もちもちたまご肌は綾瀬はるか

「もちもちよ」

「触っていいですか？」

「いや」

「じゃあ、もんでいいですか」

「ダメに決まってるじゃない」

「じゃあもんでなおかつさすっていいですか」

「馬鹿なの？」

「じゃあもまないんで、ひねっていいですか」

「だから触るのがもうダメなの」

「なんでですか」

「女優だから」

「じゃ女優じゃなければいいんですか？」

「それもよくはない」

「じゃどうすればいいんですかいったい！」

「なんで怒られるの？なんであたし怒られてんの？」

「はやく回答をください」

「どうしても無理です」

「そのワケを聞かせてください」

「見ず知らずの人に触らせたくない」

「見ず知らずじゃない」

「見ず知らずです」

「ぼくはかなり知っている」

「なにを？」

「あなたのことを」

「なんで」

「普段からついて回っているから」

「どういうこと？」

「しっかり調査しているのです」

「それストーカーじゃない！」

「そうとも言いますが、そうではないとも言えます」

「いや！警察呼ぶ！」

「待ちなさい、ちょっと待ちなさい！」

「なによ」

「ぼくはストーカーじゃない」

「じゃなんなの？」

「ストーカー・ネオだ！」

「ネオって何よ」

「新世代のストーカーさ」

「ストーカーやないかい」

「性質は全然違う」

「どう違うのよ」

「ストーカー・ネオはゴミを漁った後ちきんと仕分けする」

「旧世代とやってることは全く同じで環境に優しくなってる！」

「ストーカー・ネオは納豆菌を応援します」

「脈絡！もうちょっと脈絡考えて！」

「ストーカー・ネオに塩をふると溶けます」

「塩や、くらえ！」

「きゃー！」