リッスン・トゥ・ハー

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ロックフェスティバル再来

2008-01-09 | リッスン・トゥ・ハー
部室の鍵は職員室に置いてある。

職員室は、近寄りたくもないし入って中にいる様々な教師を観察したくもないし、ぼやっとしかイメージできない。だから正確に鍵の置いてある場所を説明することは難しいのだけれど、ニーチェというあだ名の教師の後ろに小さな棚があり、その棚の中に学校中のあらゆる場所の鍵が置いてあり、僕らの中でそれを手に入れることができたらどんなにうれしいだろうと思う理科準備室の鍵もあり、それは何がうれしいのか分からないけれど、入れない場所に入るというのがたまらなくうれしいのだ。僕らは今そういう時期であるわけだ。そこで、何をするのかなんて考えてはいけない。
ニーチェというあだ名の意味を考えては、もっと、いけない。

しかし、その鍵を守るように常に座っているニーチェは、鍵に目を光らせていて誰がどの鍵を持っていったかしっかりと把握している。
一度など、自分の管理外のところで鍵をもっていったと知ると、突如として怒り出し、普段使わない視聴覚室を更衣室替わりに使うと女子が持っていったものだったが、着替えている女子にかまわず予備の鍵で入り込み、怒鳴り散らしたのだ。肌をあらわにしている女子は、それでも思春期真っ只中で学校中に響き渡る悲鳴を上げたし、長く尾を引く問題になったけれど、ニーチェは一向に気にすることなく、そのままであり続けている。

ある意味尊敬すべき存在だニーチェ。

ニーチェの目をかいくぐって鍵を持ち出すのは不可能であり、というより、やらないのが無難であり、やってしまったあとに起こることを想像すれば、しないにこしたことなく。だからみな、どんなはみ出した生徒であろうと、それを恐れて、ニーチェの目の前で借りるようにしている。

しかし、である僕はニーチェに気づかれずに部室の鍵を持ち出す必要があった。

こんな夢を見た080109

2008-01-09 | 若者的白夢
こんな夢を見た。ひどい雨だ。家をでる、なぜなら仕事をしなければならない。義務。ひどい雨だ。おばあちゃんが傘を渡してくれる。それでも濡れてしまいそうだから、ビニールの袋で腕を覆いな、とアドバイスをくれる。一応覆ってみたが、全く意味がなく、濡れてしまう。ひどい雨だ。家に軽トラックが来る。軽トラックの荷台には折りたたまれた服。リサイクルショップ出張サービスらしく、いらん服ありませんかと騒いでいる。当然ながら服はすぐに濡れるだろう。しかしひどい雨だ。目覚め。