読書感想日記

最近読んだ本の感想

「青雲の梯」 高任 和夫 著 講談社

2010-07-05 00:27:21 | 歴史物
 人生といっても、人それぞれ、みな違うもの。
 だから、人生に「正解」はない。
 つまり、本人が、ある程度満足できれば、幸せな人生といえるだろう。
 なぜならば、ほとんどの人は、努力もしないくせに夢を追いかけ、自分は不遇だ…と嘆いて人生を終えてしまうのだから…
 そう、たいていの場合、他人の人生が羨ましく思えてしまうものなのです。
 しかし、実際は世間に名を馳せたとしても、成功したとは言い切れない。
 血の滲むような努力によって手に入れた成功であっても、賞賛の声はいつしかひがみや妬みに変わり、足を引っ張られ、没落させられるのが、この世の常だから…
 もしくは、周囲に流されて自分を見失い、才能を使い果たしてしまうか…
 つまり、いつの時代でも、正しいことを手がける者に対して、必ず嫉妬や恐れを抱き、抵抗したり反発する者が現れ、その理想は決まって阻まれてしまうもの。
 では、社会において、あるいは人生において、多大な犠牲を払ってまでも「正しい」ことや「成功」することを、なぜ追い求めるのだろうか…
 そして、「正しい」とか「成功」とは、一体何なのだろうか…

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