6月初めの宇治川散歩、最近は週に1、2回歩いています。
さすがにこんなに頻繁に歩いていたら撮るネタがなくなりそうですが、それがあるんですよね~
こちらをご覧くださいませ。
右岸で見かけた、地面に落ちる赤紫の粒。
下で何かを見つけたら上を見る原則・・・なのですが、これの場合は難しい。(理由は後出)
そこで、急ぎ足で志津川の合流地点あたりに移動しました。
やった!今年は間に合いました!
ナナミノキの花が咲いていました!
ナナミノキはモチノキ科モチノキ属。
他のモチノキ科同様、幹はなめらかで、葉はやや硬質でごく浅い鋸歯があります。
最初にこの木を見たとき、赤い実が生っておりひょっとしてクロガネモチ?と思っていました。
でも何となく違和感があり、花が咲く時期まで待ったところ、一昨年初めてこの赤紫の花を見ることができました。
赤紫の花が咲くモチノキ科は間違いなくナナミノキです。
雌雄異株で、この木は実が生るので雌株です。
じつはこの付近、アラカシだけではなく、ナナミノキの宝庫なんです。
背がすごく高いので、花が落ちているからと見上げても通常は肉眼では確認できません。
上の写真の木はずっと低い位置の志津川沿いに咲いているので、目の前で花が観察できるレアな木なんです。
ご参考までに、2019年6月に見たナナミノキの花が散っていた道。
おそらく地面に落ちているのは雄花なのではないかと思います。
これまで雄花が咲いているところを見たことがなかったのですが、なんと、別の日にこんな木を発見。
え、全然分からない?
少し近づいて・・・
まだわかりにくいでしょうか。ではもう少し近づいて・・・これでどうだ!
まるで赤紫の泡がくっついたような姿。葉は先ほどのナナミノキそっくりです。
ひょっとしてこれこそ!?ということでさらにクローズアップ!
え~い、もう一声!
いかがでしょうか?無数の細かい赤紫の花が群がって咲いている様子、おわかりでしょうか。
雄蕊もちゃんと見えています。これこそ、ナナミノキの雄木。
地面が赤紫に染まるほど落ちていたのは雄花でした。
近くの雌花はしっかり受粉を済ませ、小さい実もでき始めていました。
めでたし、めでたし。
これでおしまいなのですが、折角なので6月5日の他の様子も少しだけ・・・ワンパターンで恐縮ですが。
ダムの放流は250m3/秒前後。
志津川からの合流地点も穏やかです。
なんと、キリの花がまだ咲いていました。びっくりです。
ホタルブクロもまだまだ綺麗。
こちらは雄蕊が向かい合わせで、葉が少し小さめで側脈が見えず先がとがっていない・・・
ネズミモチ認定します!
ちなみに上の写真で葉脈くっきりの葉はアラカシですので念のため~
そしてそろそろ咲いているかと思ったこちら、ムラサキシキブはまだ蕾でした。
ということで、楽しい宇治川散歩、あ、あの蕾がどうなったか見に行かなくっちゃ。
と延々と続けているわけです。
それではこの続きはまた数日後に!
【撮影:2021/6/5、6/13 宇治川】