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各派協議会

平成29年11月1日に召集された第195回特別会は、第48回衆議院総選挙を経た特別会です。

参議院は院の構成に変化がありませんから、国会召集のための協議は、従来どおり議院運営委員会理事会で行われましたが、衆議院は、総選挙後の特別会が召集されるまで、議長・副議長はもちろん、議院運営委員長も議院運営委員も存在しません。

このため、議院運営委員会に代わるものとして、総選挙後初めて開かれる国会の召集日前に、事務総長が各会派の代表議員の参集を求め、「各派協議会」が開かれています。

「各派協議会」は、法規上の機関ではなく、衆議院先例上の機関であるため、議院運営委員会が構成されれば、以後は開かれることはありません(衆議院先例集142)。

[各派協議会の構成]

1.出席要請
総選挙後、事務総長は総選挙で2議席以上を得た政党に対し、その代表者に「各派協議会」への出席を要請します。また、無所属議員で会派を結成し届け出た場合にも出席を要請します。

2.議事の主宰者
「各派協議会」の座長は、かつて事務総長が務めていましたが、昭和42年総選挙後の第55回特別会において、前議運委員長が座長に選出されてからは、これに倣う例が多くなっています。

3.公報への記載

「各派協議会」は、法規上の機関ではありませんが、総選挙後初めて開かれる国会の召集詔書発出後に発行される衆議院公報には、会議の予告がなされ、議事経過についてはすべて公報に記載されます(衆議院先例集468)。

第195回特別会召集日の衆議院本会議で、議長・副議長の選挙、議席の指定を経て、議院運営委員と議院運営委員長が選任・選挙されましたので、今度各派協議会が開会するのは、次回の総選挙後、ということになります。
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