YES MUSIC YES SALES

お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

悪魔があなたの思考をジワジワ洗脳している・・・

2010-10-12 | The Rolling Stones
まさに分岐点・・・STONESがSTONESとして今も君臨するその地位を確立したアルバム“Beggars Banquet”(1968年12月発売) 1曲目の“Sympathy For The Devil”脳天気なヒッピー・オプティミズムの下で既に滲み込み始めていたダークで悪魔的な現実の全ての象徴・・とミックが語っているように、、そしてアルバムに流れる『邪悪でダークさの暗喩』としての位置づけ。 The Beatles が「LOVE」であれば、、STONESは「DEVIL」キリスト教文化の根底に流れる不愉快の象徴=『悪魔』をモチーフにし、、しかし人間の表裏一体を見事に表現し、、「音」としてみせるテクニックの極みを見せたのがこのアルバムではないでしょうか・・・・ 
いわくつきのジャケ、、、レコード会社との折り合いがつかず延期の憂き目に、、妥協した結果がビートルズのまた二番煎じのようなホワイトジャケ。。。 最近のCD化ではすべてトイレの落書きジャケになっておりますが、、、時代を感じますね。 ジャケもそうですが、、裏ジャケのかっこよさですね。さすが“乞食の晩餐”ですね。ルイス・ブニュエルの“ビリディアナ”からインスパイアされた?このイカレタ饗宴がまさに、、STONESのイメージを如実に語っております。 そんなイメージだけではなく、、演奏もキースのオープンコードから繰り出すウネリと、、ミックの水を得た魚状況のセクシーな声と、、音のカタマリも凄まじくなります。 ブライアンの居場所がもう、、、、しかし“No Expectations”でのスライドでの存在感で、、ブライアンの良さが凝縮されています。。しかし天才は早死に。。。



そんな最強のアルバムの副産物として、、ジャン=リュック:ゴダールの「政治時代」の産物としての映画でSTONESを取り上げ。。“Sympathy For The Devil”の製作過程を作品に収め、、反体制やヒトラーの文章とともに、、描かれることに。。偶然にもSTONESで、、当初はJohnの予定が、、ビートルズサイトの難色に、、白羽の矢がSTONESの元に、、それもこの曲のレコーディングの模様が中心となって。。。偶然の必然。。。 アコギな曲が、、キースがベースを持って弾きだし原型が固まり。。。キースのギターリストが弾くベースラインがたまらんちゃ!ですね。キースのウネリが大きなウエイトになっています。 そして名曲、、Sympathy For The Devil・・・へ、、、、、

悪魔の自己紹介から始まり、、聖書の言葉で終わるこのアルバムは捲りめく人の道を描いているようで、、、捲りめく世の中・・同じ過ちを繰り返す人間達。。。労働者階級の報われない世の中を描き、、歌い上げる名作。。これぞストーンズブルースの最高峰と位置できる作品と感じます。

社会問題を自身の視点でシニカルにそして暗喩的に描くミックの手法もこのアルバムで確立しますね。。

Let's drink to hardworking people, Let's drink to the lowly of birth (身を粉にして働く人に杯を上げよう、下なる生まれの者に杯を上げよう) -Salt Of The Earth

自分の幸だけを中心に考え、人を殺すことも厭わないような最高権力者達。 このアルバム発売から40年以上が経ちますが、、日本でも己がかわいい二世議員や自己保守の霞ヶ関。。弱者より強者しか救わないような。。。表面の愛は薄っぺら・・・・ 我が物顔の悪魔が跋扈しているような世の中、、 日本も二世が多く、、アメリカも親子で大統領で戦争で片をつけるような・・・北朝鮮も3世代に渡る世襲。。。。。 苦労も無くレールの上の温室育ちでは。。。周りの裏悪魔のいいような手先にされて、、国民から絞る盗るだけ盗って・・・自分達の懐をパンパンする世の中、、 まさにDEVILの描いたとおりの世の中になっているのでは、、、、、
そろそろ目を覚まして。。私達も立ち上がらないと、とんでもないことになっちゃうかもよ。。目を見開いて様々な視点観点から情報を集めましょう。そして考えましょう。。。


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