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ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

NEKOの原初的トラウマ劇画

2011-11-29 23:43:00 | マンガ・アニメ
劇画タッチの絵は好きです。

アメコミの「スワンプシング」やジャンプ連載の「北斗の拳」に
いかれたクチです。

上手いアメコミタッチだと、ベタが多くても
絵がスッキリ、透き通って見えるのです。

その反面、あまりにも熱気ムンムン
男臭さムンムンで悪酔いした作品もチラホラ。

思いつく限り書いてみます。


「カラテ地獄変」

梶原一騎原作の空手アクション物。

「空手」を「カラテ」と書くのが時代の空気を感じさせる。

週刊サンケイに連載されていました。
典型的な下世話な劇画、という作品。

まあ、嫌いではなかったのですが
好きな漫画作品は?と聞かれて
さすがに「カラテ地獄変」と答えるのは抵抗あり。


「聖マッスル」

1970年半ばの少年マガジンに連載された怪作。

筋肉隆々で、いつもフ○チンで
記憶喪失の男が、いろんな災難に行き当たるが
自慢の怪力で切り抜ける。

ふくしま政美の異常な描き込みと、
異常なストーリー展開で目眩がしそうな作品。

少年マガジンを横から見ると、「聖マッスル」の頁だけ
真っ黒になっているんで、どこにあるかすぐ分かった。

かたや少女コミックでは傑作「11人いる!」や「空が好き!」が
連載されていた時期であり、チャンポンすると悪酔いすること必至。

止せばいいのに「少年サンデー」でも
同じ筋肉モリモリの「格闘王ローマの星」なる作品(同じくふくしま政美)
が連載された。


「地上最強の男 竜」

これも少年マガジンに連載された、風忍&ダイナミックプロによる作品。

最初はシンプルな空手の格闘技漫画だったのだが
途中でだんだんお話が神がかってきて、
甦った宮本武蔵や、ブルース・リーと戦うという奇天烈な展開に。

あげくは弥勒菩薩が悪の親玉だったり
「百億の昼と千億の夜」も真っ青の時空超越の意味不明な展開となってました。

絵柄も、曼荼羅みたいなバッドトリップする絵柄で
読んでいると胸がムカムカしてきました。

お題「好きな漫画作品をのべよ」

2011-11-27 16:25:57 | マンガ・アニメ
仕事が忙しい。

体もキツイが、ストレスもハンパでないので
食事をとる時は、意識を遮断して休憩する。

食事といっても定食屋に行く時間も取れず
デスクでサンドイッチ、という健康的なモノ。

単に意識を遮断すると寝てしまうんで、
頭の中で、仕事に関係ないことをひたすら考える。


先日の脳内問答。

「好きな漫画作品を思いつくとこからアトランダムにのべよ。
 その理由も同時に」


アトランダムだからな。

思いつく限り。

鈴原研一郎 「進めレモンティーン」

週刊マーガレット連載だっけ?
はじめてマンガを模写した作品。

最初の模写が、男性マンガ家の少女マンガ絵だったのが
その後の方向付けを決定。


忠津陽子「美人はいかが」

次に嵌った作品。
忠津陽子先生の絵が好きで好きで!


文月今日子「エトルリアの剣」

うーん、絵が華麗、につきるかな。


神戸さくみの「龍一くんライブ」。

絵はあかぬけないが
ストーリーが抜群に面白かった。
単行本、今でも売ってるのかなぁ。


森脇真末味の「緑茶夢」。

お話が独特の味があるんだけど、絵も抜群に上手かった。
女流作家ながら、骨格を意識した絵が新鮮だった。
少コミ系の漫画家さんなのに、絵を見た時の第一印象が
「白土三平」だった。


重富奎子の「やって野郎じゃん」。

典型的少女マンガの絵柄なんだけど
描線がとにかくしっかりしてたなぁ。

よく模写したもんだ。

ひょっとして、あっしの絵柄の源流はこの先生かも・・・。
あっしは、重富奎子先生の超劣化コピーなり~。


「ハイヒール・コンバット」笈川 かおる

絵のセンスが卓越。今風の絵柄だった。
よく模写した。

重富描線と笈川タッチが目標だったけど、
今は似ても似つかん絵を描いてるなあ。


「死者のためのジョーク」堀泉下

この作品の主人公キャラはまんまアフロディアだ!
と当時大喜びしたなぁ。

いまだに単行本化されてないんで
掲載号のプチ・フラワーをまだ捨てられない。


「ラストゲイル」竹沢タカ子

絵が上手く、天才だと思った。

女性版大友克洋だと信じていたが、
あまりメジャーにならなかった悲劇の天才。

上手すぎて、模写不能だった。



・・・なんのことはない。
頭を空にして思いつくのは
1980年前後の女流作家の作品ばかりだ。

「マクロスF」のBlu-rayが来た。

2011-10-23 20:23:56 | マンガ・アニメ
早速鑑賞した。


3月の大地震の後、上映休止になって
やっとのことで観ることができた作品なので
思い入れが強い。


やっぱり面白い!!

いくつか再発見もあった。

劇場では気が付かなかったこと。
あたしが、
単なるボケじじいだという感じもありますが・・・。

ラスト、バジュラ・クイーンは爆発するんじゃなくて
フォールドしちゃうんですね。

これって、「マクロスZERO」のラストといっしょじゃん!

やっぱ「F」と「ZERO」って繋がりが強い!!


あと、エンドロール、「ホシキラ」パートのラスト
生命維持装置に入っているシェリルの口が
かすかに動いて、歌っている!

そーか、それで後半の「dシュディスタb」に
繋がって、ハッピーエンドってわけ?

うーん。
これってかなり雰囲気が違ってくるなあ・・・。

でもそれも、ハッピーエンドで、ありかもね?

「マウンドの稲妻」

2011-08-01 23:12:07 | マンガ・アニメ
「マウンドの稲妻」は資料がまとまっていないのですね

前回の日記で、当たり前のように「マウンドの稲妻」と書いたのですが
ネット上ではwikipedia化もされていないのですね・・・・。

1980年代初頭では、「アストロ球団」と並ぶ「ネタ」作品だったんですが・・・。

記憶の限り、書き出してみます。

「マウンドの稲妻」
1980年週間少年ジャンプ連載
作・ゴッセージ & The Ultras

ストーリー:一芸に秀でた達人を集めた野球チームが、強豪チームを
どんどん倒していく。


解説:「アストロ球団」の二の線を狙った作品だが
内容は「アストロ・・・」よりぶっ飛んでいる。

いろんな分野のエキスパートを集めて野球チームを作るのだが
それがもう、なんとも奇天烈。


強力の樵・・・バットを持たず、引っこ抜いた大木を振り回して球を打つ

功夫の達人・・・ヌンチャク守備。グローブを持たずショートを守る。打球を
        ダブルヌンチャクで弾き飛して送球。

剣の達人・・・バッターボックスに入ると、バットを立ててその上に倒立する。
       その非常に不安定な姿勢で、ピタリと静止し
       球が来ると居合い切りのように打つ。

ローラースケートの達人・・・女性みたいな風貌だが実は男。
       外野フェンスの上をローラースケートで疾駆して、外野全域を守備する。
       非力で返球はできないため、球は座禅の達人に渡す。

座禅の達人・・・外野のど真ん中であぐらをかいて、まったく動かない。
だが、ローラースケートから渡されたボールを超鉄砲肩で返球する。
       外野はローラーと座禅の(確か)二人のみ。


対する悪役チームもすごい。
想像を絶した投法で襲い掛かってくる。

マウンド上で前転してその勢いで投げるギロチン投法のゴドリゲス様
(なぜか様がつく)。

あろうことか二人掛かりで投げる、超遠心力投法!!
ピッチャーは2人手を繋ぐ。
ボールは右側がもち
左側は右側のピッチャーもろとも、モーションをかける。

右側のピッチャーは宙を舞い着地する瞬間にボールを投げる。

遠心力の効果と、ピッチング力の相乗で球速は10倍以上になるという仕組み
(時速千キロ超(爆))

開いた口が塞がりません。


最終試合は、世界最強のチーム・「テクノス」(うろ覚え)。

トップバッターのテクノボーイ(覚えていた!)は
塁間を1秒(!)で走り抜ける超俊足。

出塁し、ホームを狙うテクノボーイに
座禅の鉄砲肩のバックホーム球が迫る。

テクノボーイの背中から胸をぶち抜く球。
傷口から機械部品が飛び散る。

煙を吐き倒れながらも、まだカタカタと手足を動かすテクノボーイ。

テクノボーイの残骸を見つめながら
「キヒヒヒ・・・・」と怪しく笑う、敵のナイン。



「こいつら!全員ロボットだ!
 でもオレたちは負けはしねえぞ!
 戦いはまだ、始まったばかりだぜ!」


と、まったく唐突に、意味不明に終ったのであった。


スネークスからずいぶん話が広がってしまいました。

こんなかっこいいオープニングだったとは・・・

2011-06-19 19:16:00 | マンガ・アニメ
声優で先日亡くなられた川上とも子さんを偲んで
いろいろと画像を検索していました。

「少女革命ウテナ」で主役の天上ウテナの声をアテられたの
ことだったが、

1990年の後半は
小生、まったくアニメから離れていた(除く、エヴァ)ので
残念ながら未見だったのです。

オープニング画像を見てみると

まず主題歌がカッコイイのに驚かされる。

あと、スタイリッシュな構図と

アクションシーンの動きが痺れるほどカッコイイ!!

ハマりそうだ。



今からでも見直そうかしらん?

「人生画力対決2」

2010-09-19 11:26:13 | マンガ・アニメ
西原理恵子の新刊「人生画力対決2」が面白い。

西原先生の例によっての「無頼派」の語り口が痛快で
どんな巨匠も切って捨てるのがまず大爆笑モノ。

あと、絵描きを少しでもたしなむ人なら
だれでもやったことのある、

「記憶だけで描いて、その絵のトホホ具合を笑う」

というネタを、クソまじめに巨匠相手にやるという
企画からして面白い。

この面白さは、
昔、一本木蛮先生のエッセイコミックのネタにもあった、
蛮先生が漫画仲間の内でふざけて、記憶だけでメーテルをかいたら
「はりけんりゅーの女キャラだー!」
と大爆笑をくらったという。(破李拳先生、ごめんなさい。)

まあ、このエピソードの面白さに集約されるのですけど、
大巨匠の絵でこれをやってしまうのが
画期的なのでありますよ。

中居や草ナギの「画伯モノ」とは違う面白さですね。

本屋のまわしものではありませんが、
特に絵描き者の方は必読の面白さです。


マニアックなかいじうたち

2010-02-20 23:27:45 | マンガ・アニメ
どうも水戸漫遊記モノは、失敗臭いので
次回から元に戻してウルトラマンになります。

すんません・・・。

しばらく雑記モノで、お茶を濁したりしますね!


幼少の時に愛読していた「ウルトラ怪獣大図鑑」系絵本。

掲載されていた怪獣の大概は、「ウルトラQ」「ウルトラマン」
または東宝特撮映画だったので、よく知ったものでしたが
たまーにページ埋めだか何だかで
聞いたことのない怪獣が出てきました。

覚えているのが


「ぬえ」
「大ムカデ」
「マンモスサソリ」
「青銅の巨人」


幼きNEKO少年は
「なに~?こんな怪獣、知らな~い!」

インターネットなどという便利なモノがなかった時代
いたいけなNEKO少年は、
ウルトラQやウルトラマンや東宝映画以外にも怪獣が存在するなどと
夢にも思っていませんでしたから、首を捻ることしきり。

結局、「謎の怪獣」としてまる暗記したのですね。

後年分かったのですが
なんのことはありません。

「ぬえ」「大ムカデ」は日本の伝承からの引用でした。

源頼政の鵺退治、俵藤太(藤原秀郷)の大ムカデ退治の
故事からの引用。

「マンモスサソリ」はアメリカ映画「黒い蠍」に出てきた大蠍。

「青銅の巨人」は同じくレイ・ハリーハウゼンの名作「アルゴ探検隊の大冒険」
に出てきた青銅の巨人タロスなのでした。


今にして思うと、いくら頁埋めとはいえ
日本の民話や、アメリカ映画に出てくるクリーチャーを
「ウルトラ怪獣」と銘打って出すというのは、
子供だましというか、パチ精神全開ですね。

NEKO少年のあやしげな精神世界は
この時から形づくられたのかもしれません。

【ちょっちネタばれアリ】「ヤマト復活編」いてきもうした・ボケ編

2009-12-17 23:41:19 | マンガ・アニメ
最近ちょっちボケてきましてのう・・・。
物は思い出せず、
なおかつすぐに忘れてしまいよる。


今日、敬老会の集まりがありましての。
会館に行きもうしたら、なんと活動も上映されましての。
楽しかったですわい。

敬老会なもんで、集まったのは年寄りばかりでの。
まあ、婦人部も若干はおったがな。

活動のシャシンの題名は・・・
ほれ、何というたか、題は思い出せんがの。

開幕から、「夜明けのスキャット」が流れるもんで
年寄り連中は、懐かしゅうてそれだけで
ウルウルよ。

冒頭から、かの有名な経文が厳かに流れよるだ!
「じゅげむ じゅげむ
 ごこうのすりきれ・・・・」

兎に角、「さらば友よ」やら「永遠のエルザ」やらの昔の名作のな、
結構渋い曲を上手くつこうとるもんじゃで
曲聞いとるだけで、極楽だったの。

伊太利亜の怪奇モンのシャシンの「アクエリアス」だったかの?
それの曲も上手く使おっとったの。

「アクエリアス」の氷の中から、破片を撒き散らして
ジェイソンが復活しよるは、鳥肌もんだったのぉ・・・・!

でも、そのシーンにはやっぱ「元祖13日の金曜日のテーマ」、
を大音量で流してほしかったのぉ。


絵は、あおりのアゴが特徴的だったんで
ワシはこのシャシンは「イデオン・発動編」と分かったのじゃが
隣のジイサマは「スターライト」だと言い張っておったのぉ。

高橋信也画伯の筆による、めんこいおなごが出とったから
そう思ったのかも知れぬが、ボケとるのぉ。
艦橋にバッフ・クランの漢がおったでの、あれはソロシップじゃで。

高橋画伯以外にも、宇田川一彦画伯やら白土武翁やら
斉藤格さんやら、羽根章悦翁やら
懐かしい絵描きさんがたくさんでておったのう。

そっちも敬老会じゃろか?

で「火器」とか「充填」とかやたら
漢字のディスプレイが出ておったから、「エヴァ」だったのかの、もし。


途中、長くて眠ってしもうたが
目ぇ覚めたら、どうも別の作品になっておったのぉ。
「ドラゴンボール」の、ほれ、何とかという
怪獣がでておったでの。

活動2本立てだったのかの?
結局題名は分からずじまいであったが
いやあ、懐かしかったのぉ!

あ、どんづまりのクレジット観て
思い出したぞい!
あれは、劇場版「海のトリトン」と同じクレジットぞ!

なればワシが観たのは劇場版「海のトリトン」であったか。
羽根章悦翁の名があるのも納得ぞ!


いやあ、話題の「ワンピース」は懐かしさ満点ぞ。
途中でダレダレになるのは、まあ芸風だで文句を言うてもはじまらん。
さすがに「ワンピース」らしく潜宙艦を上手く使うとったのは感心じゃで!

【ネタバレなし】「ヤマト復活編」いてきた

2009-12-17 23:39:24 | マンガ・アニメ
今日は忙中閑あり、仕事が早く終わったので
「ヤマト」を観に行きました。

早く終わったといっても20時前なので、21時からの
レイトショーです。

前に小屋でヤマトを観たのは
「完結編」70mm版の封切り初日ですから
確か1983年11月5日。

なんと26年ぶりです。
感慨もひとしお。

「ヤマト劇場封切り」と言えば、
行列、立ち見、入れ替えという印象しかありません。

流石に平日のレイトショーといえど、封切り1週目だし
一応都内のシネコンなんで、
「混んでるよね?」
と覚悟して行ったら、なんと閑古鳥。

あららら・・・。

で超不入りだった洋画「800発の弾丸」を
平日のレイトショーで観た時の雰囲気と似た、
いやーんな感じである。

入場料金はこの映画館だけかもしれませんが
レイトショー割引1200円ということなので
ちょっと得した気分。

「割安で、すきすきだし、ま、いっか!」

客層は・・・。

敬老会の集まりか?と思われる位、あたしと
同じ年齢層のヲジサンばかり。

それも、ちょっと只者ではない(有体に言うと御同類の匂いがする)
目付きの方ばかり。

ときたま、婦人部の方も混じっているが、こちらも
ソノ筋の方っぽい雰囲気を醸し出している。

映画本編については、未見の方もいらっしゃると思いますので
書きませんが

「湖川アオリを観てるだけで20数年前にトリップする・・・
 それも「さらば」ではなく「イデオン」か「スターライト」に・・・・」

「前半部は、旧作の劇伴の絶妙な選曲を聞いているだけで胸が一杯!」

というのが、観終わっての感想ですか・・・・。

上映が終わった後の、
敬老会の皆様の、一様に固い表情がなんとも言えず可笑しかったですね。

まあ、時間も遅かったせいもあるのですが、
何か文句言いたげに、足早にシネコンの出口へと向かう。
テナントの他のお店はもう全て閉店してしまっているので
余計に寂寥感が増す。

エレベータの中での敬老会、または婦人部の
御同類は、うつむき加減であえて目を背けている(笑)。

「そんな不満げな顔しちゃ、いけませんよぉ!
 ある意味、いかにも西崎ヤマトだったぢゃないですかぁ!」

あたくしは、そんなに悪くなかったとおもうけどなぁ。

レイトショーでなければ、その場で誰か誘って
飲みに行きたくなる。

そんな映画でしたね。