(ほんのちょっち山口編7)
「あいよ、ねこまんまセット一丁!」
とおばちゃんは別のおばちゃんに言って、ご飯をよそう。
ずれ落ちそうな眼鏡を右手でなおして、ご飯をよそう。
しゃもじはするりと落ちてしまうけれど、
気にする必要もなくおばちゃんはそれを拾い、ふっーと息を吹きかけて埃を落とす。
再びご飯をよそう。完璧だ。
島にひとつしかない食堂「野良の台所」で昼食をとって、島よさらば。
ねこまんまセットとやらは、魚の天麩羅と冷奴、みそ汁、ご飯、ホウレンソウのおひたし、という内容で、ご飯はなんとなくおばちゃんの味がした。
自信たっぷりにうなづいているおばちゃんの味がした。
「あいよ、ねこまんまセット一丁!」
とおばちゃんは別のおばちゃんに言って、ご飯をよそう。
ずれ落ちそうな眼鏡を右手でなおして、ご飯をよそう。
しゃもじはするりと落ちてしまうけれど、
気にする必要もなくおばちゃんはそれを拾い、ふっーと息を吹きかけて埃を落とす。
再びご飯をよそう。完璧だ。
島にひとつしかない食堂「野良の台所」で昼食をとって、島よさらば。
ねこまんまセットとやらは、魚の天麩羅と冷奴、みそ汁、ご飯、ホウレンソウのおひたし、という内容で、ご飯はなんとなくおばちゃんの味がした。
自信たっぷりにうなづいているおばちゃんの味がした。