サンテレビとは関西ローカルのUHF局である。
今でもあるのかな?
このチャネルでは、東京12チャンネル系の名画がよく放映されていた。
つまりは馬鹿映画の宝庫だった。洟垂れのジャリの頃には良くお世話になった。
そこでは一時、得体の知れない未公開カラテ物を一ダース位放映していた。
しかしこれらの作品群をしっかりと研究した文章は、未だお目にかかったことがない。
そこで放映されていた、レアなカラテ映画を記憶の限り復刻してみる。
名づけて、サンテレビ系未公開カラテ映画うろおぼえレビュー
今日は第一回「激突!ドラゴン対ジャガー」
TV公開題名「激突!ドラゴン対ジャガー」
原題:「二龍争珠」
英語タイトル:Karate vs. Tiger/Shaolin Tiger Claw/Tiger's Claw
監督 呉天地(ン・ティンチ)
主演 金童(クリフ・ロク)
石堅(シー・キエン)
1974年製作
これは大傑作!
「燃えよドラゴン」で悪役ハンを演じたシー・キエンがカッコイイ。
主人公の父親役を渋く演じている。
欧米では「燃えよドラゴン」の続編のような位置づけでかなりビデオ化されたようだ。
主役の金童は日本では無名だが、香港では今でもカラテの達人の扱いをされているらしく
最近でもひょっこり「EXILE魂」とかのTV番組に、
「香港のカンフーの達人」という触れ込みで登場しているそうだ。
童顔で、カラテの技も切れる。
ストーリーは「地獄から来たプロガンマン」に似た親子の因縁話。
腕自慢の暴れ者ドラゴンは、日々カラテ使いに勝負を挑み
喧嘩に明け暮れる毎日。
それを心配する母親。
ある日ドラゴンは、カラテの凄腕の達人のジャガーの存在を知る。
あらゆる手を尽くしてジャガーに挑もうとするが、
ジャガーは無法者だった過去を悔い、カラテを封印していた。
執拗に食い下がるドラゴン。
実はジャガーはドラゴンの生き別れた実の父親だった。
ついに対決。手心を加え、一旦は負けるものの
増長して荒くれ者になっていく息子の目を覚ますためジャガーは全力で息子を倒す。
悔しさ紛れに卑劣な一撃をジャガーに加えるドラゴン
胸を押さえながらヨロヨロと去っていくジャガー。
母親に全てを打ち明けられたドラゴンは
号泣して父の名をを呼ぶが、ジャガーは荒野に消えていった。
真の親心とは?を考えさせられ、落涙しました
面白かった!!
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