リッスン・トゥ・ハー

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昭和53年/上半期/直木賞

2007-11-29 | 二行目選考委員会
(津本陽作/深重の海/一行目は)

―孫才次は二番鶏が鳴いたあと母のぶんに揺りおこされ、灯芯のゆらめく明かりのなかで朝食のうけじゃと、前日の夕食の残りものであるうでた克鯨の腸を手早く喉へ流しこんだ。―


すぐに吐き出してまた咀嚼し流し込んで吐き出して咀嚼し、長持ちさせた。貧乏だった。


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