リッスン・トゥ・ハー

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我々は甘んじて

2011-02-06 | リッスン・トゥ・ハー
「ラーメンを食べてはいけない」

「なんでなん?」

「ラーメンなどこの世の食べ物ではありません」

「は?」

「宇宙からきた食べ物です」

「いやいや、ラーメンやで?」

「まるで閃光です」

「閃光?」

「汁と麺がであった時の一瞬の輝きです」

「おいしいってこと?」

「つる子さんはなにラーメン派ですか?」

「別に派はないけど、好きなのは塩ね」

「そんな軟弱な」

「なんで塩が軟弱なんよ」

「ラーメンならば豚骨でしょうよ」

「好きなのね?ラーメンが」

「食べてはいけない」

「いいよ食べたら、遠慮せずに食べなって」

「あたしは操を守ります」

「ラーメンやで?」

「つる子さんはなにをトッピングしますか?」

「情緒不安定か」

「あたしは揚げにんにくをこれでもかって言うぐらいに投入します」

「トッピングに揚げにんにくあるとこあんまり知らんけど」

「かりっかりのやつですね」

「おいしそうやね」

「そらおいしいですよ」

「私はそうねえ、バターと明太子かな」

「なにその魅力的な組み合わせ」

「塩ラーメンにあうんよ」

「塩ラーメンをラーメンに加えることを許可します」

「いやもともとラーメンやから」

「おめでとうございます」

「私、塩ラーメン大使やないから」

「豚骨ラーメン大使からじきじきに祝福のくちづけをあげましょう」

「豚骨ラーメン大使やったんや!」

「ちゅ」

「ちゅ」


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