今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

勃発! やってしまった(前編)

2017年05月23日 | (故)みう(おかあさん)
ついにやってしまいました。
老人の注意力の限界でしょうか。あれだけ注意していたのに、ニャーがみうに襲いかかってしまった。

ニャーとみうは少しづつですが近づきつつありました。一触即発の緊張感はそのままに。観察していると、注意すべきことがわかってきた。ひとつは咄嗟の動き。動くものには本能的に反応してしまうニャンコの性質です。特にみうの動き出すときが要注意。もうひとつは、みうを見つめるニャーの目つき。ちょっと不快そうな、耳も向けて集中力を凝集させた視線です。この目つきのときは、咄嗟に追い始める可能性が高い。

          
                 みうとニャー
          社交的なみうの方から近づくことが多い

その日、ニャーを家に入れるとき廊下にいたみう、ニャーを見て一瞬固まったそのときに、ニャーのリードを外してしまいました。咄嗟にみうを追い出したニャー。みうは家の中を回って逃げたが再び廊下に出たときに捕まった。遅れて追いついた自分が見ると、二匹は猛烈な取っ組み合いの真っ最中。

大声をかけても効き目がない。足の先を二匹の間に入れて思い切りニャーを剥がすと、勢いで2mほど先の壁にぶち当たったニャー、一目散に逃げたので今度は自分が追った。家を一回りして2階空き部屋の出窓に追い詰め、おしおきの手を振り上げると・・、ニャーは頭を下げて無声音で一声鳴き、右手の爪を出して臨戦態勢に。その目が、怯えと怒りで歪んだ平行四辺形になって波打っていました。

          
             二匹の取っ組み合いの跡
           みうの毛が散乱(写真では見難い)

ああ、自分は何をしているのか。
ニャンコのおしおきするときは、悪さをしてから10秒以内が鉄則だと思っています。さもないとニャンコはそれがおしおきだという自覚をなくし、単なるいじめになってしまうからです。 で、おしおきを中断してニャーをそのまま部屋に閉じ込め、改めてみうを探すと、2階和室(私の部屋)の押入れに隠れているのを確認。それで店に戻りました。

妻と一緒に帰宅したのはそれから3時間後の夜。
ニャーは部屋の中でいつもと変わらずくつろいでいて、自分が入ると何事もなかったように甘えてきた。ニャーとの信頼関係の強さに改めて感心しながらみうを探すと・・・、いません。2階和室はおろか家中どこを探してもいない。ただ、家の外に出た形跡もなかった。

          
             ニャーはいつもと変わらず・・
             (写真は別のときのもの)

それで思い当たったのが床下。玄関に備え付けの下駄箱の下に十数センチほどの隙間があって、そこから床下(基礎の内側)に抜けられるのです。 かつては小柄なハナだけが通れた隙間。みうはハナよりは大きいけど顔が小さく胴体も細いので十分通れるはずだ。

基礎の外側には出れないとは言え、ここを探すのは結構骨が折れる。点検口から上半身を突っ込んで、見える範囲を必死に探しても気配すらない。結局、二人で(念のための外も含めて)2時間近く探したけど見つかりませんでした。

いよいよ他にすることもなくなり、床下のどこか見えないところに潜んでいるのだろうということになって、一晩出て来なければ翌日、明るくなってから本格的に床下を探すことにしました。


(後編に続きます)

          
               外に"帰りたい"みう
        果たしてこの家を安住の地とできるかどうか・・



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