リッスン・トゥ・ハー

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これは、君の本じゃないから

2010-10-23 | リッスン・トゥ・ハー
「じゃ誰の本かと思うだろう?」

「思いますね」

「神様さ」

「うわあ」

「なんだねその低く小さい、うわあ、は!」

「いやなんか、ばくっ、としてるなって」

「失礼な神様の存在を信じない雑魚キャラが」

「雑魚キャラってなんですか、雑魚キャラって!」

「一番はじめにケンシロウにやられるキャラさ」

「いやや、自分の弱さを認められないキャラいややー!」

「すべては神様のものぼくらはそれを与えられているだけさ」

「わかりました」

「じゃあ、お金をくれないか?」

「なんでそうなるんですか」

「お金は必要だからだよ」

「なんでぼくが出すんですか」

「ぼくはもってないからねえ」

「なんで持ってないのに豪華クルーズなんかに参加したんですか」

「マダムの気持ちになりたかった」

「どこ見てんですか!そんな遠い目をして!」

「さあ、払ってくれたまえ」

「ぼく持ってないっすよお金」

「は?」

「だから、持ってきてないっす、あ、350円ぐらいはあったかな」

「なんでそんなんで豪華クルーズにこれるんだよ!」

「誘われたんだからおごってくれると思うじゃないですか」

「おごってやるものか、どうしてぼくが君なんかにおごるんだ」

「じゃあ同じ言葉を返しますよ」

「ちょっと待て、我々はふたりともお金を持っていないということじゃないか」

「そういうことですね」

「支払いはせまってるのに」

「そうですね」

「怒られる」

「は?」

「怒られる!」

「そうですね」

「い・や・だ!」

「仕方ないじゃないですか」

「逃げよう」

「無理ですよ、船なんですから」

「泳ごう」

「陸まで結構遠いですよ」

「根性」

「なさそうですけど」

「い・や・だ!」

「はいはい」

危ないくらいが女心をそそる

2010-10-23 | リッスン・トゥ・ハー
「もうどうにでもして、って思っちゃう」

「危うさの美学ですね」

「助けてあげたくなっちゃう」

「母性本能というやつですか」

「かまっちゃう」

「見返りを求めない愛ですね」

「がんばっちゃう」

「しっかり稼いでください」

「新聞はいたっちゃう」

「どういうことっすか」

「ほてっちゃう」

「惚れてるんですね」

「しめっちゃう」

「つゆですか」

「チャウチャウ」

「犬?」

「ちゃうちゃう、チャウチャウちゃう」

「京都弁」

「チーモンチョーちゃう」

「若手!」

「ちゃうちゃう、チャウチャウちゃうんちゃう?」

「ちゃうちゃうではないです」

「自分マザコンちゃう」

「違いますよファザコンです」

「あせっちゃう」

「ゆっくり、ゆっくり飲み込んでください」