リッスン・トゥ・ハー

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「考える照明」開発中

2007-04-05 | リッスン・トゥ・ハー
生きている、という表現が最もしっくりくる。その照明は、確かにスイッチは入れて点すのだけれど、なんというか、その私がスイッチを押さえるほんの数秒前に、その、点る準備を始め、いざスイッチを押されるやいなや、絶妙のタイミングで点る。そういうことをいちいち考えている、気がする。いや、実際考えているんだ。そうでなければあんなに、気分良く、待ってましたとばかりに点るわけがないんだ。ねえそうだろう?聞いてみると、照明はチッカと点滅した。ふいに背筋が寒くなる。


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2 コメント

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Unknown (三四郎)
2007-04-07 21:42:24
「仏像というものはもともとそのままの形で木や石に埋め込まれている。仏師は余計なまわりの木や石を削り落として、仏像が出てくるのを手伝っているだけだ」

そんな主旨の文章を何かで読んだ気がします。まったく内容の関連はないのですが、「考える照明」を読んで頭に浮かんだのが、なぜかこの言葉でした。

人間は、自分の意志で生き、行動しているように見えて、実は予定調和の世界を生かされているだけなのかもしれません。トワイライトゾーンの世界ですね。
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Unknown (なゆら)
2007-04-09 23:12:25
その発想は素敵ですね。
作るんじゃない感じるんだ、みたいな。
神が創っていたものを人間はただ見つけただけなんだ、とでもいう。

そう感じるものこそ、本当の芸術なのでしょうね。

そういうものを、一生にひとつぐらいは残したいものです。
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