リッスン・トゥ・ハー

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花束を流す

2007-09-07 | リッスン・トゥ・ハー
彼女はうふふと笑った。何にも言わずにただうふふと笑って花束を川に流した。川は浅く、花束は時々引っかかりそうになりながらちゃんと流れていった。僕には分からないことが色々あって、でも彼女は何も言ってくれなくて、もやもやを背負って、彼女はそれを包み込んでしまって、うふふと笑っていた。なんだか楽しそうだった。僕らは花束が見えなくなるまで、ずっと見送っていた。手を繋いでもいいような気がした。


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