リッスン・トゥ・ハー

春子の日記はこちら

邦人が事件に巻き込まれたとの情報はない

2011-01-26 | リッスン・トゥ・ハー
「情報がないだけで、わからんもんやから」

「そうですよね、なにが本当かなんて誰にもわかんないんだから」

「まきこまれたとして考えといた方がええな」

「そうかもしれません」

「じゃ、このトマトを投げてください」

「なんでですか?」

「トマト祭だから」

「トマト祭じゃないです、平凡な日々です」

「トマトがこんなにあるのに?」

「そんなにありません、ちょっともらっただけです」

「投げなきゃどうやって処理するの?」

「投げて処理することはあまりありません」

「私は食べませんよ」

「つる子さん、そんなトマト嫌いなんですか?」

「トマト食べるぐらいならセンター試験を棄権できるね」

「あ、無意識的にトマト使ってたかも」

「大丈夫、さりげなくよけて捨ててるから」

「言ってくださいよ」

「私、大人よ」

「だからなんですか」

「さりげなく、波風立たず」

「別にあたしに言ってくれても立ちませんよ」

「わかりません、烈火の如く怒りだして、無理矢理食べさせられるかもしれない」

「あたしをなんやと思ってるんですか」

「天狗」

「天狗ではないです」

「じゃあ、河童」

「河童でもないです」

「鬼?」

「違います」

「エリマキトカゲ」

「なんで急に実際にいる生き物出てきたんですか」

「春子ちゃん襟巻きよくするから」

「エリマキトカゲは襟巻きしません、襟巻き最初からついてるんです」

「そうなんや?」

「そうです」

「じゃ、ダンゴムシ」

「虫ちゃう!」

殺人の罪について

2011-01-26 | リッスン・トゥ・ハー
冬は林檎の季節です。今となっては一年中林檎を食べることができるんですけど、特に冬が林檎はおいしくなりますね。あたしはびっくりしました。風呂上がりに、ほてった身体にしんと冷えた林檎です。しゃくりしゃくり、ちいさく噛みます。ああ林檎の甘い香りが鼻にやってきて、林檎の酸味はきゅっとのどの奥へ駆け込んでいきますね。しゃくりしゃくり、ちいさく噛みます。あんまり噛みすぎないで飲み込みます。勢いが必要ですもの。林檎を食べるには勢いが必要なんですよ。

ひとりで食べきれませんよね。林檎。つる子さんは林檎なんてきらいや、なんて言ってるから残りを食べてくれないし。ひとつは多すぎます。いくらおいしくてもひとつ食べてしまうとあとが大変なんです。だからそれは残しておかなくてはなりません。だけど、林檎はすぐに色が変わってしまいます。色が変わってしまっても、それほど大きく味が変わることはありませんが、見た目がいけません。黄色っぽくなった林檎なんてあたしは噛みたくない。だから残った林檎はジャムにします。電子レンジで簡単にできますよ。

レモン汁、さとう、林檎だけでいい、てきとうに温めてみてください。それをあたしはヨーグルトにいれてたべるとか、トーストにのっけて食べるとか、ちょっと酸っぱくておいしいですよ。

ハイファイ新書/相対性理論

2011-01-25 | 若者的図鑑
てめえ、勝手にロックにカテゴライズすんじゃねえよ。

と頭を殴り跳ばされてしまいましたね。見事にポップじゃない。いやあ、たまらん。
総合音楽的なバンドとしてその姿を示された気がします。
気分次第、なんにでもなれるってことよ。そう高らかに、しかしおしとやかにやくしまるさんは叫んでいます。
たぶん、詞をそれっぽくして上質なアイドルポップソングとして永遠の地位を得るでしょう。
あえてそうせん反骨精神は立派です。カッコいいです。

地獄先生でのてててててててギターフレーズがすごく印象。このててててててて、多すぎるんですよね、締まりが悪い。もう少しまとめようと思えばまとめられるはずです。しかしまとめない、うまいよ。さうんどぷろじゅーすよ。

裏返りそうで決して裏返らないボーカルも見事。心をとらえて話しませんね。

で、同じく地獄先生の詩、見事な部分とものすごい足りない部分、えらいぞんざいに扱ってきたものだ、と思えるほどの足りない部分。フルネームで呼ばないで、は完璧。その次、下の名前で読んで、余っている、ものすごいあまっとるし、もっと良い言い回しあったやろうに。と感じたのですけれど、それはこうだったから、良かったのかもしれないとも思う。やることなすこと正解、と言いたくなってきます。
先生の連呼の間に挟まれる「てば」とか「ああ」「ねえ」など、ささいなことですが、ほんの少し加えるだけでこれまで表情が豊かになるなんて。まったく。

もういいですよ、そのままでいいですよ。完璧ですよ。

しかし思いのほかグッドミュージックやなあ。パフュームぐらいひねりがなくてグッドミュージック。
パフュームはほんまに近い気がしますね。相違点はと言えば、歌詞の変態性。
それがたまらんという人も多いのでしょうが、機械的に歌うボーカルが同じような印象を与えるのでしょうか。

カラオケなどで安易に歌ってはえらい目にあいますよ。きっと、きっとね。変な目で見られる可能性があります。

くりかえしますがどきつい中毒性があります。

締め切りは2月2日

2011-01-25 | リッスン・トゥ・ハー
「間に合わない間に合わないよ」

「どうしたん?」

「締め切りが2月2日って」

「何の締め切り?」

「エグザエルオーディション第1次審査」

「春子ちゃんエグザエルはなれんよ」

「まだわかりませんよ、あたしだって踊れますし」

「踊れるってエグザエルの人はすごいで」

「あたしもすごいです」

「じゃあちょっと踊ってみて」

「いいですよ、こうして、こう、こうして、こう、こうして、こう」

「ちょっと、そのかけ声やめてくれる?エグザエル感が皆無になるから」

「わかりました、いきますよ、はい」

「うん、なんぼ好意的に解釈しても、エグザエルじゃないな」

「つる子さんエグザエル知ってます?」

「そっくりそのままお言葉を返しますわ」

「エグザエル、頭の良い猿ですよ」

「わかった、そう思っとるんなら、猿のオーディションに人間でれんやろ?」

「人間の可能性は無限大です」

「そこまで言うなら応援します」

「エグザエルは踊れるだけではいけません」

「そうそう」

「ロッテのエースで4番である必要があります」

「ないやろ」

「エグザエルには各界のスターが来るんです」

「ロッテのエースで4番は結構忙しいからエグザエルできんやろ」

「名前だけのパターンですね」

「はあ」

「じゃ、間に合わないんで、練習させてもらいます」

「どうぞ」

「こうして、こう、こうして、こう、こうして、こう」

「見事な盆踊り、まるで月夜の風のようやわ」

その奥から、無数の鶏の鳴き声

2011-01-25 | リッスン・トゥ・ハー
奥から鳴き声が聞こえたって言うとった。そこに鶏はおらんのに。空耳というやつやろか。幻聴やろか。精神的にまいっとるおっちゃんが、たしかに聞いたって奥へ駆けていった。確認するつもりで、駆けたんやけど、そこは入ったらあかん場所で、警察か、県の人か知らんけど、規制する側の人が何人か追いかけていっておっちゃんを止めた。おっさんは振り払ってなお奥へ進もうとする。どうしようもないんです、て止める方は言うとる。おっちゃんは叫んではる、それでもええ、確認さしてくれ、俺に確認だけさしてくれ。もういませんよ、と一番偉い人が言うた。もう、全部処理したんです。処理やて、おっちゃんは言う。

食なんて言葉つこうてほしないわ。せめて殺したいうてくれ。俺は鶏とともに生きてきたんや。処理なんかしてほしない。わたしら殺しました、いうてくれ。そうやないとおさまらん。俺は全然おさまりがつかん。殺したいうてくれたら、それで俺はお前らを殴る。どうなってもええ、とにかく殴らしてくれ。俺の鶏を殺した責任を感じてくれ。西岡さん、耐えてください。ここはぐっと耐えてください。私らとしてもどうしようもなかったんです。拡大すればたいへんなことになります。なんとしてもここで止めなければならないんです、わかってください。お願いします。

おっちゃんは持っとった餌をばらまいたよ。強い風に吹かれて空に舞い上がる餌はすぐになくなった。私が泣いていたのはおっちゃんのまいた餌が目に入ったからやないから。だっておっちゃんはブラウン管の向こうにおるから。

未来がつぶされる

2011-01-24 | リッスン・トゥ・ハー
「じゃあこれお願い」

「はいはいわかりました、どんなつぶし方でもいいんですね?」

「ええよ」

「じゃあてきとーにつぶしときますね」

「お願い」

「春子ちゃん」

「なんですか?」

「それ、ちゃうわ」

「え、違いますか?」

「雌鳥つぶしたらあかんやろ」

「とり鍋にするんじゃないんですか?」

「それは食用やないから」

「違うんですか?」

「それはペットとして飼ってるやつ」

「すいません、あたしいつか食べるんだって勘違いしてた」

「今日びつぶせるのもすごいけど」

「じゃあつぶさなくていいんですね?」

「いいです」

「で、なにをつぶすんですか?」

「未来」

「テーマ!」

「人類は滅亡へのカウントダウンへ」

「片手間でできませんって」

「じゃあ希望」

「それも無理」

「つぶせないかあ」

「つぶしてはいけません」

「わかった、あきらめる」

「えらいゾ」

「ほな、雌鳥つぶして」

「つぶしていいんだ」

「え、私人間様よ?」

「いやな言い方」

「希望通りとり鍋にしましょう」

「やったネ!」

妻に投稿を告白していた

2011-01-24 | リッスン・トゥ・ハー
告白していたからいいってものではありませんよ。投稿するその行為そのものがいけないのです。あられもない姿を投稿された妻の立場になってください。あたしだったら、あたしがその妻の立場だったら、もう大根を掲げて踊る農業大学生よりも穴があったら入りたいって思うでしょう。いけませんよ。あなたはそれで、気が済むかもしれません。それで性的嗜好を満たせるかもしれません。だけど、お互い尊重しあうのが夫婦でしょう。ぜひとも、一度検討下さいませ。

仮に、妻がのりのりだったなら。話は違います。あたしはいやですけれど、妻がむしろもっともっとというタイプだったなら、それはその欲望に任せたらいいと思う。ふたりの需要と供給がぴったりと交差する点、そこが臨界点ですよ。その臨界点を見つけることができる、奇跡に近いじゃないですか。もう奇跡以上の奇跡です。きっとお空の上でキリストも真っ青ですよ。楽しんでください。もっと自分を出して下さい。人々はそれを見て楽しむでしょう。そこでも需要と供給が生まれることでしょう。

マスオさん、意外にも責め込むタイプなんですね。

7羽のうち6羽から

2011-01-23 | リッスン・トゥ・ハー
「鶏ではあり得ない知能を確認したって」

「あり得ないと言いますと?」

「その鶏は会釈をするの」

「会釈?」

「通りかかったビジネスマンが鶏に会釈したのね、そしたらしっかりと会釈を返した」

「そのビジネスマンはなんで鶏に会釈したんですが」

「鶏にもビジネスチャンスはあるからね」

「ないですよ鶏には」

「わからんよ」

「会釈を返したってただの偶然じゃないですか」

「いや、ビジネスマンは200人ほど通りかかったけれど、ほぼ会釈を返したって」

「ビジネス街でなにやっとるんですか」

「まず会釈で知能を確認したかったからね」

「怪しすぎますよビジネス街に鶏がいたら」

「まあ結果として、鶏は会釈を確実に返した」

「そうですか、では会釈は理解しているということですね」

「そう、さらに驚くべきことに」

「はい」

「商談を始めたビジネスマンが200人中20人」

「鶏に対して?鶏に対して?」

「羽毛布団の販売だったかな」

「その詐欺集団田舎から出直した方がいいですね」

「応えて一式30万の羽毛布団を買ってしまった鶏2匹」

「それは知能どうこうじゃないですよ、阿呆ですやん」

「知能は高いわね」

「金は持ってたんですか鶏が」

「働いてるから持っとるよ」

「働いてるってなにをしてるんですか?」

「経理関係とは言うとったかな」

「しゃべれんの?」

「おもちゃ販売会社の経理関係」

「実験せんでもその時点で知能高いやん」

「パンストははいてたしね」

「鶏用?鶏用があるんですか?」

「髪が揺れたらリンスの香りがふわっと漂ってた」

「それOLですやん!」

内田(シャルケ)に代わって右

2011-01-23 | リッスン・トゥ・ハー
右手はフォークを投げる用にとってある。大切にとってあんのよ、私は中継ぎでぴしゃりと2回分6人のバッターを血祭りに上げなければならない。なぜならそれが仕事やから。仕事やから。私は生活の糧を得るために仕事をしっかりとする。そら中継ぎも楽な仕事やない。むしろつらいことも多い。ランナー背負って登板てこともしばしばあるんやから、つらいで。責任重大やん。ほんで点入れられたらあたしの責任なるやん。そら先発の内田は、いやつる子さん、俺のせいですから気にせんといてくださいと言ってくれるけれど。気を遣ってるの見え見えやし。監督は確実に鳩尾ついてくるし。制裁のつもりか、私はうぐってうずくまる。

私がフォークを投げればだいたい三振の山を積み上げることができる。私はフォークの神様なの。フォークを見せ球にしといたら、ストレートも効果的になる。投球術は桑田先輩に習った。全部桑田先輩が教えてくれた。フォークの握り方も、牽制の仕方も、おしめの替え方も、ハードディスク録画の仕方も、ツイッターのはじめかたも。桑田先輩はなんでもできる、私は尊敬している。

嵐か火山噴火に遭って湖沼に落下、溺死

2011-01-22 | リッスン・トゥ・ハー
「原因がはっきりしないんですね」

「そうなんよ」

「溺死したことはたしかだと?」

「それはたしか」

「まあ原因は置いときましょう」

「原因無視したらあかんわ」

「そうですか?」

「何事も原因からやろ」

「じゃ考えましょう」

「嵐か火山噴火が有力ね」

「嵐は今乗りに乗っているから、トラブルは強大な組織がもみ消すんじゃ」

「春子ちゃん、その嵐やないから」

「12人組の?」

「ごめんけど、その嵐は私知らんわ」

「ダンスユニットの嵐でない?」

「天災の方の嵐ね」

「天災の方ですか、じゃあ原因とは違いますね」

「言い切れるか?」

「言い切れます」

「きっぷがいい」

「あとは火山噴火ですか」

「そっちやろうか」

「火山噴火は、つくつくぼーしつくつくぼーし、というギャグを持っていますよね」

「のりおさんちゃうから」

「火山噴火は根に持つタイプですよ」

「火山噴火は芸人さんちゃうから、こっちも天災」

「天災の方ですか、じゃあ原因とは違いますね」

「今日はやけに言い切るねえ」

「言い切ります」

「きっぷがいい」

「あとは保護者とのトラブルかあ」

「そんなん言うてへんけど」

「モンスターペアレントがはやってるじゃないですか」

「モンスターペアレントは翼竜を溺死させるか?」

「させますね、モンスターですよ」

「そうかモンスターか、うん、させるね」

「モンスターペアレントですね」

「モンスターペアレントやね」

の座を明け渡す

2011-01-22 | リッスン・トゥ・ハー
の座は夜空の南の方にいつもある星座です。あたしはの座を見つけることにかけては近畿圏ないでは負ける気がしない。どこにいても、どんなときにもの座であれば見つけて指差すことができる。の座を見つけたかったら、夜空を見るんじゃなくて、ヴィレッジバンガードあたりであたしを探した方がはやいと思う。

の座は全部で13の星からなる星座です。13もあるほうだから比較的多い方かな、詳しくないから偉そうなことは言えないけれど、13の星がのの形に点々とあるわけです。どうしての座なのか、子ども電話相談室に聞いてみたことがありますが、君、ホントに小学6年生?と何度も聞かれたあげく、いや絶対違うでしょう、どうおじさんに下着でも見せてくれない?とか言われたのでこっちから切ってやった。そのときあたしは高校生だったから、たしかに6年生ではないけれど、高校生の不思議を教えてくれてもいいのに。だからの座の由来は知らない。なると座じゃなくてよかったと思う。なると座じゃぱっとしない。の、の独特の曲線がいい。の座を見つめていると目を回してしまう。

帰りが少し遅くなったから、の座がもう見える。の座はあたしのつむじを見つめているのかな。同じ渦を巻くものどうし、仲良くなればいいのにと思う。

ダライ・ラマ側の対話

2011-01-21 | リッスン・トゥ・ハー
「こちらとしては話し合う余地は残しています」

「しかしあちらが受け入れん、ときた」

「まったく困ったことですね」

「もう少し歩み寄る姿勢を見せたらいいのに」

「せめて話し合いぐらいね」

「だいたいこんにゃくゼリーをなんやと思っとるんか」

「ただのお菓子だと思ってるんでしょう」

「あれはお菓子じゃないよ、バランス栄養食よ」

「知っています、乾パン以上に乾パンらしい唯一の食料品」

「結局あんまり知らないんだよあちらさんは」

「そうでしょうね、あの態度ときたら」

「もう本来のこんにゃくゼリー在庫が切れてきとる」

「急がねばなりませんね」

「そうよ、あんな小さいこんにゃくゼリーを私に食べろって言うの?」

「そういうことでしょうね」

「はあ、笑止千万、あんなものマーブルチョコぐらいの価値しかないわ」

「マーブルチョコ?」

「なに?マーブルチョコじゃまだ足りない?」

「マーブルチョコなめない方がいいですよつる子さん」

「なに?春子ちゃん、まさか」

「マーブルチョコのお春をご存知?」

「あのマーグルチョコで逃げる引ったくり犯に致命傷を与えたと言うお春?」

「そうマーブルチョコのお春とはあたしのことでい」

「ああ、すいませんすいません、お春さん」

「さあ訂正してもらいましょうか」

「じゃあ、マーブルチョコ以外で、なにぐらいの価値がいいかな?」

「そうですねえ、かんぴょうなんてどうですか」

「かんぴょう?」

「なんですか、かんぴょうじゃまだたりませんか?」

「かんぴょうなめとったらしばき回すどこらボケ!」

「口、悪!」

「わしがかんぴょうのおつるじゃい!」

「マーブルチョコのお春と」

「かんぴょうのおつるも」

「こんにゃくゼリーの縮小化に」

「反対します」

伊藤は大学生

2011-01-21 | リッスン・トゥ・ハー
阿呆か。阿呆や。阿呆以外のなにモンでもないわって私は蹴り跳ばしてやったら、伊藤は側溝に落ちてうぎゃって鳴いとってや。ていう妄想をしていたわけ。伊藤のあの何とも言えない顔、肯定か否定かどっちかだけでも言うとけよおい、ていう顔。それが無性に腹立つなり。腹が立つので、胸はすわるしかないわけ。胸がすわるためのハンモックを用意、木陰に用意しておけば、自然に眠ってくれる。眠ってくれるので、胸がらんらんするのはすぐにおさまる。寝付きの良さは幼児のよう。

阿呆か。阿呆や。完全に阿呆やわ。大学生よ、もっと自分を出せよ、出していけよ、それが近道だ。いいか、私はそうやってきたわけだ。その結果がこのざまだ、って馬鹿やろう。じゃあいいや、このざまでいいや、それは受け入れる。それを受け入れた上で憤怒。大学生よ、よかろう、こっちへおいでませ。めくるめく快楽の世界を主に教えてしんぜよう。まず、服はきたままで、このぬるっとした液体を全身にまといなさい。これは快楽のための手っ取り早い道具や。怖がらんでええ。若手のお笑いの人ならよくまとってTVプログラムに出演されている。広く知られとるから安心しなさい。ええ、そう、身にまとって、つるんとするやろ?

阿呆。さあ、つるんとすべって、駆け込み乗車をしてみて。ええ、下は意外とあいてるから通れると思う。閉まるか閉まらないかというギリギリのラインで滑り込んで。どう、めくるめく快楽は得られた?