PCに入っているマイフォトアルバムを見てみると、毎年のように8月に六甲高山植物園に出かけています。
その理由はただ一つ、地上が暑すぎる!
少しでも涼を求めて六甲山頂近くにある植物園に行くというわけです。
結果としてマイアルバムには似た花の写真がずらり・・・
それで飽きるかといえば全然飽きず、むしろまた今年も見たい気持ちに駆られて今年も出かけていきました。
今年は運よく、かのキレンゲショウマの旬の時期に出会えました。
キレンゲショウマ。
あの優美なレンゲショウマ(キンポウゲ科)+黄色のキ。なのですが、科も姿も全然違います。
キレンゲショウマはアジサイ科キレンゲショウマ属。
四国、九州に自生する、今や絶滅危惧種となっている、一属一種の貴重な植物です。
ここ六甲高山植物園に行くと、巨大な葉が建物前に群生し、とても減っているとは思えません。
しっかりと種が保存されているのを感じました。
下手なうんちくはともかく、まずは今回行った時の様子をご覧くださいませ。
売店のある建物前に沢山のキレンゲショウマが生えています。
蕾、咲きかけ、満開、傷みかけ、咲いた後など沢山の花の姿が見られます。
丸い蕾ばかりの株。
かなりぷっくりと膨らんだ蕾。
咲き始めですが、もう中に虫が潜り込んでいます。
よく見ると、5枚の花弁が風車のように重なって付いています。前からみるとよく分かりますね。
雄蕊は15本、雌蕊は3本。
蝋のような質感の綺麗な花なのですが、完ぺきな黄色を見ることは少なく、ほとんどの花が一部黒くなっています。
この姿、バナナに似ていると思うのは私だけ?(笑)
花には多くの蜂たちが集まってきています。
小さい入り口から体を潜り込ませ一生懸命に蜜を吸っているようです。
見ていて飽きません・・・
そして受粉が終わると、黄色い花は落下し、3本の雌蕊が残ります。
(4枚目の写真のトリミング画像です)
よく見たら、上の若い実にクモが入ってる!
そして地面に落ちていた花。分解するとこんな感じ。
下にこぼれた蕊も含めて数えると、確かに15本でした。
ここ六甲高山植物園には、この場所以外にもう一か所大群落があります。
こちらの方が若干日当たりが悪いせいか、蕾が多く見られました。
合わせると、植物園では全国一だそうです。それにしても葉っぱが大きいですね。
キレンゲショウマですっかり楽しませて貰いました。
オマケ。植物園の説明版です。文字が小さいから読めないかもです。
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(つづく)
【撮影:2019年8月17日 六甲高山植物園】