ヘビトンボ Protohermes grandis
2011年7月 北海道
分布[日本各地] 時期[7-8月] 体長[40-45㎜]
ホスト[ナラ類などの広葉樹の樹液など]
写真の個体は夜間外灯下の道路を歩いていたヘビトンボを撮影。
アミメカゲロウ目のヘビトンボ科に属するヘビトンボの仲間。
とても大型で羽を広げるとヘビの様に長い体があらわになる。またその様子が大きさからもトンボの様に見える。
蛇の様なトンボの様な不思議な昆虫。
ヘビトンボの仲間は強大な大顎を持つ、体の大きさの割には体は軟らかく、幼虫期は水中で水生昆虫の幼虫などを補食している。
成虫は平地から山地の河岸付近の樹の幹などで見られる他、夜間良く外灯に飛来する。
幼虫は一般に、清浄な河川の中流域より上流に生息することから、カワゲラ目やトビケラ目等に属する多くの種と同様、清冽な水質の指標生物の一つである。
強い肉食性で、この幼虫が一匹いると、周囲から他の水生昆虫がいなくなるともいわれ、その姿から川ムカデなどとも呼ばれる。
噛み付かれるとふくれあがってしまうほどの威力があるが、ムカデのように毒は持たない。
蛹化に際しては陸上に這い登り、岸部の石の下などに潜り込んで蛹となる。
尚、蛹にも大顎が発達し、蛹をいくつか一緒にしておくと、仲間同士で噛みあって殺し合う習性があるといわれる。
成虫は灯火にもよく飛来する。
2011年7月 北海道 ヘビトンボ
大きさも迫力満点、個体数は多く無数に道路にいる事もしばしば
2010年7月 北海道 ヘビトンボ
顔だけ見ると大顎がありとても迫力がある
[ヘビトンボの幼虫]
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