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今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

頑張れルイ ~病魔に襲われたノラ~

2019年10月20日 | (故)ルイ(新手、顔白)
ノラならではの悲哀というか、性(さが)というか・・。
人間社会に暮らし人間の施し物に頼っているノラは、自然界(野生)の暮らしではあり得ないリスクを背負っている。事故や虐待はもとより、人間の残飯は塩分、糖分、脂肪などが必要以上に多くて病魔に侵される確率が高いからです。しかしノラは家猫と違って、病気になっても誰も面倒を見てくれない。ストレスに高血圧に腎臓病・・・、人間界でさえ現代病と言われる病魔にノラたちが対処できるはずもなく、彼らはじっと耐えるしかない。その身が朽ち果てるまで。

今年の2月に家裏に顔を出したルイは、春以降になってわが家への依存度を上げてきた。相変わらず通いではあったけど、多いときは1日に5回も6回も勝手口に顔を出す。夏には殆どわが家の周囲に陣取り、朝やってきては夕方に帰るというパターンを繰り返した。9月になると回数が減ってきたが、それでも1日に2、3回。おかわりして食べることもあった。わが家では猫用のご飯をあげているので栄養バランス的には問題ないと思うけど、いかんせん量が多かったかもしれない。わが家に入りたそうなルイに、とりあえずご飯を出して誤魔化していた。もう少しルイの健康を考えてあげるべきだった。

この夏には中に入りたいのか、家の猫たちに挨拶を繰り返したルイ
(手前窓の内側はニャー)

そのルイの訪問頻度が、今月になるとさらに減ってきた。
相変わらずの皆勤賞だが1日に1回か2回。2週間くらい前からは出したご飯を残すようになった。あの食いしん坊が? さては当家以外にもいい食事場を見つけたか。いろいろ話してみると、ノラが来ればおすそ分けを出しそうな家が当町会にも何軒かある。それに当家の出す食事がワンパターンなので飽きたとか。それでご飯を変えたり少し高級なのを出したりといろいろ試してみたけどルイの食べる量はさらに減り、先週には少し舐めるだけ、ついには匂いを嗅ぐだけで口もつけなくなった。1日の訪問回数もさらに減って、いよいよこれはどこかに鞍替えかと思うしかなかった。

まだ食べていた頃のルイの体型(1才半くらいの若猫♂です)

・・ルイの変調・・
これまでの恩を忘れないのか、それでも1日1回は顔を出す律儀なルイ。動きも随分ゆったりになって、抱き上げても抵抗しないほどになっていた。もともとルイは次のお迎え候補だし、当家の事情でレオのようにサクラ耳にするか迷っていた。静かで通いのルイにはお隣さんの苦情もない。3日ほど前のこと、相変わらず食べないルイを勝手口の上から撫でたとき、妙にお腹が左右に出ているように感じた。妻は、随分顔が細くなったと言う。おかしいな、どこかで食べてるんじゃないのかなと思った。次の日(一昨日)、ルイは夕方まで来なかった。ようやく来たルイに、休みだった妻が外に出てスープや何やらありとあらゆる物を与えてみても口もつけない。動くのも億劫そうで、何よりお腹が左右に異常なほど膨らんでいたと言う。そのときは便秘だったかくらいに思っていたが、メールで送られてきた写真を見て驚いた。これは・・・、そう、最近勉強したFIP(猫伝染性腹膜炎)の症状にそっくりだったのだ。今度来たら保護して病院に連れていく、妻にそう伝えた。

お腹が異様に膨らんだルイ:こんな姿になっていたとは・・衝撃の写真だった

昨日は自分が休みでした。朝から待っているのにルイは来ない。鳴く元気もなさそうなことを考えて、15分に1度くらいは勝手口の外を確認した。もう来ないんじゃないかと嫌な気分になった午後の2時半頃だったか、勝手口を空けるとボヤーッとルイが座っていた。そのまま抱き上げて、運び込んでケージに入れた。あれだけ毛並みが良くて毛色もきれいだったのに、薄汚れてくしゃくしゃになっていた。ガリガリに痩せてお腹だけが異様に左右に出ている。どこか他所で食べているだなんてとんでもない。ルイは、苦しくて食べれなかったのだ。このダメ保護者はまたしても大事なサインを見落としていた。一方ルイは、ケージの中で鳴きも暴れもせずに静かに休んでいた。

寒天のような大量の目やにが目を覆っていた

夕方の空いている時間を狙って病院に駆け込みました。先生は見るなり開口一番、「うーん、FIPの可能性が高いね。」 とりあえず採血して検査機関にコロナウィルスの測定をしてもらうこととした。先生からはFIPについていろいろ注意事項を聞きました。腹水が溜まる病気は他にもたくさんあるので、結果が出るまで待とうかと。そして例によってどこまでやるのかと訊いてきた。まともに調べたら相当高額になる可能性もあるし、結局FIPとなれば不治の病なので看取ってもらうしかない。ノラに対してそこまでやりますか、という確認だ。

ルイの元気な頃を知っているだけに話自体が不憫だった。でも感傷に浸っている余裕はない。ルイは目の前で苦しんでいる。腹水で内臓や肺が圧迫されて、食べられないどころか呼吸するのもしんどいはずだと先生は言う。腹水の抜き取りをお願いすると、診断が出る前に処置することに乗り気でない先生。闇雲に処置すれば途中でショック死する可能性もあると言う。すべてのリスクに対して自分が責任を持つからと、何とか先生にお願いした。実際看取るにしても、短い余生をこんな形で過ごすんじゃやり切れないだろうと思えたのです。

いざやると決まれば先生の手際はよかった。お腹の毛を剃ってエコー検査。複雑な画像を見ながら管を入れる場所を探す。腹水がしっかり出る場所でなければならないし、脂肪が詰まったり内臓に当たってもダメだ。やがて場所を決めると針を挿してシリンジで吸い始めた。黄色味を帯びたやや粘稠性の液体が吸う前から溢れ出す。蛋白が一緒に出ているのだと先生は言った。体内に残った水となけなしの栄養がどんどん出て行く。先生の心配するショック死の意味がわかった気がした。しかしルイは頑張った。結果的に1リットルの腹水を抜き取り、ルイの体重は4.6kgから3.4kgまで減った。体重の20%以上の水分を一気に抜き取ってしまうという荒業だった。

その後の処置として100ccの皮下輸液と抗生物質を注射した。自分にもわかるほど脱水症状がひどかったのです。液を抜いたり入れたり、生体の機能というのはややこしい。とりあえず呼吸は楽になったはず、食欲も出てくれればいいけどと先生は言った。しかし腹水はまた溜まってくる。どのくらいのスピードかはわからない。週末や即位の礼があって検査には1週間近くかかるかもしれない。それまでがルイの最初の峠だとも言われた。

ケージの中のルイを見守る(左から)ちび太、ニャー、チキン

昨日は家に戻ってからもルイは寝たきりで水も食べ物も口にしなかった。この先どうなるのかといろいろなことが頭を過ぎる。でも、まずはルイに楽になってもらいたい。腹水の漏れは家でも続いたが今朝には治まっていた。朝にはケージ内のトイレ砂にオシッコの小玉1個。水を少し飲んだ。食欲はありそうだが何をあげても2口くらいでピタッと止まる。食べたくてもお腹が痛いのか具合が悪いのか、保護する直前もこんな感じだったのに違いない。夕方にはシーバを数粒、ミオスープを少し飲んだ。さらに強制給餌で介護食を少し与えた。推定栄養摂取は必要量の10分の1程度。今後の食欲の回復がキーポイントだ。

わが家ではエイズの子も分け隔てなく一緒に暮らしています。でもFIPとなればそういうわけにはいかない。ルイは今のところおとなしいけど、少し元気になればケージから出たがるに違いない。FIPの余命は診断から数日の場合もあれば、長くても2ヶ月くらいらしい。まずは検査の結果を待とう。ルイには余生をできる限り楽しく暮らしてもらいたい。最後の力を振り絞ってわが家まで来てくれた、ルイの信頼に応えるためにも。

ルイは今日もとてもいい子にしています

※FIPや猫のコロナウィルスに関しては検索してみて下さい。
 アニコム社監修の「猫との暮らし大百科」にある、猫の病気の頁がお勧めサイトです。

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改名「サクラ」と「ルイ」 ~新顔ちゃんと顔白くん~

2019年08月29日 | (故)ルイ(新手、顔白)
目下家裏の常連ノラ、新顔ちゃんと顔白くんの改名です。
新しい名前は、
新顔ちゃん → サクラ
顔白くん   → ルイ
となりました。そして、新しいカテゴリーとして堂々の独立です。

サクラとルイに関連深い過去記事も同カテゴリーに移しました。他のノラたちも登場する記事は「その他・一見さん」カテゴリーに残してあります。家裏には黄白くんなどもたまにやって来ますが、その話は別の機会に改めます。さて、2ヶ月近く前の「ご縁が薄くなったノラたち」という記事の中で、新顔ちゃんことサクラが消え入りそうだと書きました。そうなんです。しかしまだ繋がっています。まずはサクラの概略ヒストリーから。

昨年の春に住民トラブルにまで発展したハリーとシロキ。(灰白くんと白黄くん、「ノラと家猫と」シリーズ・その1参照。) 7月末にハリーを家の中に保護してようやく一段落、と思った矢先にサクラは現れた。警戒心が強く殆ど姿を見せないので、妙に求愛鳴きするシロキがおかしくなったかと思ったほどだった。そのうち2匹は仲良く食べるようになったが秋になるとシロキが再び恋狂い。左耳カットから不妊手術済みと思われるサクラに迫るシロキ。食いしん坊のシロキはご飯も奪えるのでますます好都合だった。

サクラを待ち伏せするシロキ(シロキの左奥が勝手口)

しかし、サクラはシロキを嫌って徹底的に避けた。幸いシロキがオニブなのでサクラは間隙を縫ってご飯を食べていた。そのシロキも12月には家の中に保護。おかげでゆっくりご飯を食べれるようになったサクラだが、1月になると今度は黄色系のノラたちが現れた。そして最初に現れた大人の黄白と黄色が大喧嘩を始める。これ以上の騒音はご免だと2匹を追い払うこともあったがサクラも巻き添えを食うことが度々だった。執着がなさそうだった黄白はやがて来なくなり、黄色の来店も減った頃、今度は幼顔の黄白が現れた。しかしこの黄白は他の猫との接触を避けるので(夜が多い)、とりあえず騒動は解消した。

で、安心して食べれるかと思ったサクラだが、今度はルイが現れた。はじめは仲良く食べていたルイも春になるとシロキ同様、やっぱりサクラに発情した。ルイは小柄で胴が細く手足の長いアスリートタイプだが、シロキにも勝るほどの大変な大食い。サクラを追い回し、サクラのご飯も遠慮なくぶんどる。サクラは、再び逃げ隠れしながらご飯を食べに来る生活に戻ってしまった。朝夕2度のご飯リズムは完全に崩れて不定期の来訪となる。警戒心の強いサクラはルイのように中の人が気付くまで待てないので、来たときに扉が開かなければ諦めて帰る。サクラの食事回数は一気に減ってきたのです。

仲良く食べていた頃のルイとサクラ(上)

一方のルイは次第に家裏にいる時間が増してきた。朝夕の来訪が1日に数回、多いときは5、6回もやってきては「くれ~」とわめく。春になると昼間は殆ど家裏に入り浸りになったのです。家裏でサクラの来るのを待ち、中で気配がするたびに勝手口に回って「くれ~。」 さらには中の猫たちにも興味を示し、ドアや網戸の中と外で鳴き合う。そのうちリビングや和室の前にも回って、中の猫たちと挨拶するのが日課となった。夏の暑さの中、毎日朝早くやってきてわが家の周りで過ごし、日が暮れると(本拠地に?)帰っていく。そのためサクラは夜遅くなって細々とやって来るか、わが家を諦めるしかなくなったのです。

家裏で待機するルイ

この関係は、店でのミケチビとレオの関係に似ている。サクラに配慮してルイを追い払ったときもあったが、もちろんルイが悪いわけでは毛頭なく、結局持続性の蚊除けスプレーを撒いたりしてルイを応援したのでした。勝手口を開ければ中に入ってきそうな勢いのルイだけど、人には馴れていない。こっちが外に出れば慌てて逃げる。みうのように馴れないのは、こっちが中の猫で手いっぱいでみうのときのようにスキンシップを図ろうとしないからだろう。先日書いたモドキと同じで、こちらの事情でお迎え(保護)に踏み込めず、いまだに住民票の発行(首輪の装着)すらできないでいるのです。


ルイは扉を開けると入ってきそうな勢い

最近になってやや涼しくなると、そんなルイの来訪頻度が減ってきた。今は1日に2、3回、朝夕を中心に南側の山の手からやって来ます。一方のサクラは"夜の訪問者状態"から少し脱却して、たまに早朝や夕方にもやって来る。しかし2、3日空けることも多く、空けた後はものすごいがっつきでルイ顔負け。あれだけ人や他の猫を怖がっていたサクラが、開けた扉から中を覗き込んでくるほどになりました。ただ、ちょっとしたことで慌てて逃げ隠れする臆病ぶりは以前のまま。何とか調子を戻して繋がってくれればいいなと思っています。

ところでこの2匹には共通点があって、とにかく声が小さい。特にサクラの声が小さくて、勝手口の外で鳴いていてもまず中の人には聞こえません。2日空けた後などは外で叫ぶように鳴くけど、それでも勝手口の近くにいてようやく聞こえる程度です。でも中の猫たち(特にニャー、ちび太とクウ)が気付いて知らせてくれる。ルイの声はもう少し大きいけど、ルイは勝手口に人の気配がないと鳴かない。ということで、今のところ近隣に対する気遣いは無用で過ごしています。

サクラは臆病でしかも夜の来訪が多く写真の機会がない
(昨年の秋の写真・再掲)

サクラは付き合い歴が1年を超えました。そこまでお付き合いしたノラはそうはいません。一方のルイはお近付き度(人馴れ)で急上昇。もちろんどちらも幸せにしたいノラなのだけど、現実はそう簡単ではない。先日のsippoに、ノラを保護しているうちに数が増えすぎて首が回らなくなった個人の保護ボラさんの話が載っていた。通常多頭飼育の崩壊と言えば不妊手術をしなかったことが原因だけど、このボラさんは手術もして、1匹1匹名前をつけて大事に育てていた。それでも首が回らなくなる。何故ならノラの数は無尽蔵に多いからです。保護しても保護しても、捨てる人がいるからです。

中の猫たちに挨拶するルイ
(手前右からちび太、ニャー、チキン)

外にいるノラは何とか幸せにしたい。でも中の猫たちや自分を犠牲にするわけにはいかない。保護活動を続ける人たちは、みんながみんな一様にこの悩みを抱き続けているのです。自分も、チキンとキリンを迎えた後に起きたわが家の猫たちの異変を見て思い知った。これからは彼らとも相談しながら決めていかなくてはならない。でも外の猫たちは待ったなし。ない知恵絞って、妥協案を考えていかねばなりません。

今日のサクラ(久々に明るいうちに来た)

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顔白くんと新顔ちゃん ~ノラたちの今・家裏編~

2019年03月23日 | (故)ルイ(新手、顔白)
暖かくなってきたこの頃、気になる周辺のノラたちの近況(その1・家裏編)です。
先月登場の顔白くん(旧新手)が♂だと判明。前回の見立てが見事に外れた。これでニャー、ソトチビに続いて3回目。新顔ちゃんに似たか細い鳴き方や受け身的な動作にだまされました。でもそうなると、新顔ちゃんとの関係が気になるところ。今のところ2匹が一緒になれば仲良く食べています。ただ、顔白くんはものすごい食いしん坊なのでご飯のあげ方が難しい。


顔白くんは女の子っぽい♂でした

というのも、顔白は結構人馴れしてるけど新顔は臆病。新顔のご飯を盗りにいく顔白を止めようとすれば、逆に新顔が逃げてしまう。結局2匹が揃えば両方に出す。顔白は味をしめて1日に何度も顔を出すようになり、一方新顔は1度か2度、しかも警戒して諦めてしまうこともある。判官贔屓丸出しで新顔ちゃんを何かと気にしています。一方の顔白くんは、もう少しで住民票の発行(首輪の装着)ができそう。


外からキーとちび太に挨拶する顔白くん

さて、一時は喧嘩の唸り合いが騒ぎになった黄白くんたちですがその後、今度は新顔ちゃんお目当ての発情鳴きで騒いでいたと思ったら、最近は見なくなりました。拒絶する新顔ちゃんを諦め、恋の相手を求めて別の場所に移ったのかもしれません。顔白くんはどうやら新顔ちゃんには発情しないようだ。ご飯を奪える相手だとでも思ってるのかな。


新顔ちゃんは昨年の夏、ハリーを保護した直後に現れた

ということで2匹でしばらく落ち着いていた家裏に、ここにきてまたまた波風が。顔白くんにご飯を盗られるので時間をずらして仕切り直し、ようやくありつけた新顔ちゃんが小声で低く唸ってさっと消えた。勝手口のドアを開けたとき何かが追っていくのが見えた。それは黄色系の猫、といっても先の2匹ではなく、テンチビに似た茶トラの猫のように見えた。


警戒心が強く控えめな新顔ちゃんはなかなかご飯にありつけない

その後、今度は顔白くんが食事中にその新参猫と遭遇。逃げる顔白くんをその猫が追って、表道路の向こうのお宅で唸り合いを始めたらしい。顔白くんは声は小さくてもシッポが目一杯膨らんでいた、と妻は言った。初めての場所で先住の相手を追い回すのだから、新参くんは気が強そう。ノラというより草原の向こうや山の手にある旧家さんの外飼い猫の可能性もある。

先日、その新参くんををようやく写真に納めました。うーん、当方としては好戦的な猫は困るけど、要は自分の本分に従って頑張ってるだけでもちろん猫に罪はない。果たしてこれからどうなるのか、仲良しになってくれればいいけど・・。


新・黄色くんはちょっと"ブサカワ系"の顔でした
 右目の下の怪我は写真で見て初めて気付いた


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