端午とは、本来は「月初めの午の日」という意味で、牛の月である5月、「午」が「5」と同音であることなどから、5月5日を端午の日と決められ、邪気を祓う儀式等いろいろな行事が行われるようになりました。
今の時期から、こいのぼり、吹き流しなどを並べたてて祝い、節句の日は柏餅やちまき、ヨモギ餅を供え物とします。
柏餅の柏の葉は、4、5月の若い葉が出るまでは古い葉を落とさないため、「家系が絶えない」縁起のよい木とといわれています。
「ちまき」に使用する笹の葉は、防腐作用があり、殺菌効果があります。旧暦5月5日(今年は、6月8日)頃には笹の葉も出回り、ちまきをたくさん作ります。
また、ヨモギには、繊維質やビタミンなど各種栄養素を豊富に含み、薬草にもなります。
このような、食品を端午の節句に食べ、邪気を祓いつつ健康を養おうという意味があるのでしょう。