアフロディアの関係の終着点を描かれる予定であった
「アフロディアに花束を」以降の5本は、この世に存在しません。

ただ、34話「地球の長い午後」の次が、「アフロディアに花束を・前編」
なので予告編位は収録されているかも、と一縷の望みを抱いたがありませんでしたね。

29話の「地球氷河期作戦 」は、さすがに作画が美麗です。
今見ても色褪せませんねぇ。
学生デビットと教師時代のクインシュタインの絵など
ちょっとした耽美系でも通じそうな絵の上手さです。
さすがはスタジオZ5。

驚いたのは28話「決死のランデブー飛行」。
ジェミーとマリンが痴話げんかをして、すねたジェミーが単独行動を取り
危機に陥るという話です。

孤児院の子供共々ジェミーがアフロディアの人質にとられ、マリンを誘い出そうと
画策するシーンで
「マリンは来ない!」と言い切るジェミーに対し
「お前はマリンの仲間のくせに、マリンの気持ちも読めないのか。
 マリンはお前たちを見捨てるような男ではない。
 決して、ない。!」
と力強く言い張るアフロディア。

こうなるともう、半分アフロディア様のおのろけみたいな感じで、「ごちそう様」って感じですね。

この回の作画は、全般的には「うわぁ」というレベル止まりですが、
このシーンのほんの2カットだけ、
ここのアフロディアの作画だけが非常に上手いので驚きました。

「決して、ない!」とまなじりを上げる、バストショットのカット。
「来たな・・・」と後ろを振り返るワンカット。

特に後者は、軍帽からはみ出した髪が微妙にたなびく様子
も表現されており、穏やかな表情のアフロディアとしては
TV版随一の上手さ。

この回の作画は、影山・いのまた・本橋といった上手どころがメンバーに入っていないのに、いったい、誰の仕事だろう??

TV放映時の最終回、32.「破滅への序曲・前編」は流れで見ると
やはり重厚さでは群を抜いています。

いよいよ終局である、というシナリオの練りこみと
破滅へと向かう悲壮感。

やはり強引に終わらすには、この回しかなかったのだなあ、と再認識した次第。

さて、DVDは一通り見たぞ。

あとは、小説版3種を一気読みしたら、いよいよネームをかくぞぉ。
(おいおい・・・)