こんちゅう探偵団

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ドロハマキチョッキリ

2022年01月29日 |  ●オトシブミ科


ドロハマキチョッキリ Byctiscus congener (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] イタドリ・ヤマブドウ・サルナシ・ドロノキ・ポプラ・カエデなど
[時 期] 4月~7月
※ 体長は約5㎜~7㎜前後のオトシブミ科チョッキリゾウムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は多い。
オトシブミの仲間の♀は種類によって様々な葉に一個づつ産卵し、その葉で揺籃を作ります。
またその揺籃を切り落として地面に落とすもの(落とし文)や、そのまま切り落とさずに枝に残しておく種類もあります。

上翅は光沢のある緑色~赤色で、♂の胸部に1対の鋭い突起が見られる。
地域によって色彩の変異が見られ、東日本では緑色、関東の一部では濃青色。
また西日本では赤色紋を持つベニホシ型と言うのも見られる。
♂の触覚の第3節は横幅よりやや長く、♀ではより長いのが特徴。
近似種のサメハダハマキチョッキリに似ている為同定には注意が必要。





2021年 北海道
ドロハマキチョッキリの揺籃が見つかり、付近を観察すると同じ木の葉でまさに葉を齧る♀の
ドロハマキチョッキリが見つかりました。





2012年 北海道
葉を齧る♀のドロハマキチョッキリと、♂のドロハマキチョッキリ(胸部に1対の鋭い突起が見られる)



2011年 北海道
木柵についていた♀のドロハマキチョッキリ





2011年 北海道
山地のエゾイラクサ群生地では複数のドロハマキチョッキリが見られた



2021年 北海道
ドロハマキチョッキリが齧った葉の跡



2021年 北海道
低山地のサルナシの葉の上にいたドロハマキチョッキリ





2021年 北海道 ドロハマキチョッキリ







2012年 北海道
山地のイタドリの葉を巻いたり、葉の上で休んでいるドロハマキチョッキリ


[山地のオニシモツケで見られたドロハマキチョッキリ]

 
 


[ドロハマキチョッキリとサメハダハマキチョッキリ]

 
左:サメハダハマキチョッキリ・・・上翅の金属光沢は強く凹凸がくっくりしている、脚は赤っぽい、全体的に白い毛が生え毛深い
右:ドロハマキチョッキリ・・・上翅の金属光沢は強いが凹凸がサメハダハマキチョッキリより細かい、脚は上翅の色と同じ


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