コンビニ出店鈍化 純増数、17年度に半減見通し
採算重視へシフト
- 2017/5/6 2:01
- 日本経済新聞 電子版
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急成長を続けてきたコンビニエンスストアの拡大ペースが鈍化する。大手3社が2017年度(18年2月期)に計画する店舗の純増数は前年度から半減する見通しだ。セブン―イレブン・ジャパンの純増数は2割減り、店舗の統廃合を急ぐファミリーマートは純減となる。既存店売上高の伸び鈍化や人手不足など店舗の運営環境が厳しくなるなか、出店数を絞り店ごとの採算を重視する動きが鮮明になってきた。
国内のコンビニ店舗数は3月末時点で5万6160店。セブン、ファミマ、ローソンの大手3社だけで全体の9割を占める。3社は同業のM&A(合併・買収)などコンビニの再編や新規出店により規模を急激に広げてきたが、17年度の純増数は合計で約700店と、この10年で最低の水準となる見通し。直近のピークだった13年度の約3千店から急減速する。
店舗数の拡大に伴い、自社のチェーンの間でも一部で顧客獲得競争が激化。スーパーやドラッグストアなど異業種との競争も激しく、全国のコンビニ既存店の来店客数は今年3月まで13カ月連続で前年を下回った。全国平均の既存店売上高は16年に15年比0.5%増えたが、15年の伸び率0.9%に比べ鈍化した。1店舗ごとの売り上げを伸ばすのは難しくなっており、店舗のてこ入れが各社共通の課題になっている。
セブンイレブンは17年度に新規出店1600店、閉店900店を計画。純増数は700店で、850店増やした16年度に比べ2割減る。立地など出店の基準を厳しくすることで店舗ごとの採算を高めていく方針だ。
ファミリーマートは400店強の純減となる見通し。傘下の「サークルK」と「サンクス」を「ファミリーマート」に統一する作業を進め、商圏が重複する店は移転や閉店などで対応する。ローソンは「スリーエフ」など提携先のコンビニをローソンに看板替えする400店をのぞき、16年度とほぼ同じ500店の純増を見込む。
足元では人手不足も出店の足かせになっている。人材難に対応し、各社は店の運営を効率化する仕組みや本部主導の人材派遣などで支援体制を整備。店の運営を担う店長やパート、アルバイトを十分に確保できるかも成長持続への課題になる。
利益率の面でも低下傾向が出ており、既存店の効率化が重要になっている。セブン―イレブン・ジャパンの営業利益は18年2月期に2440億円と前期比ほぼ横ばいの見込みで伸び率は鈍化する。売上高営業利益率も14年2月期までは30%を上回ったがその後は低下傾向が続き、18年2月期は28.4%となる見込みだ。
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予想通り、コンビニの出店数は激減する。
5,000店増加のどなたかの意見はやはりハッタリということにになった。
急激な収益の悪化に繋がっていく。
大手でも倒産レベルになっていく可能性もある。
不採算の他チェーンを看板替えし店舗数を増やしてきたつけが回って来るだろう。
赤字チェーンを取り込んでも赤字体質を引き込むだけだ。
もう店舗への新規投資はできないだろう。
そう思います。