リッスン・トゥ・ハー

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殺気立つ首都

2010-01-31 | リッスン・トゥ・ハー
気を抜いたら終わりだ。と笑いながら話していた先生は今、内蔵がえぐり取られてすーはー言ってる。終わりだ。首都に来て、いいことなんてなにもなかった。首都に行けば何かもらえるさ、が合い言葉、ぼくは他人を蹴り落として、蹴り倒して、首都に来た。どれだけ犠牲者が出たと思っているんだ。それなのになんだ、ここは。奇声を上げて向かってくるアイツ、それに火炎瓶を投げつけるアイツ、どいつもこいつも狂ってやがる。ここにいたら、正気でいられないとても正気でなんかいられるか。ぼくは先生の亡がらを捨てて走り出す。どこへむかって行けばいいのかわからない。どこへいったところで同じだ。終わりだ。光?赤い光、この首都にも光が、ぼくはそちらへ引かれる。いらっしゃいませ、スマイルはもちろん0円です、ようこそ。天国?


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