俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

罪と罰

2007-12-18 19:42:08 | Weblog
 今年の漢字に「偽」という文字が選ばれたように食品の偽装が相次いだ。しかしこれは厚生労働省の犯罪的行為と比べたら大した問題ではない。少なくとも石屋製菓(白い恋人)、赤福、船場吉兆では1人の食中毒患者も出しておらず、13,420人の集団食中毒事件となった雪印乳業やのべ5千万人に被害を与えた消えた年金とは全然違う。
 被害者さえ出さなければ偽装をしても構わないなどと言うつもりは全く無いが、偽装をしたということだけで経営危機に陥っている企業がある一方でのべ5千万人に被害を与えながらボーナスまで支払われる厚生労働省・・・ひどい不公平だ。
 しかも厚生労働省の悪事はこれだけではない。薬害C型肝炎や非加熱製剤によるHIV感染もある。これらの事件はただの過失ではなく明らかに怠慢や責任逃れに基づいており事件発覚後も隠蔽工作を図って被害を拡大させている。言わば集団食中毒が発生していることを知りながら商品を回収しないどころか在庫品の売り逃げまでやっている。これほどの悪事を働けば民間企業なら100%間違いなく倒産する。ところが厚生労働省では何事も無かったかのように民間並み以上のボーナスまで支給されている。これらの悪事のツケは国に回され、国は国民から搾り取った税金で賄うだけだ。なぜ公務員の悪事が総て国民の負担となるのか。
 佐世保での散弾銃乱射事件でも散弾銃の所有を許可した長崎県警の責任が問われるべきだ。もし飲食店の料理人が包丁を振り回して暴れたらその経営者(包丁を持たせた責任者)が責任を問われる。一番悪いのは、許可を出したあとは放ったらかしにして住民の通報を無視した警察だ。
 許認可権はそれほど重いはずだ。その責任を厳しく問わなければ役人の無責任体質はいつまで経っても改まらないだろう。

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