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俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

CO2

2014-05-26 09:35:10 | Weblog
 日本がCO2排出量を減らせば地球温暖化が防げると信じているお目出度い人が今でもいるようだ。日本の排出量のシェアはせいぜい3%程度に過ぎない。それを京都議定書のとおり6%減らしても世界のCO2量は0.18%しか減らない。このことによる温暖化の遅延(防止ではない)はせいぜい1年程度だろうか。もしかしたら1日遅れさせるだけかも知れない。
 大体、日本がCO2排出量を減らしても中国が日本の10倍ほどのCO2を排出し続けるのだから、ゴミ捨て場の中で「私はゴミを捨てません」といい子ぶっているようなものだ。あるいは沈没しそうな船の水を耳かきで汲み出しているようなものだ。全く焼け石に水だ。
 私は決して環境を破壊しても構わないなどと言いたい訳ではない。優先順位が違うと言いたいだけだ。効果の無い対策に振り回されているうちに状況は悪化するだけだ。もし本当にCO2が環境を悪化さえる主因であるなら、日本は国内では打つ手が無い。仮に1990年よりも6%減らしても世界のCO2量は0.18%しか減らないし全廃できても3%しか改善されない。
 日本はもっと世界に貢献できる。こんな半分オカルトのようなもので騒ぐよりも科学振興や食料増産にでも励んだほうが有益だろう。
 昔は、資本主義は自己の利益を追求する思想だから環境を破壊する、と本気で主張する人がいた。ソビエト連邦が崩壊した時、それは真っ赤な嘘だと分かった。社会主義を標榜しながらも社会のことも環境のことも全く重視していなかった。このことは今も変わらない。最も環境を破壊しているのは社会主義の筈の中国だであって、資本主義の権化であるアメリカではない。私利私欲を追及するよりも国益を追求するほうが環境を破壊するとは奇妙な話だ。そもそもアメリカよりもジニ係数が高いとまで言われている中国は共産主義国家なのだろうか。批判を欠いた権力は腐敗するものだが、毛沢東・周恩来の時代とは全く別の国になってしまった。中国は共産主義ではなく、権力者の権力者による権力者のための政治だ。

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