こんちゅう探偵団

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カタボシクビナガハムシ

2022年01月18日 |  ●ハムシ科


カタボシクビナガハムシ Crioceris orientalis (北海道)

[分 布] 北海道・本州・九州
[食 樹] 主にアスパラなど
[時 期] 5月~9月
※ 体長は約4.8㎜~6㎜前後のハムシ科クビボソハムシ亜科に属する甲虫。

北海道・本州・九州に分布し、平地~低山地まで幅広く見られ産地は局地的で個体数も少ない。
成虫はアスパラ畑などのアスパラの茎や葉などで見られる、アスパラガスの主要害虫の一種。
体は赤橙色で肩部に1対の黒紋が見られるがこの黒紋は消失するタイプや上翅中央に色んな形の黒紋を有する個体まで変異がある。
成虫で越冬し、翌春アスパラの芽が伸びてくると土中から出て食害し始める。
成虫は夕方から朝方にかけては株もとの土壌の隙間や茎の切り後の隙間に入っているが日が差し暖かくなり始めると
茎を上がって葉などを食べる。
その後産卵し孵化した幼虫はさらにアスパラを食害し老熟すると土中に潜って繭をつくり蛹化する。
5月頃に羽化した新成虫はその後またアスパラを食害し成虫で越冬する。
近似種のジュウシホシクビナガハムシも同じ環境下で見られる。



アスパラの葉を食べるカタボシクビナガハムシ



アスパラ畑の地面にいたカタボシクビナガハムシ



アスパラ畑で採集したカタボシクビナガハムシ



カタボシクビナガハムシの幼虫



自宅庭のアスパラに来ていたカタボシクビナガハムシ
上翅には肩部に1対の黒紋の他中央にも小さいけど黒紋が1対見られる



初めて採集したカタボシクビナガハムシ
2011年 北海道札幌市


[ジュウシホシクビナガハムシとカタボシクビナガハムシの比較写真]

 
左:ジュウシホシクビナガハムシ・・・和名の通りオレンジ色の体には14個の黒紋が見られる
右:カタボシクビナガハムシ・・・和名の通り両肩部分に黒紋が見られる


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