リッスン・トゥ・ハー

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雨に降られて彼らは風邪をひきました4

2006-09-09 | 東京半熟日記
(27)

ぶらぶら、地上200メートルでぶらぶらしてますと、急に外国人率が高くなってきたかと思うと、ぶらぶらアラブ系の、石油王らしき恰好をした人々が、あの、なんていいますっけ、あたまにまいたあるやつ、白い布を巻きつけて、集団で、闊歩させてますその貫禄たるや。東京タワーなんてスタンダードな場所、石油王たちも興味なんねやね。望遠鏡覗いて歓声あげてる。展望台に公衆電話があって、そこからどこかに電話をかけている。アラブ語を操る石油王、意外とミーハーなんや。石油王の生態を垣間見たところで、さて、ショップで土産でも買って降りますか。下界に下りてやるとしますか。ショップはせまっ。人ばっかやん。なんというか、商売上手に何が何でも東京タワーと結び付けてるグッズの数々、タワーのプラモゼルやらピンバッチやら二三点かっときまして、降りようとすると、ミッキーマウスの髪留めの落し物、あらら、お前は記録的に高い場所で落とされたミッキーかい?そうなのかい?それともミニーなのかい?詳しくは知らないよ、あたしゃ詳しくは知らないよ。だからどうしてやろうかねぇ、このいけないこをどうしてやろうかねえ。拾ってまた落としてやろうかねえ。ええ?どうなんだい、この子は、いやだねえ、悦んでるよ。エレベーターのお姉さんに届けときました。さておりよっと。


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