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ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

うろおぼえ名作劇場「ジョーカー」

2009-12-07 23:29:21 | マンガ・アニメ
私の大好きな作家さまである、道原かつみ先生の名作。

道原かつみ=銀英伝というイメージが強いですが
小生は、「キャウキャットキャン」と並んで、この作品が好き!

というか、
拳銃ドンパチ、流血路線の作風だったNEKOが
その受けた衝撃のため、ラブロマンス路線に路線変更したという
魂の名作。

古本屋さんのワゴンセールで、何気に買った第一巻が運のつき。
怒涛のように5巻全巻購入し、一気読み。

読後は、号泣。

思い出すたびに涙がにじむ、NEKO泣かせ作品。

1巻と最終5巻が秀逸!

それでははじまり、はじまり~



<<<<

時は未来。

日本州の新米刑事・六道リィンは
捜査の途中で不思議な女性と出会い、恋に落ちる。

黒く長い髪が似合う、ちょっと天然ボケが入った、
ジョーカーと名乗る美しい女性。

彼女こそが、13名いる特命捜査官の中で最高の能力を誇る
切り札「ジョーカー」だったのだ。

怪力、卓越した身体能力、赤外線を見、超音波を聞き分け、
マザーコンピュータなみの分析力を有し
遺伝子変化による変身機能を有する
高性能合成人間「ジョーカー」は、
警察・司法・処刑の一切の権限を有する超法規的存在。

もちろんその存在も、トップシークレット。

数々の刑事事件で、色んな姿形をして現れ、見事に事件を闇に葬るジョーカーに
リィン刑事は振りまわされっぱなし。

どんな姿で現れようと、かならずジョーカーはリィンに愛の言葉を囁き
口付けをして去る。

二人は愛情を深めていった。
いやすくなくともリィンはそう信じていたが、
隠されていた秘密が次第に明らかに。



合成人間である特命捜査官は損耗が激しいため35年で廃棄される消耗品扱い。

合成人間には生殖機能はない。

合成人間の容姿は、幼年体の時に保育されたマザータイプ、
またはファザータイプのこれも合成人間を模倣しているのみ。

合成人間は、人間に好意を持つようあらかじめプログラミングされている。


ジョーカーの性別は、容姿は、心は
実体のないものか・・・。
自分の愛したジョーカーはジョーカですらないのか

と悩むリィン。


そして、ある日ついにジョーカーは、リィンの元を去る
「さようなら」
「だれでも良かった。恋のまねごとをしてみたかっただけ」


そしてジョーカーの最後のミッション。
最大の敵・テロリストの親玉との対決。

その中で、六道はジョーカーの本当の心を知る。

「耐用年数が迫ったため、廃棄処分にされる。
 私が消えたら、リィンが悲しむ・・・。」

合成人間も心を持った人であった。


最後の変身能力を使い、テロリストの組織に潜入
リィンとの両面作戦で、テロリストのアジトの人口惑星を壊滅させるも
ジョーカーにはすでに力が残っていない。

僅かに残った力を使い、
リィンに愛された、黒い髪の女性の姿に戻るが、
そこでジョーカーの意識は途絶える。

「私を見つけて・・・。私はここよ・・・。」


地球
合成人間用の施設。
救出されベッドに横たわるジョーカー。

記憶を全て失っている。


「誰?私を知っている人ですか?」

リィンは優しく答える。
「そうだよ ジョーカー

 あらためて はじめまして
 僕は六道リィン

 もう一度恋をしよう」
 

そして程なく、ジョーカーの寿命は尽きた。


そして半世紀ほど後。
合成人間の養育施設に、警察を定年退職したリィンの姿が。

ジョーカータイプの幼年体の合成人間がじゃれながら言う。

「あたし、ひとつだけ決めてることがあるんだ!
 大きくなったら、リィンをオムコさんにすること!」

「あー、ずるい!私もー!」
ともうひとりの幼年体。

リインの尽力により
合成人間は、人権を持つに至った。

NEKOの原初的トラウマ作品

2009-10-07 23:51:14 | マンガ・アニメ
思い出は誇張される。

幼少の時に接した作品で、強烈なインパクトを得たものは
未だに鮮烈なビジョンとなって残っている。

イメージの断片の集積ではあるが、それは一生消えることはない・・・。




さて、私が今まで生きてきて、最も怖い思いをした
マンガ作品のお話です。


読んでいる時に、怖くて気持ち悪くて
本当にゲロを戻しそうになったほどビビった漫画作品をご紹介します。

NEKOのトラウマ作品1号です。

ただ、作品名、作者名ともはっきりとは記憶に残っていません。
強烈に怖かったシーンを断片的に覚えているだけなのです。

この作品についてご存知な方、是非ご教授をお願い致したいと思います。



掲載誌は1960年後半の少女マンガ誌。
おそらくは、少女フレンドだったと思いますが・・・。

作品名は、「幽霊病院」だか「幽霊先生」だか「幽霊病室」とかいう
感じの、病院を舞台にした恐怖漫画。


設定は、医師、看護婦ともなぜか全員が魔物(怪物?妖怪?)で
子供を開腹手術をしては、内臓を全部引きずりだして、みんなで食らう。


その際、医師役の妖怪が、内臓を手に持ちながら
「これが心臓」
「これが肝臓」
と解説をする。

ぎょぇぇぇぇ~!


ある日、その病院に入院していた主人公の少女が、
夜な夜な手術の度に入院患者が死んでいくのを不審に思い
手術中の手術室を覗き見ると

友人の女の子が腹を裂かれ、
医師や看護婦の服を着た怪物どもに
内臓を全て引きずり出され、
取って喰われ、

臓物が抜かれて空っぽになった腹を縫い合わされる。


内臓が空っぽになった少女は、放り出されるように
病室に戻される。

当然、息はない。

そして、昼間は人間の姿をした看護婦が

「明日は、あなたの手術をしますからね」
にたぁ~!!

で、次号につづく・・・・。

ひぇぇぇぇぇぇ!

こんな作品を少女誌に載せていいんかい?
と思う程のグロな作品!

内臓がズルズルと引きずりだされる光景を見て
主人公は思わず嘔吐しそうになるが
読んでるあたしの方も

「おぇ~!!!」

でございました。

この作品の情報と、この後どうなったか
ご存知の方いらっしゃいませんか?

是非お教えくださいませ。

うろおぼえ名作劇場 石津嵐版「宇宙戦艦ヤマト」

2009-03-05 00:30:46 | マンガ・アニメ
思い出は美化される。
そして時には、誇張される。

NEKOのうろおぼえ名作劇場、
石津嵐版「宇宙戦艦ヤマト」。

以下はNEKOの頭の中の記憶とイメージの
記述ですので、正確性には問題があるやもしれませんが
そこはご容赦を。

あと、トラウマ箇所は、原作の文体を意識した記述となっています。
それでははじまりはじまり~。



**************************

時に西暦2199年

地球は、謎の星ガミラスからの遊星爆弾の攻撃による放射能汚染により
絶滅の危機に瀕していた。

地球で最初の光速を突破した宇宙戦艦ヤマトは、放射能除去装置を受け取るため
遥か14万8千光年の彼方、イスカンダル星へと向かった。

残された時間は1年。

(ここまではほぼオリジナル通り)

冥王星の前線基地を撃破したヤマトは、宇宙の墓場サルガッソーに
嵌りこむも、謎の海賊船に乗るキャプテン・ハーロックに救出される。
(ありゃりゃりゃ?)

ガミラスとの激戦との最中、島大介がガミラスの捕虜となるが
島はガミラスを脱出し、無事ヤマトに帰還する。
(おいおい、話がだんだん変わってきたぞ!)

しかしその日より、なんとヤマトの乗組員が一人ずつ
惨殺されていく。
まるで、鉄パイプで頭を殴られたかのようだ。

ヤマトの中に敵のスパイがいるのか。
疑心暗鬼に陥るクルーたち。
(ここからミステリー風味になります)

古代が夜見回りを行うと、島と出会う。
島の足元には
技師長・真田の死骸が転がっていた。
頭蓋骨がむごたらしく陥没して、脳漿の混じった鮮血が。
鉄パイプか何かで力まかせに殴ったように・・・。

島は無表情に自分の腕に手をかけた。
腕の皮が、まるでバナナの皮をむくように剥がれた。
中から、光沢のある機械製の腕が現れた。
無表情にその腕を振り上げ、古代に襲いかかる島

古代は我を忘れたように、光線銃を撃った。
何発も何発も・・・。
「ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!」
かって島の姿をしていた「それ」は、
すでに黒焦げのいやな臭いを発する鉄の塊と化し
ぶすぶすと音を立て、泡立っていた。(ひどい!)

その頃、ヤマト食堂で食事をした隊員が、
激しい嘔吐を繰り返し、最後には血を吐き散らし
苦悶のまま全員死亡した。
島が、食事に猛毒性の宇宙細菌を仕込んだのである。(むごい!)

生き残ったのは、所用で食事をとれなかった隊員のみ。


すでにヤマトにはガミラスと戦う力は残っていない。
ガミラス本星を避け、イスカンダルに着水するヤマト。

人の気配が全くない。
ハーロック、沖田、森、古代らは宮殿の中を進む。

浮かび上がるスターシアのホログラフ。
映像の中のスターシアは驚くべき事実を語る。

イスカンダル星は星自体が一つのコンピュータ知能体であり
それの防御機能として、ガミラスを作ったのだ。
ガミラスは自律的に、イスカンダルの害悪となりうる文明を
消去し続けていた。
だがしかし、それはいずれは全宇宙の文明の滅亡につながることが
分かったのだが、自律防衛機能のガミラスを止めることは不可能だった。

古代
「それで、ガミラスを止めるために俺たちをここに呼んだのか。
 じゃあ、放射能除去装置は?」

スターシア
「放射能はすでに地球全体を覆い、地下まで浸潤している状況です。
 ここで、除去装置を起動したところで
 地球は既に変質してしまっていてもう元には戻りません。
 残された道は、地球人類を放射能に耐性を持つように改造すること」

古代、うずくまり床を叩き号泣。
「ここまで苦労して来て、仲間を失って、得たものが人類を
 別の生物に改造する、恐ろしい技術だったとは!」

「いや、古代。俺はそれでもよかったのではと思う。
 人類はいずれ行き詰っていた。新しい生物に生まれ変わって、一から
 やり直すのもそれは一つの可能性じゃないか。」
とハーロック。

沖田がおもむろに口を開く
「で、あなたがガミラスを作ったのなら、
 ガミラスを止める方法もご存知のはずだが」
スターシア、悲しげに
「それを口にだすことは、プログラム上禁止されていますが・・・。
 守るものがなくなれば、彼らも消えるのでしょうね・・・。」
「よく分かりました。スターシアさん」
沖田のっそりと言う。

最後の決戦。

キャプテンハーロックを名乗っていた古代守らも
合流したものの、残るヤマトの乗組員は10名たらず。

皆第一艦橋に集合し、
最後の攻撃の時を待っている。

目の前には、青く輝くイスカンダル星。

「これよりヤマトは、最後の攻撃を行う!
 波動エネルギー出力全開での特攻攻撃!!
 目標!イスカンダル星!!全速前進!」

沖田艦長は、ふと表情を和らげつぶやいた
「いいのか?守」
「つきあうよ、とうさん」とハーロック
(な、なんですとぉ!)

そのころワープアウトしたコスモゼロには、古代と雪が乗っていた。
人類を放射能耐性生物に改造する設計図を手にして、一路地球へと向かっていた

(く、暗い!)

**************************

・・・・・
今も入手可能かどうかはよく分かりませんが、
気持ち悪くて二度と読む気がしない
というのが率直な感想です。

まあ、オリジナルよりSFっぽくなってはいますけどねぇ。
あまりといえば、あんまりで。


スターシアのホログラフの設定が、唯一後年の映画化の際に採用されていますが
スターシアと守を生き延びさせる方針に転換したのと、
ダークな小説版を思い出させるという苦情に配慮(??)してか
エピソード自体がオリジナルネガから差し替えられており
そのシーケンスはなかなか現在見ることができません。

オリジナルネガ自体が差し替えられたのは、
「さらば宇宙戦艦ヤマト」の大ラストの西崎プロデューサーからのメッセージ等
結構あるようですね。

元をいじってしまうというのは、どうかと思いますね。

面白同人誌 その3 奇人別動隊

2008-08-29 00:43:17 | マンガ・アニメ
暑かったり寒かったりで
体調が?状態のNEKOです。

家の庭の蝉も、どうしたらいいか当惑している
様子です。

その1、その2といわゆる3日目・西館系のサークルさんを
ご紹介しましたが、
本日は私くしのフェイバリット・ジャンルであります
少年創作系からご紹介(「男性向け」じゃないですよ~)。

少年創作系は、それこそコミケットの元祖ともいうべき
迷宮さんからはじまって、本当に錚々たる面々が群れをなしてますので
私くしなどがご紹介するのも、はばかられますが
無知なわたくしめが単に知らない、ということで。

もしすでに「言うに及ばず」の有名な作家さんだったらご勘弁を。

(10年程前、すんごい上手い描き手さんを見つけて
 仲間に、「この人、すんげえ上手い。買え、買え!」と
 薦めたことがあるのですが
 あとで、その作家さんは冬目景先生だと知り
 恥をかいたこともあります)

今日ご紹介するのは「奇人別動隊」というサークルで描かれている
治島カロさま。

シャープな絵柄のサークル紹介カットが気になって、
スペースにお邪魔したのですが、
やはり絵が上手い。

「これは!」と思って
「拳のマリア・総集編」という分厚い本を買わせて頂いたのですが、
兎に角、絵柄が小生の好みのど真ん中!

「うわあ!」
という感じで
貪り読ませて頂いております。

何と言っても絵が上手い。
お話も、力強い中にリリカルな風情があって、小生ノックアウトです。

小生が大好きな緋野鹿六先生の絵柄を、少し骨太にした感じ
とでもいうのでしょうか・・・。
デッサン力が卓越していて、かつベタの使い方が見事です。

あれ?カロと鹿六って微妙な符号が・・・。
ちがうよなぁ、やはり絵柄がちがうしなぁ・・・。

こんな上手いサークルさんが、
島中に普通に配備されるところが
少年創作系の奥深く、あなどれないところだと戦慄した次第です。

小生しっかり、勉強させていただき、次回作に
つなげさせていただきます。

もうちょっと早くから、勉強していればなぁ・・・。

面白同人誌 その2 風眠舎

2008-08-27 01:24:42 | マンガ・アニメ
大学の漫研の先輩で、大好きで
物故されてしまったMという先輩に
よく言われた言葉、

「マンガは、まず面白いか面白くないかだよNEKO!
 お前、面白いマンガを描け!」

そのため「面白い」という言葉は小生にとっては
とても重い、大切な言葉となっています。

作品をものにするときは、いつも

「これは面白いか、面白くないか」を自問自答しています。

ですんで、即売会で出会った面白い同人誌や作品は、
半自動的に尊敬してしまうのです。

そんな、私が出会った面白同人誌の第2弾。
今日は、桐谷砂登子さんという方が主宰されている、
風眠舎さんをご紹介します。

ジャンル的には前回ご紹介した、まおらんどさんと同じ
日常生活のエピソードを作品化する、エッセイ漫画です。

テーマ的には、旅行記と入院日記を交互に出されている感じですね。

入院日記というと、ついつい重いイメージを想像するのですが
作者さんの飄々とした語り口と、シンプルだけども上手い絵で
ズンズン読ませてくれます。

とにかく、面白い!
かれこれコミケではもう10年以上買わせていただいている勘定です。

失礼な話ですけど、今回はどこに旅行されたか、はたまた入院か、と
すごく楽しみで、コミケではここに行かないと
何か収まりがつかない、てな感じになっています

というか、もう癖になってやめられないのですね。

これぞ、小生にとっての面白い同人誌の一冊なのであります。

最後に、作者様、お体は本当にご自愛くださいませ。

こいつは、泣けた!

2008-08-25 00:47:53 | マンガ・アニメ
今日は日がな一日、ネット三昧。

ぱじゃたさんのサイト「マリンランド」のリンクから辿って
行き着いたDTM TOWNさんで、

「MIDIはいいなぁ~」

と音源再生をしていて、何気なく見つけたこの曲。

http://www.dtmtown.com/fin/st_page/FiN~tenniscourt.htm

背筋に電流が走りましたよ、まったく!
昭和世代のマニア者の記憶を揺さぶる名曲を、名アレンジで再現です。

微妙にTVバージョンのメロディを意識しているのが、またすばらしい!
バックに流れたリリカルな止め絵も、まざまざと記憶に蘇って来ます。

チクショー!!
これだよ、これ!!

この世界がやりたいんです!!!

うう、今から落書きだ!

面白同人誌 その1 まおらんど

2008-08-23 22:06:11 | マンガ・アニメ
夏のコミケットでの戦利品を反芻して
悦に入っているNEKOです。

小生は、もっぱら事前にカタログを見て気になったサークルさんを
ふらふらと見て周り、面白そうだったら買わせていただくという
一期一会方式の買い方であります。

この買い方ですと、大当たりの同人誌にめぐり合う事が多く
やめられません。

今回めぐり合った本の中で、面白かった作品を順番にご紹介してみましょう。

今日はまず、みのまおらさん主宰するまおらんど発行の
「のんだくれ放浪記」。

前回のコミケでたまたま気になって買わせていただいて
読んでみたら、とにかく面白い!

小生の面白さのツボに嵌ってしまったもので
今回は、既刊も含めて大人買いをさせて頂きました。

もともとは、かわいらしい絵柄の女流作家さんと
お見受けするのですが、、
とにかく酒を飲まれた時の武勇伝マンガが面白い!

自画像も、かわいらしい絵柄で描かれたものと
虫のような手足のキャラ
(「小さな恋のものがたり」のチッチのような感じですね)
のギャップがまず笑わせてくれます。

あとは、お話。
ご自身の実際の体験を元に描かれているようで
そのあまりの酒豪ぶりと、酔っ払った時の豪快なエピソードが
とにかく大爆笑であります。

もともと、かわいい絵柄でストーリー作品を中心に描かれていたのが
ご本人の酒飲みエピソードがあまりに面白いため、
こちらの芸風の方にシフトされた、
ということなのでしょうか?

本日も通勤途中に(無論表紙にカバーをかけて)読ませていただいたのですが
あまりの面白さに、笑いを堪えるのに必死で
気が付いたら下りるべき駅をはるかに通り過ぎて
赤坂見附駅まで乗り過ごしてしまう始末!
(本来降りる駅は、まあ、そこいらへんということで)

小生もお酒は好きな方でして、色々な失敗談はありますが
こちらの作者、みのさんほど超絶なエピソードはありません。

酔っ払って意識を無くしたことのある人向け:お勧め度5

コミックマーケット74情報

2008-07-19 13:31:46 | マンガ・アニメ
すでに本ブログの見出し部にはさりげなくUPしておりますが
改めてご案内です。

コミックマーケット74にスペースが取れました。
2日目 8月16日(土)東地区 E-38aです。

毎年、夏はスケジュールの関係上、参加できなかった
(ここのところ落選続きだったこともあり)のですが、
今年はなんとかなりそうです。

あと無事、「新約バルディオス・アフロディアに花束を後編」が
印刷完了しましたら、勇躍参戦です。

あと、オマケの情報も。
先日発売されましたコミケット・カタログを見ると
こんな配置となっておりまして・・・。

後にも先にも、こんなことは今回限りという
感じがひしひしと致します。

でも兎に角、まず原稿を上げるのが先決ですね。

PS.
小ネタですが、小生のヘッポコ絵のマンガ・レポートが
コミケットカタログ74に載ってますんで、お目汚しを。
1260頁です。

今日は、緋乃鹿六先生の「EDGE」第3巻の発売日です!

2008-03-13 23:59:15 | マンガ・アニメ
朝一番で買いました。

オフィスが入っているビルの一階に本屋がありまして、
速攻で購入です。

直ぐにでも読みたい心を抑えて、
おやぢはデスクワークであります。
昼休みは、「残務があるので」とウソをつき
「EDGE」3巻一気読みです。

小説作品として大好きな「EDGE」と、
昔、ほんの偶然で某即売会で遭遇した本で
読んで以来すっかり大ファンな緋乃鹿六先生の
コラボ作品ですので、小生にとってはまさに天国!

緋乃先生のシャープなタッチが、
スレンダーで、中性的で、時折狂気すらを覗かせる天才プロファイラー
大滝練摩にぴったりはまっています。

それでいて、時折ふと女らしさを滲み出させるところが
たまりません(おやぢだぁ!)

先生の特徴であります、
なんでこんなに綺麗なんだろう、と
ボーっとしてしまうような
髪の毛のタッチを見ているだけで
あっという間に時間は過ぎてしまいますです。

是非お勧め!

小説版と併せて、大人買いだ!

日本沈没

2008-01-24 23:05:42 | マンガ・アニメ
「新約版」とはこういう物を言うのですね!

先日、MILL氏との酒飲み話で盛り上がった
漫画版「日本沈没」について。

「日本沈没」は1973年に小松左京氏の原作が発表されました。
小生は当時ガキンチョだったのですが、とにかく当たった。
あっという間に映画化、TV化された。
いずれも子供心には圧倒的な面白さで、役者の小林桂樹のことを
それ以降ずっと、「田所博士の人」と呼んでいたくらいです。

原作版、映画版、TV版とも、いずれもラストで日本が沈没する。
微妙に異なるのは、ラストの主人公たちの行く末の描写。
原作版は、ヒロインの玲子はシベリアへ移住、
主人公の小野寺はアフリカへ移住するも発狂、と救いがない。
映画版は基本的に同じだが、小野寺(演ずるのは1号ライダーこと藤岡弘)
は発狂せず。
TV版では小野寺(村野武範)と玲子(由美かおる!)は
最後の日本人として手をとりあって日本とともに沈む。

時を経ること33年、EVAの樋口真嗣監督によるリメイクが製作された。
旧作の、男臭さムンムンの藤岡弘が演じた小野寺を
線の細い草ナギ剛演じるというのに、まず違和感。
Goodだったのは、旧作では何の仕事をしていたか思い出せない
ヒロインの玲子(柴咲コウ)を、ハイパーレスキュー隊員という設定にしており、
なんともカッコイイ!

残念だったのは、旧作(原作)の物語のへそになっていた
謎の「伊豆の老人」渡と田所博士の問答が無かったことですね。

老人「田所先生・・・科学者にとって、一番大事なものはなんじゃね。」
田所「カンです!」
老人「カン?」
そして新聞紙を破いて大陸移動説を説明し、老人を得心させる。

老人は実は政財界の影の大立者で、その後政府や世界を動かすこととなります。
日本人総脱出計画の端緒となったこのエピソードが
カットされていたのが残念ですね~。
田所博士役も豊川悦司で貫禄ないし・・・。

でも何と言っても一番の違いは、何とラストで日本が沈没しないこと。
樋口真嗣つながりで「エヴァンゲリオン」の作品世界から強引に持ち込んだ
超強力なN2爆弾にてマントル対流を断ち切り、
日本沈没を阻止するというストーリーでした。

確かに多数のN2爆弾が日本列島に沿って、
ズバババババーンと成層圏まで高々と噴煙をぶち上げて爆発する様は、
映像的なカタルシスはありましたが、
お話的には
「んな、あほな!そんなことしたら、太平洋周辺諸国が津波で沈むやん!
 振動で、日本列島壊滅やん!」
と突っ込まざるをえない、トホホなものでした。
絵的には、EVAの「セカンドインパクト」を実写版でやりたかったんだろうと
想像されるのですがね。

N2爆弾起爆のため、主人公の小野寺が爆発に巻き込まれ
海の藻屑と消えるのも後味が悪いです。

まあ、絶対に助かりっこない状況ですが、爆発が収まったあと
草ナギ剛が水面に「プハー!」と顔を出し、
「おぉーい!玲子ー!」てな感じで手を振れば
場内大爆笑、大拍手間違いなし!だったと思うのですがね・・・。

そして、話題の一色登希彦作による漫画版「日本沈没」
これが「新約版」のお話とは、こう創るんじゃ、のお手本みたいに素晴らしい。

基本的な物語のフォーマットは、映画版と同じ。
設定は、阪神淡路大震災後の現代という設定で、
玲子は、ハイパーレスキュー隊員

だが、映画版では尺の関係で端折った様々なエピソードを
きちんと描いています。(伊豆の老人と田所博士の問答のシーンもあり)

さらに、リメイク版映画の大問題点、
日本を沈めないよう爆弾を打ち込むエピソード。
漫画版では、この物語上の破綻もしっかりと落とし前をつけています。
いや、更に逆手を取って、
「新型爆弾」で盲目的に日本沈没を阻止しようとする勢力と
周辺諸国への大津波を阻止しようとする主人公たちによる
物語上の盛り上げに転化しています。

原作には全くないエピソードを、映画ではちょっちトホホな形で物語化して
漫画での再作品化では、更にその弱点を逆手に取って
物語を盛り上げる道具に使うという、

「お話というのもは、こうやって面白くするのだよ!」

という、まさに絶好の教科書であります。
勉強をさせて頂いております。