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会議公開原則と傍聴人数

〇日本国憲法第57条

両議院の会議は、公開とする。但し、出席議員の3分の2以上の多数で議決したときは、秘密会を開くことができる。両議院は、各々その会議の記録を保存し、秘密会の記録の中で特に秘密を要すると認められるもの以外は、これを公表し、且つ一般に頒布しなければならない(以下略)。

憲法第57条は、会議の公開を定めており、会議の公開は近代議会制の大原則です。

衆参両院は、本会議や委員会の傍聴を行っています。新型コロナウイルス感染症により一定程度の制約はあるものの、傍聴していただけるようさまざまな取り組みをしています。

2022(令和4)年12月10日に第210回国会(臨時会)は閉会したところですが、では、これまでどの程度の方が傍聴に来られているのか、参議院本会議を例に紹介したいと思います。

第201回国会(常会)は、2020(令和2)年1月20日召集でコロナ禍に突入したため、それ以前の第200回国会(臨時会)2019(令和元)年10月時点で見てみることとします。

[本会議1日当たりの傍聴人数(参院本会議の例)]

第1回国会(昭和22年)~第100回国会(昭和58年)36年間:平均214名/日
第101国会(昭和58年)~第199回国会(令和元年)36年間:平均48名/日

第1回国会から第100回国会、第101回国会から第199回国会を比較すると、1日あたりの傍聴人数は5分の1と大幅に減少しています。

ただ、民主党政権誕生時の第173回国会(臨時会)平成21年10月26日~12月4日においては、平均121名と大幅に増加しましたが、その後はやはり減少しています。

国民主権の現行憲法下において会議の公開原則は担保されているものの、国民から政治への期待や関心が薄れている現状をこういった数字からも突き付けられているような気がしてなりません。

(ただし、インターネット審議中継が上記後半期間において開始されましたので、それを分析する必要はもちろんあると思います)

〇参考
衆議院:本会議・委員会の傍聴案内
参議院:本会議・委員会の傍聴案内(下部までスクロール要)
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