なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

涼風吹く延暦寺(東塔地区)~比叡山周遊2024/8中旬(1)

2024-08-23 05:04:48 | お出かけ

普段人が多いお盆はあまりお出かけしないのですが、今年は6連休、しかも酷暑。
ちょっとでも涼しいところへと、比叡山ワンデイトリップを思い立ちました。
前に電車とケーブルカーを乗り継いで行ったことがありますが、この暑さです。
道に迷う名人(迷人)なのでちょっと不安でしたが、一人で車で出かけました。
きちんとナビを設定したのに何度か道に迷ったのはさておいて、予定通り開門と同時に延暦寺に到着。

そう、比叡山といえば延暦寺。
天台宗の総本山であると同時に、日本仏教の母山と呼ばれる延暦寺に行かずして比叡山は語れません。
とはいえ、延暦寺について語っていてはまたブログの文字数オーバーになってしまうので、ここは簡潔に。
京都府のホームページからお借りした内容をほぼそのまま転記します。
(ちなみに、延暦寺の寺域は非常に広く、滋賀県大津市と京都府左京区にまたがっています。)
興味のある方は延暦寺のHPなどで、ない方は読み飛ばしてくださいね~


延暦寺は、延暦7年(788年)、比叡山に伝教大師最澄が一乗止観院(現在の根本中堂)を建立して以来1,200年余りにわたって日本仏教を育んできた。
西に京の都、東に琵琶湖を望む幽幻の地にあり、平安京の鬼門(北東)を守る鎮護国家の道場であった。
天台密教の拠点として平安時代以後、法然、親鸞、栄西、道元、日蓮など多くの高僧たちを輩出し、今なお修行道場として厳粛な雰囲気に満ちている。

僧兵の拠点としても有名であるが、戦国時代には織田信長による焼き討ちにあった。
史跡に指定されている境内は広大で、根本中堂(国宝)、大講堂(重要文化財)の他、美術工芸品を含めて10にのぼる国宝、50以上の重要文化財を有する。(京都府ホームページより)



ちなみに、敷地面積は全体で1700ヘクタール、実に東京ドーム約370個分です(なつみかん調べ)。

この広い敷地には、東塔、西塔、横川の3つのエリアがあります。
その中でも根本中堂のある東塔エリアは、延暦寺創建の地でもあり、ここは外せません。
私もまず東塔エリアから参拝を開始しました。

まず目に入ったのはこちらの碑。


伝教大師最澄の「一隅を照らす」というお言葉の碑。その気持ちを持って生きたいものです。
(こちらも詳しく知りたい人は自分で調べてくださいね~)

続いて大講堂に向かいます。
こちらのご本尊は大日如来、手を合わせ御朱印をいただきました。

ちなみに、諸堂にはそれぞれの御朱印があり、ついついこの後もお参りのたび頂いてしまいました。
有難いのは有難いのですが、結構な物入りで・・・

隣にあったのが鐘楼です。鮮やかな朱塗りです。


杉苔を眺めながら・・・


この階段を下りて、創建時からのお堂である、根本中堂に向かいます。
ここに限らず、山の中のお寺だけあって、石段の多いこと多いこと。


下りたところに根本中堂の碑が。


ここからさらに緩やかにおりていくと、ようやく根本中堂が・・・なんですが。


え、ここ? 工事現場じゃないの?
いえいえ、本当にこちらが根本中堂でした。
現在のお堂は江戸初期、家光公の命により寛永19年(1642年)に建てられたもので、国宝です。
根本中堂は平成28年(2016年)から改修工事を行っており、令和9年(2027年)竣工予定だそうです。
お堂内は拝観でき、有名な1200年間消えたことのない「不滅の法灯」も見ることができます。
お堂は当然撮影禁止なのですが、なんと工事現場を見学する通路が設けられそこは撮影可
何枚か撮ってきたので、ご覧ください。

分かりにくいですが、屋根はさわらで、一枚一枚の板を重ねて葺いているそうです。
  

  

    

拝観を終え、今度は阿弥陀堂と東塔へ向かいます。
あの石段は避け、横のスロープをゆるゆると。
そしてさらに急な石段を上るとそこが阿弥陀堂です。


先祖回向の道場だそうで、ご本尊は阿弥陀如来。昭和12年(1937年)の建立です。
お堂の前の水琴窟でしばし癒されました。


横には東塔(法華総持院東塔)。昭和55年(1980年)に再興された新しい塔です。
当時、鮮やかな朱塗りの塔がTVで報道されていたのを覚えていますが、今はしっくり落ち着いた風情。


マツカゼソウが足元に咲いていました。


ここからまたスロープを下りて、次はお隣の戒壇院へ。
途中、朱塗りの鐘楼がいい雰囲気です。


ほどなく戒壇院に着きました。
ちなみにこちらも正面にはきつい石段がありますが、阿弥陀堂から下りてくるとすっと入れます。
朱塗りのお堂とイロハモミジがいいコラボ。


あまりに綺麗なのでついついもう一枚。


ふぅ。これでようやく東塔地区の諸堂を見ることができました。
実はもう一か所、見ていない場所があります。
この石段の上に、延暦寺の門にあたる文殊楼があるのですが、とても上ることができませんでした。


次は西塔地区に向かうことにしました。
山内には東海自然歩道があり、歩いていくこともできるのですが、時間の関係でパス。
少しだけ歩いてみたところで見つけたこちらの花。


ノリウツギにしては、ちょっと雰囲気が違いますね。
もう花は終わっていたようですが。
少し引いて見たらお分かりでしょうか。


はい、こちらツルアジサイです。
見上げるとこんな感じで、2本の杉の巨木を覆いつくさんばかりに伸びていました。


自然歩道を歩いたら、それなりに植物にも出会えたかもしれませんね。
ちょっと残念ですが、またの機会ということで。

ということで、明日は西塔地区のご紹介です。

【撮影:2024/8/15  比叡山延暦寺】






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8 コメント

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おはようございます^^ (attsu1)
2024-08-23 06:41:48
思いついて、ワンデートリップで、
延暦寺に行けるのが、さすが京都民ですね!

道に迷う名人(迷人)^^
花に詳しく、あちこち行かれているから以外です。
でも逆に、新たな道の発見もあるのでは?

東京ドーム約370個分😵
そしてこの山に、こんなにたくさんの寺院があるのに驚きます。
昔の人は、ここに材料を運び、しかも立派な建物をつくる。
現在の重機や機材が有っても難しいのでは?
って思うことをやったのを感じます。
返信する
延暦寺 (ran1005)
2024-08-23 11:09:41
お盆休みに延暦寺を、参拝されたのですネ。
とても広くて、隅々までお参りは出来ませんネ。
以前私が幼少の頃、湖北に疎開して居た事を申し上げましたが
その時の担任の先生は県内でも植物にかなり造詣が深く、教職を退職されてから、
比叡山のネイチャーセンターの館長に就任されました。
若かりし頃、京都見物の帰り、京都側から比叡山に登り
琵琶湖の湖西線側に降りた事が在ります。
比叡山の境内は広く・・・・、比叡山の植物も色々案内して頂きましたが・・・
当時は、植物に殆ど興味もなく、残念ながらどんな植物を観察したのか殆ど記憶に在りませんが
たった2種類・比叡山で覚えた植物があります。
1つは『ミズタマソウ』もう一つは湖西線に下るハイウエーに、かなりの長距離
崖から美しく、しな垂れる様に茂っていた『すすり泣く恋の草』ウィーピングラブグラスです。

先生のお話ですと、京都方面から、学生ではなく、かなりの年配の方々が、
ネイチャーセンターを訪れ、比叡山の植物について熱心に質問されて居たとの事。
先生は不思議に思われたそうですが、おそらく皆さんは茶花の勉強に
延暦寺参拝方々ネイチャーセンターに立ち寄られたのだと思います。
(茶花は野の花が基本ですので・・・)
思いがけず、昔々のとても懐かしい思い出が蘇りました!!
返信する
延暦寺からの涼風♪ (yuugaosan)
2024-08-23 17:43:50
なつみかんさん♡こんばんは~♪
私は去年の6月に兼ねてからゆっくり参りたかった比叡山延暦寺に行きましたよ~(^^)/
若い頃は何を見てきたの?状態でした(笑)
今回は横川地区を最終目的地に行きました。
根本中堂は改修工事中と知らないで行ったけど、中に入れてその大きさと荘厳さが感じられますよね。
貴重な体験できて嬉しかったです。
ほぼ半日を費やしたのに、なつみかんさんみたいにひっそりと咲く植物の観察まで行かずダメダメでした。
行きは滋賀県側からケーブルカーで延暦寺、シャトルバスでガーデンミュージアム比叡に行ってきました。
下界ではもう終わっていた藤の花が満開で
やはり比叡山は天空にあるんだなぁって思いました。
なつみかんさんのお写真からも涼しい風をかんじました。
次回のブログも楽しみです(*^-^*)ワクワク♡
返信する
バーチャルで拝観 (ninbu)
2024-08-23 19:50:40
なつみかんさん、こんばんは。

比叡山延暦寺、私は2013年8月2日に訪問しています。懐かしいので、
当時の写真を見ましたが、大講堂と阿弥陀堂の写真しか見当たませ
んでした。

1週間かけて京都、奈良、滋賀3県の有名神社仏閣と名所旧跡を回っ
たので、どの神社仏閣も一部だけ拝観し、御朱印をもらうだけの旅
行に終わってしまったのでしょう。

機会があれば、じっくりと訪問できればよいと願っています。今回
はなつみかんさんのブログを見ながら、バーチャルで拝観させて頂
きます。
返信する
いつも迷ってます (なつみかん)
2024-08-23 22:01:28
>attsu1 さんへ
こんばんは~
比叡山は公共交通機関で行くと結構時間がかかるのですが、車だと1時間かからないことが分かりました。
比叡山ドライブウェイが結構高額でなければ、もうちょっと頻繁に行ってもいいかもです。

花に詳しいのと、道に迷うのは別だと思いますよ~
初めての場所に出張で行くときは、何度も何度も予習をして、うんと早めに出かけます。
そのせいで1時間くらい早く着いてしまうこともしばしば・・・
(過去には、30分くらい遅刻した苦い経験があります)
職場では、迷子のなつみかんと有名です(笑)

今回記事を書くときに延暦寺の広さを調べると、まあ広いのなんのって・・・
お寺を移動するのに、車で10分くらいかかるってなんということ!
って思いました。
確かに昔ここにお堂を作るのは大変な労力だったでしょうね。
当時からある法燈が今でもあるのがすごいと思いました。
返信する
ミズタマソウ! (なつみかん)
2024-08-23 22:06:54
>ran1005 さんへ
>延暦寺... への返信
こんばんは~
昔比叡山登山をされたことがあったのですね!
結構大変だったのでは・・
でも植物に詳しい先生のご案内だったら、さぞ楽しかったことでしょうね。
ミズタマソウは、今回ガーデンミュージアムで見ました。
他の園芸植物に埋もれるように沢山咲いていたのを不思議に思いましたが、元々生えていた植物なのですね!
「すすり泣く恋の草」・・・これは全く知りませんでした。
検索してみると、へえ!確かにどこかで見たことのある草です。
名前一つで素敵ですね~

年配の方が植物に付いて熱心というのは今でもそうですね。
特に、野の花系は・・・
(私もそうですが・・・笑)
おっしゃる通り、茶道をなさっている方は、野の花にお詳しいですね。
私はなかなか茶道になじめなかったのですが、花だけは大好きでしたよ~
返信する
Unknown (なつみかん)
2024-08-23 22:14:27
>yuugaosan さんへ
>延暦寺からの涼風♪... への返信
夕顔さん、こんばんは!
夕顔さんは去年行かれたのですね。
「若いころは何を見てきたの?」ってすごく分かります!
私なんて、かなり年をとってから再訪したのですが、その時も思い出は「淡いピンクのゲンノショウコが咲いていた横川」でした。
他はまーったく印象になく、罰当たりなことです・・・

去年も改修工事をやっていたのですね。
あんなに大きなお堂を昔のままに改修するのは本当に大変だと思います。
完成はまだ先ですが、その時には再訪したいと思っています。
夕顔さんは半日かけて回られたんですね。
でも私も考えてみたら9時に入って、12時頃までウロウロしていました。
今度はもう少し気候のいいときに少し歩いてみたいなって思います。

今回私もガーデンミュージアムに行ってきました。
下界に比べると涼しくて別世界でしたよ~
延暦寺のあとで投稿しますね!
返信する
広い所が多くて・・・ (なつみかん)
2024-08-23 22:19:33
>ninbu さんへ
>バーチャルで拝観... への返信
こんばんは~
1週間もかけて色々なところを回られたのですね!
その時に延暦寺も行かれたのですね。
大講堂と阿弥陀堂ということは、東塔地区に行かれたのでしょう。
ここは外せませんものね。
確かにしっかりと延暦寺を回ろうと思ったら一日がかりになると思います。
2回、3回と行く機会があれば、いずれは全部見ることができるんでしょうけど・・・

私も全く同じで、旅行や出張の時に、現地の神社仏閣に行くことがありますが、がっつりと回った記憶がありません。
お参りして御朱印貰って・・・がメインです。
最近は他の方のブログを見て、参拝した気になっています。
バーチャル参拝もいいですね!
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