こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
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カクモンハマキ

2022年06月30日 |  ●その他科


カクモンハマキ Archips xylosteana (北海道)

[分 布] 北海道・本州・九州
[食 樹] リンゴ・ナシ・クリなど
[時 期] 7月~8月
※ 開張は約15㎜~23㎜前後のハマキガ科ハマキガ亜科に属する蛾の仲間。

北海道・本州・九州に分布しており、平地~山地に生息し個体数は普通。
成虫は日中に葉上などで見られ、夜間灯火にも飛来する。
前翅は赤みがかった褐色。
雌雄での斑紋の差異はほとんど見られないが、メスの前翅はオスより細長い。
オスの前翅の前縁髭は細く密着せず2/3に達する。



カクモンハマキの幼虫(クロウメモドキの葉で飼育)



カクモンハマキの蛹



カクモンハマキ成虫(飼育羽化個体)


[カクモンハマキとムラサキカクモンハマキの比較写真]

 
左:カクモンハマキ・・・赤褐色、でやや小型
右:ムラサキカクモンハマキ・・・濃紫色、前翅の中帯紋は前縁に達しない


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ミヤマカラスシジミ

2022年06月29日 |  ●シジミチョウ科


ミヤマカラスシジミ Strymonidia mera (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] クロウメモドキ・エゾノクロウメモドキ・キビノクロウメモドキ・クロツバラなど
[時 期] 7月~8月
※ 開張は約27㎜~32㎜前後のシジミチョウ科シジミチョウ亜科に属する蝶の仲間。

日本各地に分布しており、低山地~山地に生息し個体数は普通。
成虫は日中に丘陵地~山地帯の落葉広葉林の林縁や渓谷沿いなどで見られる。
北海道では黒松内以南の渡島半島に局地的に分布する。
成虫は年1回発生し、7月~8月頃に見られる。越冬形態は卵。
翅の表面は黒褐色で、オスの前翅には丸い性標が見られる。
また裏面の模様は地域などによって若干の変異があるようです。
※ 近似種のカラスシジミに似ている。



自宅で飼育したミヤマカラスシジミ


[ミヤマカラスシジミとカラスシジミの比較写真]

 
左:ミヤマカラスシジミ・・・翅に見られる白い線は点々と途切れる
右:カラスシジミ・・・翅に見られる白い線はつながっていて、後翅裏の白い線がW字型になっている(黄色矢印)


[ミヤマカラスシジミの飼育記録]

 
左:ミヤマカラスシジミの卵
右:孵化して間もない幼虫(2㎜)

 
左:体長5㎜のミヤマカラスシジミの幼虫
右:体長7㎜のミヤマカラスシジミの幼虫

 
左:最後の脱皮を終えて終齢幼虫となる
右:前蛹

 
左:蛹化(正面)
右:蛹化(側面)


ミヤマカラスシジミ 羽化


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エゾミドリシジミ飼育 <採 幼~羽 化>

2022年06月28日 | 飼育日記


エゾミドリシジミ
日本各地に分布するシジミチョウの仲間で、開張は32㎜~34㎜前後。
ジョウザンミドリシジミ・オオミドリシジミ・アイノミドリシジミなどに良く似ており、午前中に活動するこれらの種類とは事なり
エゾミドリシジミは午後から夕刻にかけて活動するので区別する事が出来る。



2021年6月 採幼
ミズナラの葉の上でエゾミドリシジミの終齢幼虫を見つけ持ち帰りました



2021年6月 蛹化
持ち帰った日から2日後、蛹化しました



2021年6月 羽化
蛹になって14日後に見事、綺麗なエゾミドリシジミが羽化しました!!


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ヒメゴマダラオトシブミ

2022年06月27日 |  ●オトシブミ科


ヒメゴマダラオトシブミ Paroplapoderus vanvolxemi (北海道)

[分 布] 北海道・本州・九州
[食 樹] オヒョウ・ケヤキ・エノキなど
[時 期] 4月~8月
※ 体長は約5㎜~7㎜前後のオトシブミ科オトシブミ亜科に属する甲虫。

北海道・本州・九州に分布しており、低山地~山地に生息し個体数は少ない。
オトシブミの仲間の♀は種類によって様々な葉に一個づつ産卵し、その葉で揺籃を作ります。
またその揺籃を切り落として地面に落とすもの(落とし文)や、そのまま切り落とさずに枝に残しておく種類もあります。

上翅は光沢のある黒色で黄色の斑紋が見られる。
北海道で見られるヒメゴマダラオトシブミのほとんどは上翅は黄色く、斑紋が黒いパターンが多い。
地域によって色彩変異が見られる種の様です。
上翅の後方には1対の大きな瘤がある。
成虫はオヒョウ・エノキなどの葉をL状に切る。









山地のニレ科植物上で見られるヒメゴマダラオトシブミ



北海道ではこの斑紋色彩パターンが一般的で全身黒い個体はなかなか見られない





持ち帰ったオヒョウの揺籃から羽化したヒメゴマダラオトシブミ


[ヒメゴマダラオトシブミの揺籃]

 
 


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ニレキリガ

2022年06月26日 |  ・キリガ亜科


ニレキリガ Cosmia affinis (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] エノキ・ハルニレ・ケヤキなど
[時 期] 6月~10月
※ 開張は約30㎜~34㎜前後のヤガ科キリガ亜科に属する蛾の仲間。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数はやや少ない。
成虫は夜間灯火に飛来する。
前翅は茶褐色で前縁後方に白紋(台形状)が見られる。
内横線は前縁直下で外側に角ばり、後翅の外縁部は広く暗色になっている。
年1化で卵で越冬する。
近似種のミヤマミリガに似るが、ミヤマキリガの内横線は直線的で前縁後方の白紋は見られない。









夜間外灯に飛来したニレキリガ


[ニレキリガとミヤマキリガの比較写真]

 
左:ニレキリガ・・・内横線➁は前縁直下で外側に角ばる、台形状の白紋➀、外横線の曲がりは強い(赤矢印)
右:ミヤマキリガ・・・内横線は直線的、前縁後方の白色台形状の紋が見られない、外横線の曲がりは弱い


[ニレキリガの飼育記録]


2021年6月 札幌市内のハルニレの葉で見られたニレキリガの幼虫

 
2021年6月 採集した幼虫から約2週間で蛹化しました


2021年7月 幼虫を採集してからちょうど1ヵ月で羽化したニレキリガ


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デコボコマルハキバガ

2022年06月25日 |  ●その他科


デコボコマルハキバガ Depressaria irregularis (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] コナラ・ミズナラなど
[時 期] 3月~11月
※ 開張は約20㎜~24㎜前後のヒラタマルガキバガ科に属する蛾の仲間。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は普通。
成虫は日中に葉上などで見られ、夜間灯火にも飛来する。
前翅は赤みがかった黒褐色で斑紋の変異があり、成虫で越冬します。
名前の『デコボコ』の由来が知りたい蛾です。


[デコボコマルハキバガの飼育記録]

 
2021年6月 札幌市内のミズナラの葉で見られたデコボコマルハキバガの幼虫


デコボコマルハキバガの蛹
上の幼虫採集後5日で蛹化


デコボコマルハキバガ 羽化 北海道
蛹化から18日目に羽化しました


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キバネセセリ

2022年06月24日 |  ●セセリチョウ科


キバネセセリ Burana aquilina (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] ハリギリなど
[時 期] 7月~8月
※ 開張は約38㎜~40㎜前後のセセリチョウ科アオバセセリ亜科に属する蝶の仲間。

日本各地に分布しており、低山地~山地に生息し個体数は多い。
成虫は日中に薄暗い雑木林などで見られる。
前翅は一様に黄褐色でメスの前翅表には鮮明な黄色紋が並ぶが、オスには鮮明な斑紋は見られない。
太い胴体に大きくて黒い目玉が印象的で可愛らしい蝶です。
触角はセセリチョウのグループ特有のカギ状であるが、先端がやや長く伸びる。
同じ亜科に属るアオバセセリとは斑紋などで区別は容易。



キバネセセリの幼虫



日中、建物内の床で吸水するキバネセセリ





ハルニレなどの樹液では集団で吸蜜姿も見られる


[キバネセセリの飼育記録A]

 
樹種は分からない葉から採集したキバネセセリの蛹


蛹採集から10日後に羽化したキバネセセリ


[キバネセセリの飼育記録B]

 
草の上にいたキバネセセリの幼虫をハリギリの葉で飼育、蛹の準備で葉を糸で紡ぎ始める

 
前蛹から、蛹になったがこの個体は羽化する事がなかった


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オオギンスジハマキ

2022年06月23日 |  ●その他科


オオギンスジハマキ Ptycholoma lecheanum circumclusana (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] リンゴ・サクラ・ナシ・スモモ・マンサク・ケヤキ・ハルニレ・カエデ類・カンバ類・ヤナギ類など
[時 期] 5月~6月
※ 開張は約17㎜~24㎜前後のハマキガ科ハマキガ亜科に属する蛾の仲間。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は普通。
成虫は日中に葉上などで見られ、夜間灯火にも飛来する。
翅は赤褐色で、鉛色の鈍く光る斑紋が特徴的な小型の美しい蛾。
オスには狭い前縁襟が見られる。
別名:オオギンスジアカハマキ





夜間灯火に飛来したオオギンスジハマキ



日中に葉の上で羽化したばかりのオオギンスジハマキが見られた


[オオギンスジハマキの飼育記録]

 
左:ヒメリンゴっぽい葉に付いていた蛹
右:羽化したオオギンスジハマキ


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ウンモンキハマキ

2022年06月22日 |  ●その他科


ウンモンキハマキ Acleris aurichalcana (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] シナノキ・オオバボダイジュなど
[時 期] 7月~9月
※ 開張は約18.5㎜~25㎜前後のハマキガ科ハマキガ亜科に属する蛾の仲間。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は普通。
成虫は日中に葉上などで見られ、夜間灯火にも飛来する。
明るい黄色の翅を持つウンモンキハマキ、斑紋の変異は著しい。
近似種のニセウンモンキハマキに似る、外見による区別は非常に難しいようだ。



同じ揺籃から1枚目の個体の2週間後に羽化した個体。
斑紋変異の著しい種の為おそらく本種もウンモンキハマキと思われる



こちらもウンモンキハマキのようですが斑紋変異が凄い蛾です



おそらくこのタイプが最もスタンダードな斑紋だと思います



シナノキ?っぽい葉を巻いた揺籃の中に幼虫がいました



ウンモンキハマキの羽化した後の蛹の抜け殻


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アカトビハマキ

2022年06月21日 |  ●その他科


アカトビハマキ Pandemis cinnamomeana (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] リンゴ・ハルニレ・シナノキ・カバノキ・シラカンバ・ダケカンバ・カラマツ・クロモジ・オオカメノキなど
[時 期] 6月~10月
※ 開張は約19㎜~25㎜前後のハマキガ科ハマキガ亜科に属する蛾の仲間。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は普通。
成虫は日中に葉上などで見られ、夜間灯火にも飛来する。
翅の色は明るく赤味の強い赤褐色で斑紋は濃赤褐色で淡い色で縁取られる。
オスの頭部は白色で、メスの頭部は赤褐色になる。
近似種のウストビハマキに似るが、ウストビハマキの方が明るく橙色みが強い。
別名:シロズトビハマキ



2015年8月 アカトビハマキ



シナノキ?っぽい葉を巻いた揺籃の中に幼虫がいました



蛹、ケース内で蛹化したアカトビハマキ



アカトビハマキの羽化した後の蛹の抜け殻


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