2006年07月01日土曜日 河北新報
昼は趣味カフェ、夜は歌声喫茶…団塊世代のサロンに 青森
◆夜は趣向を変えて◆「うた恋喫茶デルヴォ」のプレオープンイベント。懐かしい歌を歌い、うたごえ喫茶の雰囲気を楽しんだ=6月30日、青森市内
NPO法人申請中の「NPO生涯楽習ネットあおもり」(青森市、藤井洋一郎理事長)が青森市の中心商店街で「歌声喫茶」の運営に乗り出す。午後の時間帯は、編み物など「趣味カフェ」にも姿を変える多目的な空間にし、団塊世代らが交流できるサロンにしたい考えだ。
市内でカルチャー教室の運営にかかわってきた藤井理事長が、定年後に社会とのつながりが希薄になる男性が集える交流の場として思いついたのが歌声喫茶。藤井理事長の構想に賛同した人が集まり、同市新町の老舗喫茶店を居抜きで借り、「うた恋喫茶デルヴォ」の名前でオープンした。
店は午前8時から午後2時までが通常の喫茶スタイル。2時からは編み物や手芸の指導が楽しく受けられる趣味カフェの時間帯になる。そして6時以降が、ギター演奏や歌に覚えのある人たちが集って歌う歌声喫茶に変わる。
歌のジャンルに制約はなく、ロシア民謡やフォークソング、オールディーズとその時居合わせた人たちに合わせて楽しむ。
「スローフード」も活動の柱で、地元食材を使ったランチを提供。中心部のマンション暮らしの高齢者のために、弁当などの出前にも応じる。
藤井理事長は「運営方法はまだまだ試行錯誤だが、中心部に中高年が気軽に集える空間をつくり、商店街のにぎわいにもつなげていきたい」と話している。
午後6時以降のオープンは6日から。日曜定休。現在、活動を支える会員(入会金1000円)を募集している。連絡先はデルヴォ017(722)6622、または生涯楽習ネットあおもり事務局017(776)9008へ。
2006年07月01日土曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2006/07/20060702t25005.htm