もう10日ほど前になりますが、今年初めてアジサイを見に京都西山にある善峯寺に行ってきました。
「あじさい紀行」なんて大層なタイトルを付けましたが、自宅から高速を使えばものの30分ちょっとで到着です。
(途中、すれ違いができない狭い道が多くて往生しましたが・・・)
ここはいつもそれほど人が多くないのですが、アジサイの時期は思ったより人出が多く、駐車場もほぼ満車でした。
立派な山門。ここで拝観料を納めて入山します。
こちらが観音堂。桂昌院が寄進したお堂です。西国札所のご朱印をいただけます。
ここからは順路にしたがって、山の中にある広い境内を巡ります。
境内から、京都市街が一望できます。アジサイがいい雰囲気。
国の天然記念物に指定されている遊龍の松。五葉松で樹齢600年以上。
元は全長50mほどあったそうですが、マツクイムシの被害により15mほど切られ、現在は37mだそうです。
それでも十分な迫力!
写真の右手からまだ先にかなり伸びています。
近くには経堂と多宝塔。人が多いので経堂の写真のみ。
こちらも桂昌院が寄進。一切経が収められ、現在は絵馬のお堂となっているそうです。
別の場所からですが、経堂はこんな感じで少しエキゾチックな感じもありますね。
え、木が邪魔で見えないって?
さらに進むと、今回の目玉であるあじさい園を見下ろす幸福地蔵のお堂が見えてきます。
お堂というよりテラス?
下を見ると、アジサイ園が眼下に広がります。なんと広い!!
でも咲き具合は五分咲きくらいでしょうか。
ここの散策がこの日のメインメニュー。
ということで、地蔵堂からどんどん下に下りてあじさい園へ。
咲いているアジサイはほぼ球形のベーシックなアジサイです。
上から見た通り、びっしり咲いているわけではなく、沢山咲いているところ、まだのところなど色々。
こちらは青エリア。
こちらはピンクエリア。ここは綺麗でしたね~
スギの木などをバックになかなかの風情です。
少しでしたが、ガクアジサイも。
アジサイに寄り添うような石仏。
園地の中に水が湧き出しているところがありました。
千年前から使われている、白山名水だそうです。
汲み出す井戸も。
園内は広いのですが、咲いているアジサイは案外少ないのですぐに終わってしまいました。
正面に見えるのが最初にあじさい園を見下ろした地蔵堂。
遠目には清水の舞台のようにみえますね。
ここのアジサイ園は一斉に咲いて一斉に終わるのではなく、結構長い期間楽しめるのでしょうね。
さて、この回の最後に、善峯寺の沿革をごく簡単にご紹介~
興味ないよっていう方は飛ばしてくださいね。
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善峯寺は平安中期1029年に恵心僧都の弟子、源算上人によって開かれたお寺です。
後一条天皇によって鎮護国家の勅願所に定められて以降、歴代の皇室の崇敬を集めました。
その後鎌倉時代には多くの僧や親王が入山され、僧房52を数えたそうですが、そのほとんどは応仁の乱により焼失したそうです。
江戸時代になって徳川5代将軍綱吉公の御生母桂昌院によって、伽藍が再興されました。
現在見ることができるのはその頃の建物で、西国三十三観音巡礼の第20番札所としても信仰を集めています。
詳しくは、善峯寺の公式ホームページをご覧くださいね~
【撮影:2021/6/12 京都市西京区善峯寺】
いつもの地元K池、お買い物のついでに立ち寄ってみました。
そこで見つけた可愛いピンク、ハナハマセンブリです。
前に行ったときには影も形もなかった(気づかなかっただけ?)のに、あちこちで満開!
混じりけのないマットなピンクに黄色い蕊は女の子好みでしょうね~
ハナハマセンブリはリンドウ科シマセンブリ属。
センブリという名前が付きますが、地中海原産の帰化植物です。
初めて見たのは2016年、福知山のコンビニ前の花壇でした。
雑草にしては可愛すぎる花にガラケーで撮った写真が一枚だけ残っています。
名前がわからないまま翌年、宇治川でも同じ花を発見!
やっと名前が判明しました。
それから5年、すっかり宇治でも市民権を得ているようです。
横から見たところ。萼筒が長いのが特徴だそうです。
うんちくはともかく、見飽きませんね~
載せすぎました・・・他の植物もどうぞ!
いつものアレチハナガサ。
同じピンクでもこちらはユウゲショウ。
ヘラオオバコ。沢山咲いているのに写真を撮ったのは今年初めてかも。
性懲りもなく撮ってしまうヒメジョオン。
あれ、こんなところにもセイヨウヒキヨモギが!
たまには上から見てみました。
池の畔で休んでいたトンボ。シオカラトンボですね。
この間からトンボをあちこちで見かけたのでそのうち特集しますね~
前は歩けた場所がヨシが繁って通行止めみたいに。
アカメガシワの花がこちらでも。
トウネズミモチは今が満開です。香りが強いです。
葉の裏をみたら葉脈が白くくっきり。間違いないですね~
ナンキンハゼ、葉が出てくるのは遅いと思いましたが、早くも蕾が。
アリさんたち、何を食べているのでしょう。まだ花粉も出てきていませんが・・・
ナンキンハゼの花も面白いので、そのうちいい写真が撮れたら特集しますね。
ほんの20分ほどのお散歩ですが、心身ともにリフレッシュできました。
ラストは、いつもの投棄自転車でくつろぐミシシッピアカミミガメで!
【撮影:2021/6/12 宇治市】
上流側、下流側と日替わり・週替わりでお散歩を続けているなつみかんです。
ということで今日はテレワーク終了後にでかけた下流散歩。
日が長くなって助かります。
いつもと変わらぬ景色ですが、ホッとします。
ごく普通の白いヒメジョオンにも癒されます。
いつの間にか大繁殖したアレチハナガサ。
この日は天ケ瀬ダムの放流がなかったようで、中洲もばっちり見えています。
そこでくつろいでいたサギやカワウたち。
暇さえあれば羽繕いするのは、うちのセキセイインコと同じです。
鳥類共通の習慣ですね。
この日は菟道稚郎子の陵墓にあるサギ山(サギコロニー)まで行ってみることにしました。
こんもり繁っているのがサギ山です。
手前に見えるのがかなり整備が進んだ太閤堤の跡。
この距離からなのでコンデジで写しても「サギ、いるな~」くらいしか分かりません。
でも確かに前に見たときよりは増えています。
もうちょっと拡大できました。
ボケボケ写真を無謀にもトリミングすると、
ゴイサギとその雛・・・
チュウサギ・・・かな?
ダイサギ・・・かな?
そして木の隙間に見えるのはアマサギの雛!?
がんばってもこの位しか見えないので、サギたちも安心して子育てできるのでしょうね。
対岸から見るとこんな感じ(別の日の写真です)
元気な姿を確認できたので、あとはまたブラブラ川辺を歩いて帰りました。
なぜか毎年この場所に案山子。
特定外来生物のナルトサワギク。安住の地を見つけようと神出鬼没。
今のところ群生していないのでホッとしています。
別名のアカメヤナギの名の通り、新芽が赤いマルバヤナギ。
見上げると、また一羽サギが帰ってきました~
今日もお散歩にお付き合いありがとうございました。
この写真を撮った後はすっかり梅雨になったので、お散歩もままなりません。
そのうちどん曇りや雨の中のお散歩写真を見ていただくかもです。
【撮影:2021/6/11 宇治川】
さてさて、アカメガシワの花が雄花か雌花か調べに行ったあの雨の日。
それだけで帰るなつみかんではありません。
当然、いつもの林縁をお散歩です。
すると歩き始めてすぐのところに、しっかり咲いていましたよ、ムラサキシキブ(シソ科ムラサキシキブ属)。
それも何本か!
花は両性花で、雄蕊4本、ぴゅんと白く突き出しているのが雌蕊です。
全体像。こんな感じで無造作に生えています。
なんでシソ科やねん、と思いますがこうみると葉が大きくてシソっぽい!?
対生ですし。
もうひとつ、目に付いたのがヒメコウゾ(クワ科コウゾ属)の実です。
パッと見、キイチゴのように見えますが、クワの仲間。
クワなら食べられるはず・・・と一粒つまんでかじってみました。
う~ん、甘いけれど少し埃っぽく、毛が口に残る感じ・・・
4月に咲いた花。
このウニのような雌花が実になったわけですから、毛が沢山出ているわけです。
たった1週間くらいでトキワツユクサも満開に・・・満天の星状態。
近くの紫色のヒメジョオンも満開!
どうしてこの一帯だけこんなに綺麗な色なのか・・・
ここで吊り橋を渡ると・・・
クヌギ三兄弟のお出迎え~
お天気が良かったら横の空き地でバーベキューをしている人が沢山いるのですがさすがに無人。
右岸で見つけたハゼノキの実。
大きなクマノミズキを見つけました!
やはり沢山さいていますが、雨が強くてくすんでいます。
こう大きいと、花がテーブル状横からしか見られませんね。
ということでこの日のお散歩はこれだけ。
さて、この後咲くお花、あったでしょうか?
また週末に行って探してみたいと思います。
【撮影:2021/6/13 宇治川】
なにかしらネタを提供してくれる宇治川ですが、仕事の隙間に出かけた宇治川、さて何が見られたでしょうか?
梅雨空が続いていますが、この日はカンカン照り。
久しぶりに宇治橋方面から左岸を上流に向かいました。
水をみて涼を感じながら歩きます。
木陰まで暑い日。
途中の茶店の玄関先に植えられていたナツツバキ。
お店は緊急事態宣言下で休業中でした・・・
鵜飼見物の屋形船が並ぶエリアにやってきました。
先日の大雨による天ケ瀬ダムの放流でこの屋形船が1隻流出、2隻転覆したそうです。
今も、喜撰橋の下に残る、転覆した舟・・・
(右側の橋脚の前の島のように見えるのがひっくり返った船の底でした)
そこから宇治川沿いにさらに上流へ。
予想通り、お目当ての花が咲いていました!!
初めて見たとき、花がちょうど散ったところで何の木か分かりませんでした。
色々調べて、「葉が対生」が最後の決め手となり、クマノミズキと判明した覚えがあります。
その時も思ったのですが、葉が密集しているので、典型的な対生の葉は、案外写真では見つけられません。
初夏の山で、葉脈が綺麗に揃った葉、白い散房花序をみると、クマノミズキの可能性が高いです。
(宇治川には見られませんが、ミズキはひと月くらい早く咲くそうですよ~)
とりあえずクマノミズキが見られたので万々歳。
後はのんびりとテイカカズラなど眺めながら歩きます。
吊り橋のたもと、前は川辺で見つけたトウコマツナギですが、この日は山側にな、なんと・・・
下の写真で黄色く丸で囲っているところ、こんな場所にもトウコマツナギの花を見つけました~
左側の歩道を歩く人のサイズと比較して、びっくりするほど高木であることがお分かりと思います。
最初、うそでしょ~と思いました。どの図鑑を見ても、落葉小低木、と書かれていますから。
花はコマツナギですね・・・
最近宇治川沿いのコマツナギ、左岸だけではなく右岸にも広がっています。
この日はほとんど時間がなかったので、早々に引き上げました。
最後は帰り道でみたイロハモミジです。
また宇治川でお会いしましょう!
【撮影:2021/6/9 宇治川】