内閣不信任決議案?

民主党が内閣不信任決議案を検討しているような一部の党幹部の発言があったようです。さすがに悪い冗談だろうと思っていたら、産経新聞の記事(下記)。
少し安堵しました。

(引用開始)
小沢氏は5日、佐賀市内での会見で「今の状況で(不信任案が)通るわけでなく、年中行事みたいに出しても意味がない。鳩山氏が状況を判断して決めればいい」と述べるにとどめた。

 にもかかわらず、鳩山氏があえて不信任案提出に言及したのは「自民党内の反小泉勢力には『内閣信任』に抵抗感があるはずだ」(中堅)と心理的な揺さぶり効果への“期待”のほか、「自民党政権打倒の旗印を鮮明に打ち出し、来年の参院選での野党協力につなげたい」(幹部)との思惑がありそうだ。
(引用終わり)

今の自民党には「内閣信任」に抵抗感のある人たちは結構いるのでしょうが、それを理由に党を割るような突き抜けた方は殆ど見当たりません。したがって、「不信任」を突きつけたところで、「心理的な揺さぶり」にはならないと思います。しかも、自民党政権打倒の旗印を鮮明にする余りに下手な野党共闘なんぞを求めれば、かえって現実的な責任政党としての民主党に政権交代を期待する「コアの支持者」の失笑を買い、そういう皆さんの信頼を損ねてしまう公算が高いと思います。

いまは、じっくり腰を据えて、9月の代表選に向け、民主党の基本政策をきちんと策定することです。小澤代表が再選されるにしても、秋の臨時国会では新しい自民党総裁との一騎討ちに臨むことになるわけですから、内政、外交の理念と基本政策の軸を確立することが急務です。国会の会期が終わり、世間の耳目が自民総裁選に集中するから民主党のマスコミへの露出が減ってしまう、などと愚痴ってないで、マスコミの注目度が下がった時こそ党内で侃々諤々の議論を行って基本政策のとりまとめを急ぐ絶好のチャンス。

そのために、外交安保政策論議の矢面に立たせていただけるなら、身を捨てても党内合意形成に邁進する覚悟です。思いっきり議論を尽くして、最後は、多数決ででも結論を得るべし、です。
コメント ( 87 ) | Trackback ( 0 )