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ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

篝ひつぎさん

2008-01-23 23:04:30 | マンガ・アニメ
篝ひつぎさんという、素晴らしく上手な
同人作家さんがいらっしゃったのですけどね。

どちらにいらっしゃるのか・・・。
どうされているのか・・・。
ネットでもほとんどヒットしません。

次回の執筆に備え、読み返してみたのですが
やっぱり上手い!

小生が持っているのは、
「苦離絵以諸夢」という同人誌。

古い本なのですが、所謂創作同人誌っぽくて
大好きなんですけどね。

どなたかご存じの方、情報望む!

充電中・・・2

2008-01-21 23:07:42 | マンガ・アニメ
山田正紀先生の小説
『機神兵団』全10巻にも嵌まっています!
これはずいぶん昔に刊行された作品なのですが
今更ながら読んでいます、というか、読み返しています。
1980年代に最初の数巻を読んだのですが、
当時はあまり食指が動かず、放擲していました。

今回、とあるきっかけで再度読みはじめ、感動しています。

第二次大戦を舞台に、エイリアンのオーバーテクノロジーを使った
巨大ロボット雷神・風神・竜神の活躍を描く、という
結構ベタな話なのですが、3機のパイロットのキャラクター設定が
卓越しています。

女たらしで刹那的な貴族の末裔だが、卓越したパイロット・テクの真澄公彦(
風神)
水兵くずれで、朴訥とした性格の榊大作(竜神)
性別・国籍不明で独り馬賊と呼ばれる格闘技の天才・白蘭花(雷神)

華奢な美青年風だがどうやら正体は女性らしい白蘭花が
格好良くて、例によって小生のツボに嵌まっております。
先日の『EDGE』といい、どうも小生の嗜好がバレてしまいますねぇ。

この「機神兵団」の小説は、オリジナルは中央公論社で発行され
後にハルキ文庫より再発されていますが、天才・ひろき真冬先生が
挿絵を描かれた中央公論社版が断然良いです。
興味を持たれた方は、是非そちらの方を。

白蘭花の中性的な美しさ、妖しさが見事に描かれています。
こんな風に絵が描けるといいだろうなぁ、と
ため息が出るくらいの上手さです。

その他に岡昌平先生の漫画版、パイオニアLDC製作のアニメ版がありましたが
どっちもいかにも見た目が女性という感じで、中性的な妖しさは
今ひとつでした。(かわいいんですけどね)

この作品も、あっという間に10巻読めてしまいそうなので、
ちょっとずつ読んで、楽しみを先送りしています。

充電中・・・1

2008-01-20 19:58:37 | マンガ・アニメ
とみなが貴和先生の小説
『EDGE』シリーズがすごく面白い!
結構前に刊行された作品らしく、それも
講談社X文庫という、おやぢ的には
ちょっち買うのが恥ずかしい、ライトノベルのレーベルのシリーズ
なのですがこれが、めったやたら面白い!

尊敬するマンガ家緋乃鹿六先生が挿絵を
描かれているということで4巻から買ったのですが
これが半端でなく面白くて、
1巻から買いなおして読んでみたら、大ハマリ。

男装の麗人の天才プロファイラー「大滝練摩・
本名:アイリーン・イェン」が主人公で、
犯罪者の心理をあばいていくのですが、
この主人公もまた心の闇を深く抱え込んで、狂気と正気の間、
まさに「EDGE」で揺れ動く、という
小生の好みのツボを突きまくったお話であります。

全5巻完結で、あっという間に2巻まで読み切って
しまったので、少し矛先を変えて別の作品を読んでいます。
読み切るのがすごく勿体無くて、感動を少しでも先送りしている
状態であります。

緋乃先生の挿絵は4・5巻のみで、1、2、3巻の挿絵は沖本秀子先生
という方が描かれています。
沖本先生の絵も、シャープな絵柄で好きだなぁ、と思ってしげしげと
眺めていたら、なんか絵柄に既視感があって
あれれれれ?と思って、
あわてて絵が気に入って買った
ワイン漫画の名作「神の雫」の作者名を見ると、
漫画:オキモト シュウ。

「そうだったのか!」と
はたと膝を打った次第。

シャープな線だけど、キレイな絵柄で、
ひょっとしたら、と思っていたけど、やはり、ですね。

絵柄が大好きな漫画家先生の環が、緋乃鹿六先生-沖本秀子先生
-オキモトシュウ先生
と繋がってしまいました。

いろいろと発見があって、楽しいです。

風邪をひいたら読書三昧

2008-01-17 22:41:38 | マンガ・アニメ
成人の日を過ぎて、世間はお正月気分も抜け
仕事も通常モードになっています。
週末にひいた風邪が抜け切らず、調子はあまりよろしくありません。
なんか、花粉症っぽい感じもするし・・・。
いやな季節になってきたなぁ。

毎年の事ですが、これからゴールデン・ウィークに至るまでは
鼻水ぐしゅぐしゅの、ばっちいNEKOの季節であります。
頭もボーっとするし、毎年何もする気がおこりません。

週末は風邪の休養ということで、ゴロゴロしながら色々な本を
読み返してました。

「本気のマンガ術」山本貴嗣先生
「漫画のスキマ」菅野博之先生

この2冊は、私にとってのマンガの描き方のバイブルです。
昔でいうと、石森章太郎先生の「マンガ家入門」みたいなもんですかね。
「本気のマンガ術」は、プロの絵の取り組みの凄みを満喫させてくれます。
「漫画のスキマ」は、門外不出のプロのノウハウがぎっしりですが、
ハイレベルすぎて、何回読んでも半分くらいしか理解できませぬ。

ひろき真冬作品集「LOUISE」

大家・ひろき真冬先生のイラスト作品集で、何度見てもため息もんです。
こんな風に描けたらどんなにいいだろう、と穴のあくほど眺めています。
ひろき先生の描く女性のタッチが好きなんだなあ・・・・。

ひろき真冬先生、緋野鹿六先生、オキモトシュウ先生・・・・
このラインが今のNEKOのお気に入りの先生方なのですが、
小生の好みの作風がバレバレですね。

百鬼夜行 その四「小三毛の夏」

2008-01-08 23:30:51 | マンガ・アニメ
妖怪百鬼名鑑
【こみけ雲】
「コミケ開場中にふと上を見上げると
 展示場の天井に雲のようなものが
 わだかまっていることがある。
 よく見ると、雲の中にぼんやりと人の顔が
 いくつも見えることもある。
 これは、サークルに落選した人の恨み
 出版が間に合わなかったサークルの悔しさ
 一般参加者の煩悩などが凝り固まった
 妖気とされている。」

百鬼夜行 特別短編

「こみけ雲」

ふわふわふわ・・・

国際展示場の東館。
途轍もなく高い天井の梁のところに
何だか綿のようなものが、蟠っている。

ふわふわふわ・・・

凝視しようとすると、なぜか焦点が定まらず
ぼやけて見える。

ふと、綿の真ん中の陰が
人の顔のように見える気もする。

「どないしたん?天井なんかしげしげと見つめて。」
私といっしょにコミケに参加していて、私のスペースに遊びに来ていた
悪友のMILLが聞く。

「あれ、綿かな?」
私は相変わらず上を向いたまま返事をする。

「雲?水蒸気が凝結したんやろ。
 今日は、冬コミなのにえらい暑いから。
 水蒸気が空気の境界面で凝結しとるんやろ。」
仕事でエンジニアをやっているMILLらしい返事だ。

ふわふわふわ・・・・

「オレ、久し振りの参加なんよ。
 オレ、サボってる間に○Xエモンも、X○代表も
 亡くなってしまって・・・。」
とひとりごちる私。
「前回の夏コミと、前々回の冬コミはちょっとグッときたで。
 参加者みんなで黙祷したし。」
とここ数十年コミケ皆勤賞のMILLは、少し声を落とす。

私はMILLに
「こみけ雲って知ってるか?」
と切り出してみた。

「知ってるよ。○れ里さんの、現代百鬼夜行か何かに乗ってた
 妖怪やろ?
 参加者の煩悩が凝り固まって、とかいう説明にはワロたなぁ」
さすがに、MILLは筋金入りのマニアだ。良く知っている。

私は漸く上を見るのをやめて
「オレなあ、そんな愉快なもんじゃなくて、
 もう少し哀しい妖怪じゃないか
 と思うんよ」
とつぶやくように言った。

「哀しい?」
怪訝そうなMILL。

「ああ、
 ここに来たくても来られない人とか、
 不幸にして亡くなってしまった人とか・・・。
 そんな人達のやりきれない想いを乗せてるとしたら・・・。
 それは、哀しいものだろ?」

不意に、何かに思い当たったように目を見張るMILL。

「Bさんか?」

MILLは、今年若くして急逝したBさんの名前を出した。
二人はふいに黙り込んだ。

そうか、なぜかはっきり見えないのも頷ける。
もし、この世のものでないのだとすれば、
それは本来人の目には見えない。
凝視されても、見せないように出来ているのだろう。

○Xエモンこと○田さん、故X○代表、
Bさん、他にも・・・。

「やあ、意外な所で逢えましたね。
 こちらからでは、どなただか良く分かりませんが・・・。」
心の裡で挨拶を交わす。

○田さんとは面識はないが、
X○代表とは若き時分、言葉を交わしたことがある。
些細なことで、当方が因縁を吹っかけてしまったような出来事だ。
X○代表には、笑って軽くいなされてしまったが。
Bさんは・・・。

ふわふわふわ・・・・

雲はしばらくゆらゆらと漂っていたが、
しばらくすると、跡形もなく消えてしまった・・・。



こみけ雲 了

コミックマーケットに73行ってきました3

2008-01-06 20:21:29 | マンガ・アニメ
午前10時の開幕。
いつもだと、これから2時間は暇な時間帯なのです。

もっぱらお客さんは、有名な「大手」と呼ばれるサークルさんを
まず第一のお目当てにまわられるので、
うちのような無名かつマイナーなサークルは、
昼を過ぎてお目当てのところ一通りまわった後で
というケースが多いのです。

ところが、今回は比較的出足が良かったのです。

最初のお客様は10時15分頃。
時間帯から考えて、サークル参加者の方かも。
「ブログ、拝見してます」のお言葉を頂く。
女性のお客様だ。

その後も何故か、女性のお客様が続く。
コミケット1日目は、女性の比率が多いとのことだが、
それにしても7:3の比率で女性のお客様が過半だ。

「バルディオス」という作品は、やはり女性のファンが多いのかなぁ。

首を捻っていると、まもなくその理由が判明しました。
表紙を眺めて通り過ぎていった女性のお客様が、戻って来られて
「どうしても気になったんで・・・」と
中身をペラペラとご覧になってご購入。

あと、他の女性のお客様が、お買い上げ後しばらくして戻ってこられ
すわ、乱丁か落丁か、はたまた内容のクレームかとドギマギしていると
内容についての好意的なご感想をひとしきり頂戴しまして、
「後編もぜひ頑張ってください」
とのお言葉。

小生の「新約バルディオス・アフロディアに花束を~前編」は、
アフロディアの視点から、情感を込めて作品を進めるという
フェミニンな作風を、意識してとらせて頂いたのが、
少しは受け入れて頂けたのかなあと思う次第であります。

描線も、なるべく丁寧に奇麗にしたつもりでして
(あくまでも「つもり」です。本人的には汚くてがっかりしています)
それも受け入れていただけたのか、と胸をなで降ろしております。

極めつけは、外国の女性のお客様。
合衆国から来られたとの由のお二人連れで、
日本に留学された時に「バルディオス」を観られてファンになられたとか。

ここ数年、コミケで「バルディオス」の同人誌は見たことがない。
今日は、非常にハッピーです。
アイ・ラブ・マリーン。
と、日英チャンポンでおしゃられる。

当方、非常に感激したので、
リーマン生活でかじったトホホ英語で、
「あなたは、さらにもうひとつのバルディオス・サークルを見つけることができる。
 それは、私の友人のうちのひとりです。
 私は、その場所を知っているので、あなたに教えることができる」
という、トンチンカンな内容の会話をし、岬さんの「共闘三世社」の場所を
お教えした次第。

更に感動したのは、閉会間際再び弊スペースにやってこられ
「あなたのおかげで、BALDIOSの同人誌をmany getできました。
 ありがとう。
 また、次のコミケで会いましょう」
とのご挨拶。

今まで、コミケにはそれなりの回数に参加させて頂いたつもりですが
今回ほどお客様とコミュニケートさせて頂いた回は初めてです。
非常に感じるところがありました・・・。


「Flowers For Aphrodia1」を
コミケットでお求め頂いた方、弊スペースにお運び頂いた方、
どうもありがとうございます。

ねこらい堂店主・NEKO、改めまして
厚く御礼申し上げます。

つたない作品ではございますが、
是非ご笑納くださいませ。

共闘三世社さんの、男らしいバルディオス作品に対し
今回、自ら再認識した「フェミニンなバルディオス」・・・。
アフロディアのはかなさ、けなげさ、切なさ、美しさを描く、
ということを主眼に置いたのですが、上手くいっておりますでしょうか。
映画版では残念ながら、バッサリとカットされた
ベリシア平原のエピソードでのアフロディアの心の揺れ、というものが
少しでも伝わっていれば、この上ない喜びであります。

新約版ということで、原作のイメージを変えている部分に
賛否両論あろうかと思いますが、
「バルディオス愛」「アフロディア愛」については、
劣るところはないと自負しておりますので
ご容赦頂けたらと思います。

後編が、怒涛のシリアス、悲恋、悲劇の結末になる予定なのですが、
まだどう脚色するか迷っている最中です。

一人でも二人でもお待ち頂いている方がいらっしゃるのであれば
必ず描きますので・・・。


午後3時を過ぎると、客足もパッタリと途絶え、
黄昏ておりました。

午後4時、
「これにて、コミックマーケット73、1日目を閉会致します」のアナウンスと
再び一斉の拍手。
小生も手が痛くなるほど拍手を送る。

「どうもありがとうございました・・・」

オフ・コミケで仲間と食べたスイーツが五臓六腑に
沁みわたりました。

コミケット73に行ってきました2

2008-01-02 23:12:49 | マンガ・アニメ
このレポートが、わたくしことNEKOが、
3年半ぶりに参加した、コミックマーケット73・1日目の
極私的レポートであります。


同行の真面目なオカマことMILLさんは数ブロック先に配置されているのだが、
一緒に朝食ということに。

持ち運びとゴミの始末を考慮し、だいたいコミケ時の朝食・昼食は
おにぎりかサンドウィッチが我々の定番である。
MILLさんとバカ話をしながら、3年半ぶりの朝食をいただく。

うまい。ちょっと感激して、のどにつまりがちになる。

MILLさんも自分のサークルをお持ちなので
基本的に別行動となる。

個人サークルのつらさは、機動力は自分のみということ。
つまり、コミケ参加のサークルの基本である店番は
必然的に小生のみの孤独な状態ということに。
開場時間は10時から4時までの6時間。
飲食の類は、食糧を持ち込んでいるので何とかなるが
問題はトイレだ。

店を放ったらかしにはできないので
自ずから、その間は我慢することとなる。
そうはいっても、経験上1,2回は行くことになるので
その際は現金の類は持って、職場放棄することとなる。

そういった関係で、10時の開場ギリギリまで、
店は開かず、ポスター、値札の類の賑やかしのみ設営する。

午前9時。
これから開場までの約1時間以上が、非常にヒマな時間となる。
規則上まだ販売は開始してはいけないので、やることがない。
刷りあがったばかりの同人誌を見て時間を潰す。

ブロック担当さんが巡回に来る。
今回の販売物の見本紙を提出し、そのチェックを受けるためである。
チェックのポイントは猥褻と、露骨な著作権法違反。
小生のは、問題なし。
アフロディアが後ろ向きのセミヌードシーンがあって
どぎまぎするが、無論お咎めなし。

見本紙を提出してボーっとしていると、同じくバルディオス系サークルで
敬愛する同人作家の「共闘三世社」の岬龍飛さんがスペースにこられる。
ネット上で何回かやりとりをさせて頂いていたが、直接お会いするのは
初めてだ。

ごあいさつをして、雑談をする。なんだか初めてお会いする気がしない。
同じ作品が好きで、同じタイミングで作品を仕上げ、
同じタイミングで同人誌を作る、というシンクロ感というか戦友感というのが
じわじわと湧いてきて、臭い言い方かもしれませんが、胸が熱くなりました。

新刊の「亜空間要塞最後の日」を頂戴したので、当方の
「アフロディアに花束を・前編」を謹呈する。

岬さんの作風は、男振りというか、「丈夫振り」という言葉がにあう作風だ。
岬さんもすでに小生よりはやく「アフロディアに花束を 前・後編」を脱稿
されている。とにかく、絵やお話が力強い。

岬さんの作風をなぞっても芸がないので、小生は意図してか無意識のうちか、
ある方向性で今回の作品を仕上げていたようです・・・。

作品を描いている時から、私もこんな傾向のマンガを描けるのかと、
こんな風な芸風のお話を描けるのかと、
ずうっと半信半疑でいた訳ですが、来ていただいたお客様の反応から、
それは確信へと変わったのです。

それは、ずっと少年マンガ指向・アクションマンガ指向だった小生にとって
将に画期的な「気づき」の機会となったのでした。

岬さんと別れて、物思いに浸っていると女性の声で放送が流れた。
「只今より、コミックマーケット73、第1日目を開幕いたします。」
パチパチパチ・・・・。
サークル参加者全員の拍手。
この一体感だけで、おなかが一杯になりそうになるが、
気を引き締める。

午前10時00分。
午後4時まで6時間のコミケット73・1日目の幕が切って落とされた。

コミケット73に行ってきました1

2007-12-29 22:51:21 | マンガ・アニメ
AM5:00
起床。
眠いくて暗い。
冬コミの場合、これに「寒い」が加わる。
久しぶりの感覚だ。
前回参加したのが2004年の夏のコミケだから、3年半ぶりの参加だ。

天気は、前日から雨・・・・
と思っていたら、奇跡的に止んでいる!
コミケ参加者にエスパーがいる説の信憑性が増す。*1

前日に準備したリュックサックと
在庫を自転車にくくりつける。
小生の家は、最寄の駅より2キロほど離れているので
自転車が必需品。
在庫は兎に角重いので、自転車の前輪が跳ね上がりそうになる。

駅前のコンビニで補給物資を購入し、電車に乗る。
さすがに年末のほぼ始発電車。空いている。

都内に近づくにつれ、ご同類と思しきご仁が
ちらほらと乗車される。

お互い、がんばろうね!と
心の中でエールを送る。

AM7:00
数回の乗り換えの後、築地駅に到着する。
関西からわざわざ上京された、Aさんと落ち合う。
Aさんだと風情がないので、仮にMILLさんとしよう。
仲間内から、何故か「真面目なオカマ」と呼ばれているらしいが
全くのノンケだそうだ。

MILLさんも、今日サークル参加される。
某少女アニメ系で、古株だそうだ。
なんでも、毎回お誕生日席*2に配置されているとのこと。
あやかりたいものだ。

雑談を交わしながら築地駅から、有楽町線新富町駅に移動。
そこから有楽町線で新木場に移動する。
有楽町線に乗ると、客層はほぼコミケ一色。
新木場駅では、りんかい線に乗り換えるコミケ参加者で
混雑しており、気分はいやがおうにも盛り上がってくる。

気力のないおやぢなので、空いてる扉を見つけて乗車。
国際展示場前駅につく。
駅は、コミケ恒例の大混雑。
久しぶりの雰囲気に少々どぎまぎする。

駅を降りたら、一般参加者の列の横を
「すみませんね。サークル参加なもので・・・」と
内心あやまりながら摺り抜けていく。

歩道橋を越えると、逆四角垂をモチーフにした国際展示場の建物が
目の前に。

「ああ、久しぶりだなぁ」
という感慨に一人ひたる。

午前7時50分、
サークルゲートを通過し、入場する。
ガラガラ*3を引きながら、館内を移動。
配置されたスペースに向かう。

東123エリアに到着。
ガラーンとした空間に、そこはかとない熱気が漂う。
「帰って来た(来てしまった・・・)!」
という感慨に襲われる。

配置されたスペースに到着。
テーブルの下には、「アフロディアに花束を・前編」の
梱包された箱が届いている。

S印刷さん、どうもありがとうございます。
早速開梱して、中身を確認。
ドキドキする。
刷りたてのインクのにおいが、こころよい
印刷・製本は問題なし。
いつもながら、黒の抜きがいい。
中身は、うーむ。
もう少し、上手いかなと思っていたけど、
まあ、こんなもんなのかなぁ、とちょっち自己嫌悪。

納品物の確認も終わり、
スペースに山ほど積まれているチラシ類を片付けたあと
椅子を組み立て、取りあえず簡単に設営完了。

いよいよ、コミケ本番だ。
このコミケ、同人屋NEKOにとって、忘れられない1日となるのでした。

(つづく)


*1コミケ参加者エスパー説
コミケ開催の日は、特異日のように晴れる日が多いらしい。
気象学上説明がつかないような、異常な好天が発生することが
多いことより、コミケ参加者に天候をコントロールできる
エスパーがいると、堅く信じられている。

*2
コミケットのサークル配置で、所謂角地のこと。
または、横の辺のこと。
サークルの配置は、縦の辺が長く、横の辺が短い
長方形で並べられます。
横の辺には、混雑解消のため比較的有名なサークルが
配置され、その配置の特徴から「お誕生日席」と呼ばれている。

*3ガラガラ
カートのこと。

百鬼夜行その参「麦酒の雫」

2007-12-21 00:06:33 | マンガ・アニメ
妖怪百鬼名鑑

【すとれす】
ふいに首すじ、肩、頭に
ゆゆしき強張り覚え
前後不覚になりたるを、古来より是
魔邇亜の業病たると、
村の古老代々伝えたり。
小三毛の毒気なりとの異説も有りなん。


週末、久しぶりにペンを一切握らず、
PCでのお絵かきを一切せず、
ビール飲んで早めに寝たら、
月曜日に出ましたねえ。

首筋が異常に凝って
目がショボショボで、吐き気がする。
頭が痛いし、目眩もする。

一回経験済なので
「おー、来たな!」という感じ。
これで寝込んでしまうと、これでもか、これでもか
という感じで、今までの蓄積疲労が一挙に吹き出す。

借金は、一挙に返そうとすると身がもちません。
毎日少しずつ返しますんで、ご勘弁を、ということで
涼しい顔をして会社に行き、忘年会に出て
(多少はセーブはしつつも)ビールを頂き、
そこそこの時間になってから帰宅する。

ただ、布団を敷いて頭が枕に付いた瞬間に
意識がブラックアウト。

次の瞬間目覚めたら、翌朝でした。
タイム・リープしたみたい・・・。

百鬼夜行その弐「スペースの檻」(コミック・マーケット)

2007-12-19 00:01:15 | マンガ・アニメ
妖怪百鬼名鑑
【小三毛】
歳を重ねし老猫が、怪しき所業など見せ
往来に露天を広げ手製の草紙などを商いたるを、万人怪しみて
「これ、小三毛の所業なり」と謂ひつのりたり。
後年、変わりて露天そのものを小三毛と呼ぶに至るは、
いとあわれなり。

「ねこらい堂」の同人誌
「Flowers For Aphrodia 1~アフロディアに花束を・前編」は、
現在快調に印刷中(の筈)です。
S印刷所さんより、
「アフロディアに花束を・前編の原稿、
確かにお預かりしました」
との受注確認を頂いたのですが、なんかじーんときましたね。

しつこいようですが、再度告知です。

スペースは、1日目 東D-57aであります。

不測の事態が起きない限り
(印刷が間に合わないとか、小生が急病になるとか)、
小生が売り子をしておる筈ですので
是非お立ち寄りくださいませ。

同じバルディオスサークルの共闘三世社さんと併せると、
今回の冬のコミケットで、バルディオス関係で新刊2冊(の予定)、
という画期的状態になると思われます。

共闘さんも1日目の筈ですので併せてどうぞ。